マンジャーレ！　ノンナのレストランへようこそ

おばあちゃん女優さん達がみんなイキイキしていて明るい気分になった。

スーザン・サランドンさんがじきに80歳とは思えないほど美しくて、演じる美容師が他のおばあちゃん達を美しくする場面もよかったし、ボローニャVSシチリアの美食の都のおばあちゃんバトルには大笑い。

実在の店をモデルにしているとのこと。週末、実家で手料理のご馳走を食べてほっこりする、みたいな店なのだろう。近くにあったら通いそう。

(それからどうでもいいことだが、主役のビンス・ボーン氏がトム・ハンクスに似ていてびっくりした。(^-^))

アメリカのよくあるサクセスストーリーか、と、気を緩めてやっぱりそうなるよねー、なんて思ってたら、ほぼノンフィクションなんですね。それが分かるエンディングでちょっと感動。確かに、料理は美味しそう。羊の頭も気になる。

ノスタルジーと温かさに満ちた家族の物語だ。

序盤、
主人公ジョーイの幼少期を描くシーンでは、
やや洗練されすぎたカメラワークと、
子役の演技があざとく感じられ、
手作り感はあるが、
作品の粗さが感じ取られ、

全体的にこういう大味の作品かと思いながら観はじめた、

しかし物語は一転、
ジョーイのママとノンナの写真から、
カメラがゆっくりと引いていく瞬間から、

その様相を大きく変える。

まるでギアチェンジしたかのように、
〈大人のジョーイ〉が抱える感情や葛藤を丁寧に追いかけ始める。

「ゴッドファーザー」のコニーの結婚パーティーでママが歌う、

「Luna Mezzo Mare」が、長い尺で流れたことが印象的な事を含め、
この曲が持つ、郷愁を誘うメロディは、
ジョーイの家族への思いと見事にシンクロし、
牧歌的なイタリアという国そのものと、
おおらかなイタリア人と、
レストランという存在を強く結びつけるように作用する。

また、本作はピクサー映画「レミーのおいしいレストラン」との共通点も感じさせる。

単に料理の美味しさを描くだけでなく、

食を通して家族の絆や夢、

そして人生そのものを描くという点で、両作品には通じるものがあった。

実際にこのレストランは現在も絶賛営業中というのが驚きだ。

大好きだった母親を亡くした男がイタリア料理店を開く物語。
これ実話なんですね～。
イタリア料理と言っても専門店じゃなく
おばちゃん達が作る家庭料理です。
このおばあちゃん達が個性的で面白い。
仲違いしながらも腕を振って美味しそうな料理を作っていく。
主人公の男は優しい男で恋も絡めた物語って言うことで
映画は終始優しい気持ちになれます。
経営が上手くいかなく廃業しかけても一発逆転でハッピーハッピー。
おばあちゃん達の中にタリア・シャイア（ロッキーのエイドリアン）がいててビックリ。
最後に小言ですが邦題名の「マンジャーレ！」はいらないよね。