「ひねりがない」ジェイ・ケリー 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
ひねりがない
プライベート・ジェットを持ち、
マネージャー以外にも専従スタッフを何人も抱える大スターが、
あるとき、37年前の、演劇学校時代の同級生と遭遇。
実は待ち伏せてたんだろうその男は、
ひとしきり思い出話をしたあとの帰り際に豹変し、
「あの時のオーディションの恨み」とばかり殴りかかってくる。
ここから主人公ジェイの思い出モード。
その時の真相は……
翌日、ジェイは、
夏休みを父親と過ごすことを拒絶してハイスクールの卒業旅行へ行った次女の後を追い、
仕事の予定をキャンセルしてヨーロッパへ行くと言い出す。
振り回されるスタッフたち。
皆の求めるスター像を
日常でも演じ続けるジェイ。
ひとり、またひとりと離れていく
スタッフ。
家族もまた、そうして離れていったことを
ジェイは思い起こす。
そしていちばん近くにいた
マネージャーのロンもまた……
ジェイはいったい、
どこへ辿り着くのか。
* * *
っていう話で、
ジェイに同情の余地はあるけど、
大スターになっちゃったらそうかもね、とか思っちゃう自分がいる上に、
ジェイの言動が身勝手過ぎて、あんまり感情移入できないのに加え、
ストーリーにひねりが足りない。てか、ない。
予想をまったく裏切ってくれない。
だから結末は、
そうねー、結局そうだよねー(棒)
でも実は、最初からあんまり期待はしていなかったので、
大きな落胆はなく。
じゃあなんで観にいったのかといえば、
他に観たいものがなさすぎて。
(あるいは観たいものと都合が合わず)
とりあえず、手練れの役者たちの演技を
映画館で見られただけでも、よかったのであります。
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