84m2のレビュー・感想・評価
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ラストが意味不明
マンションの音問題を1億倍にして描いた作品
もっと不思議なホラー的な内容かと思いきや、人怖やサイコホラー的な内容でした。とはいえ、ラストはよくわからないまま主人公が証拠を燃やして爆発して、と何がしたいのかわからない展開で納得感はゼロ。
正直リアルにしたいのかファンタジーにしたいのかよくわからない。前半はビットコインみたいなものへの投資と、マンション問題が合わさり、ビットコインで儲けることができるのか、みたいな投資コメディ的なノリ。警察から電気ショックの攻撃を受けているのに何とか売却したくて意識を保っている、とかギャグ以外の何者でもない。
それでいて後半はサイコホラーなのだが、ジャーナリストが狂ってマンションをハッキングしまくってるのは明らかに現実感ない。部屋の騒音を出す装置を作ってるのも理解しにくい。回りくどすぎでは?
といった感じでごちゃ混ぜで、ごった煮な感じの映画でした。面白くはあったけど、ラストがあまりに意味不明なので評価は高い星3くらいです。
怖い
自分は悪質なコイン取引で儲けて、マンション投資に失敗した部下を笑い者にする上司、建築基準を偽装したマンションで儲ける大家、「不正を暴き世界を変える」ために見ず知らずの若者を心理操作して犯罪を犯させようとするジャーナリスト。友人はコイン投資で主人公はマンション投資。受験のためなら犯罪に手を貸すことも辞さない主婦。まともな人間は誰もいない。主人公の田舎の母親くらい。
主人公が追い込まれていく過程の長めの描写はモヤモヤ感をいや増す。そして死闘を経て手にした偽装の証拠を「もう誰の命令もききたくない」からと処分してしまうに至ってモヤモヤはピーク!なんでーーー⁈だ。証拠だと言って提出しても、富裕層となあなあの官憲に揉み消されるだけだと絶望しているからか…。そして、上階の騒音メイキングマシンが無くなっても、新たな音の響く部屋で、主人公の精神に最後のトドメがさされてしまったように感じた。TT
日本でも一頃、偽装建築が明るみに出たことがあったが、明るみに出されただけマシだったなと思える。こんな国(状態)にはなって欲しくないものだ。
掴みも展開も良いが胸くそがよくない
主人公の方がイカゲームに出ていた俳優さんでかっこよかったので見ましたが、本当に別人に見えます!
ずっとどん底すぎてかわいそうです!
あの15階のやつが全部自分の仕事のために作り上げていた嘘と、大家が隠していたマンションの秘密が暴かれていくほど、展開が面白かったですが、人も死ぬしお金もないし胸糞悪い系です!
人に期待して何事もむちゃするなってことですかね。
欲望だけで動いてもうまくはいかないですね。
ずっと主人公がついてないです、悪いことしてきた人?ではないのに、ただマンションを買って頑張って働いてたのに、ずっと報われないです。
ずっとなにやってんだかって見ちゃいます。
ラストはマンションは戻ってきたものの、犯人はいないはずなのに騒音は続いてて、なんじゃこりゃぁです。
ここからどうなるのかなーってところで終わってしまったので、3.5から3になりました!
エレベーターの中でカッター持ってた13階の人のシーンは撮り方が上手いですし怖かっだです、お化けとかのお話ではないのに緊迫した空気の映像技術はすごく伝わってきてよかったです。
結局そのあと彼がどうなったのか知りたくなる終わり方でした。
欲望はほどほどに
これは中々の傑作
全ての財産ぶち込んで憧れの高層マンションを手に入れたけど、騒音問題...
前半は面白いのに
住居、隣人トラブルこわー。 この問題は集合住宅でなくても有るわ。 ...
高い技術ゆえの作品
ノワールな韓国社会
韓国は自殺者数が多くOECD中ダントツの自殺率を20年以上維持している。KPOPや韓ドラのきらびやかな世界が暗い側面を隠す一方で無情な社会性やタイトな人間関係が見られる韓国映画は多い。
『韓国映画がしばしば描く、非情な/暗鬱な/旧弊な韓国社会がある。ここにもそれがある。彼女らには出自や貧富の格差がある。世間には因習があり、社会は未成熟で、お金がなければ転落する。お金があっても、お人好しでは生きられない。誰も助けてくれず、どこへも行かれず、努力や精進が実を結ばない。冷たい世を楽観がしのぎ悲観が落としめる。』
──とじぶんは昔「子猫をお願い」に書いたが、韓国映画では、社会に疲れている人がよく描かれる。ほんとうに疲れる社会なのだろうと思う。代表的な韓国映画であるパラサイトもペパーミントキャンディもはちどりも殺人の追憶もオールドボーイも82年生まれもプロットと併走しながら、冷たく張り詰めた社会生活が描かれた映画といえるし、イチャンドン、キムジウン、パクチャヌク、ナホンジン、キムギドク、ポンジュノ・・・代表的な監督全員が暗く非情なスタイルを得意としている。
韓国ノワールという呼称があるが社会がノワールゆえに韓国ノワールには説得力が備わるという理屈がじゅうぶん成り立つと思う。
ネットフリックス映画84m2は韓国のマンション事情をめぐり陥穽にはまっていく青年を描くサスペンス映画。
略説的描写を把握しえているかわからないが、青年は全財産はたいてマンションを買ったものの数年後資産価値が暴落する。青年は何もかも失い、ただ金利と管理費支払いのため電気も使わず、昼間の会社勤めと夜間の配達業務に身をやつしている。高速鉄道の開通によって資産価値が戻ってきたら転売するつもりだが、どうなるかわからない。84平米は韓国における間取りの平均的な広さをあらわしているそうだ。
GBコインの売却あたりまで前半はコミカルで面白い。投資をやっていて刻一刻値動きするばあいの人の焦燥がうまく描かれている。じぶんも一時期ほとんど三分毎にispeedをながめていたことがある。が、後半はわりと普通の韓国ノワールになっていき、前半の諧謔性が生かされずに収束する。色気がないのは個人的には大丈夫だが、きれいどころがひとりも出てこないので絵が殺伐としてしまったきらいもある。バイオレンスもやりすぎで主人公のコメディ要素が相殺されてしまった。
そもそもかれらが何を目的としているのかがわかりにくかった。
逆に何を目的としているのかわかりにくいほどの韓国社会の歪みを感じ取った。
あちらでは高層マンションは総じてアパートと呼ばれ最上階や角部屋は好かれないそうだ。理由は冬が寒いから。ベランダも室内型、床暖完備、そのわりにはユニットで湯船がなかったり入らなかったりするそうで、間取りもわれわれがよく見る日本の間取りとは違う。だが、利便性は高く通勤経路が整備され、商業施設やコミュニティが併設される。
しかし集合住宅の命題は隣人ストレスに尽きる。戸建てでも隣人や町内会はあるが、別世帯が壁一枚でくっついて扉が隣り合っているよりはましだろう。まして高いお金を払ったマンションに隣にへんなのが住んでいたら泣き寝入りするしかない。そんな曖昧で価格も変動するものを買わざるをえないという世界が、まずもって哀しくノワールだった。
かえりみてわれわれも東京の数十万円の家賃にさして驚きもないが、概してこういうものは東京集中、ソウル集中によって引き起こされた事態であって、田舎で生きときゃいいという話でもある。
下が上に勝てるか?
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