配信開始日 2025年4月25日

「『ザ・レイド』×『マッドマックス』で、ハボック(大暴れ)! …アクションだけ」ハボック 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0『ザ・レイド』×『マッドマックス』で、ハボック(大暴れ)! …アクションだけ

2025年5月2日
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鑑賞方法:VOD

単純

興奮

驚く

Netflixオリジナル製作によるB級テイストのハード・アクション。
鑑賞の動機は監督×主演。
『ザ・レイド』ギャレス・エヴァンスと『マッドマックス/怒りのデス・ロード』トム・ハーディで、怒涛のアクションに期待。

アクションはド迫力。見応え充分。
激しい銃撃戦をメインに、肉弾戦やカーチェイスとふんだんに。
登場人物も脇役からメイン所まで次々死に(助かるだろうと思った関係者も巻き込まれ)、バイオレントでヘビー級。
幾人もが入り乱れる大乱闘。
トム・ハーディの男臭さとタフさと、『ザ・レイド』よろしくアジアン・テイスト感あるギャレス・エヴァンスのアクション演出が唸る。

そう、乱闘なのである。アクションじゃなく、ストーリーも。
話を要約すると…
ゴッサムシティのような犯罪蔓延る街。麻薬取引が謎の覆面集団襲撃により失敗。中国マフィアの女ボスの息子が死に、その容疑者に市長選に立候補している街の有力者である不動産王の息子が浮かぶ。トム・ハーディ演じる刑事は不動産王の汚い仕事を請け負ってきたが、その縁切りとして息子の救出を請け負う。
刑事、不動産王とその息子、中国マフィアと追っ手の手下、覆面集団…は同僚の汚職刑事たち、関与者が入り乱れ…。

各々の目的や思惑交錯するよくあるっちゃあよくある展開の犯罪アクションなのだが、演出が悪いのか脚本が悪いのか、話や展開がごちゃごちゃ。纏まりにかける。
このキャラはどういう立ち位置で目的は何だっけ?とか、誰と誰が繋がっているんだっけ? 敵対しているんだっけ?とか、そこら辺もあまり巧く捌けていない。
ほとんど力技(アクション)推し。

話云々よりハボック(大暴れ)アクションを見たい!って人にはいいかもしれないが、アクションでも筋を要する人には不完全燃焼かも…?

近大