劇場公開日 2025年10月24日

フランケンシュタインのレビュー・感想・評価

全164件中、41~60件目を表示

3.5生とは死とは、壮大なテーマに挑むスリラーヒューマンドラマ

2025年11月11日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

斬新

ギレルモ・デル・トロ監督が長年温めてきた「フランケンシュタイン」の映画化。これまでも人間と怪物の関係性を描いてきた監督の集大成的作品でもある。
ただ、原作に敬意を表しているからか、かなり忠実であり改変はされていない。そこがデル・トロらしさが抑えられて道徳的な作品になっているような気もする。
何度も映画化されている作品であるが、構成として新しいところが、第1章は怪物を作ってしまうヴィクター・フランケンシュタイン(オスカー・アイザック)の視点で語られ、第2章は怪物(ジェイコブ・エロルディ)視点で語られるところ。特に第2章は客観的には恐ろしい怪物がヴィクターの身勝手な願望で誕生し、人間から避けられてしまう悲哀を描きスリラーというよりヒューマンドラマとなっておりデル・トロ監督の視点が強く出ている。
人間が身勝手に作った怪物を制御できないところは、現代のAIや変異したウィルスなどの暴走の脅威に置き換えられる。
人間は必ず死があるからこそ生が尊い。しかしこうした「怪物」に死はない。人間はこれからの未来、怪物と共存しなくてはならない。
一方人間ドラマとしてヴィクターと弟の妻エリザベス(ミア・ゴス)への恋心、エリザベスの怪物への愛といったアブノーマルな愛情が描かれるが中途半端。人間の性愛の悍ましさまでつっこんで描けばもっと複雑な人間のエゴを描くドラマになったのでは。
最終的に罪は許される的なキリスト教思想のハリウッド大作映画の印象になってしまったところは残念。

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kozuka

5.0ギレムモデルトロの世界観

2025年11月11日
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芸術性が高く独特の世界観に魅せられる。ダークファンタジーとギレムモデルトロの相性抜群。
愚かな人間が創り出した化け物。望まない命、永遠の命ほどつらいものはない。哀しみを抱えたまま死ねないというのは地獄なのだ。永遠の命や美が欲しいと願うが人間は老いてその先に死があり、期限があるから幸せなのかも知れない。深かった。

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ゆうき

4.0怪物美を描かせたら右に出る者なし

2025年11月11日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
デル・トロ監督の真骨頂。フランケンシュタインという題材に、デル・トロの美しき造形美が素晴らしくマッチしている。
ミア・ゴスも世界観にあっており、儚く美しかった。
それにしても何度も映像化されたフランケンシュタインという19世紀の小説の普遍的なテーマには、どの作品も魂を揺さぶられる。

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映画BARシネマーナ

3.0ただただ悲しい物語

2025年11月11日
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悲しい

 良くも悪くもデルトロ監督作品。
 命をつくるということは命を育てるということ。それを知らなかったビクター・フランケンシュタイン。ただただ悲しい物語だった。人の尊厳なんてない。時代背景もあるんだろうけど、階級制度と貧富の差が激しい時代だからこそできた非道の行い。古典文学なんだから道徳心や倫理を説いたって意味がないことは分かっているけれど、見てる側は不快になってくる。ビクター自身が罪を自覚していないことも悲劇につながっている。だからこそ、ビクターの弟の最後の言葉が凄く印象的。女性キャラも原作通りなのだろうか。彼女が一番理解できなかった。デルトロ監督のラブストーリーは理解に苦しむ心情が多くあまりにも脈略がなくて苦手です。画を一つ一つ切り取ったらとても美しいカット場面になるだろうけど繋げたらなんとも歪んだ人間模様が見えてしまった。
 ”怪物“と老人とのシーンがほんとうに切なくて心が痛い。鉄砲で簡単になにかを打つという行為もこの時代の価値観がよく垣間見える。だからこそお爺さんの優しさがこの物語の中で一番美しい姿に見えました。しかし長い。面白かったら時間は気にならなかったけど、苦痛を感じ始めたらもうダメですね。好きなタイプの物語のはずなのに、鑑賞後はどっと疲れを感じてしまった。

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ふたり映画

3.5愛を求める怪物と創造主の罪

2025年11月11日
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泣ける

悲しい

怖い

ルーマニアのドラキュラ、アメリカの狼男と並ぶ、世界3大ホラー・モンスターのフランケンシュタインを、ギルモア・デル・トロ監督が、Netflix配信用に新たに手掛けた話題作。ギルモア監督は、これまでにも『シェイプ・オブ・ウォーター』や『クリムゾン・ピーク』等、ちょっと不気味なモチーフの中に、確かな映像美を追求し、そこに愛情劇や人間ドラマをしっかりと入れ込んで、アカデミー賞をも受賞した監督。そんな彼には、全く持って相応しい題材となる本作。随所に、ホラー的なグロさも混じえながらも、終わってみるとヒューマンティックな余韻を残す作品に仕上げている。

『フランケンシュタイン』とは、モンスターの名前でなく、それを創り出した博士の名前であり、本作でのそれは、単に『怪物』と名付けられて登場している。その為、他のモンスターとは一線を画す、人造人間として位置づけられる。それによって、悪魔的な絶対悪のモンスターではなく、人間の心を宿しながらも、その容姿の醜さ故に人々に嫌われ、孤独と悲哀を漂わせる存在となっている。これまでにも数多くの『フランケンシュタイン』映画が製作上映されてきたが、1994年のロバート・デニーロ主演の作品のラストシーンでは、心揺るがし、胸が熱くなったことを記憶している。

本作は、自分を生み出したビクター・フランケンシユタイン博士の裏切りへの復讐を果たそうと、北極の地まで追いかけてきた怪物が、ビクターを襲うシーンから始まる。そこに、氷で閉ざされて航海不能となった輸送船が居合わせ、ビクターを助けたことから、輸送船員達も怪物に襲われていく。物語は、その輸送船の船長に、ビクターと怪物が、それぞれの視点で語られるシーンが描かれた、2部構成の作品となっている。

前半では、悲観した幼少期を過ごしたビクターが、自分の欲望に駆られて怪物を生み出すまでの経緯を語っていく。後半では、怪物として生まれた切なさからの存在意義や、愛するとは、人間とは何かを問いかけてくる。また、そこに『シェイプ・オブ・ウォター』でも扱った、怪物と人間との禁断の愛も交えることで、より人間臭さい愛憎劇を盛り込んでいる。但し、ストーリーとしては、オーソドックな『フランケンシュタイン』作品となったており、それほどの斬新さは感じなかったし、死体を繋ぎ合わせた怪物の身体が、色白で美しく映し出されていたのは、ギルモア流の演出なのだろう。

主演のフランケンシュタイン博士には、グアテマラ出身のオスカー・アイザックが猟奇的な博士を熱演している。怪物には、お初の俳優さんで、オーストラリア出身のジェイコブ・エロルディが務めている。また、フランケンシュタインの弟の婚約者役には、『Pearl』や『X』のホラー映画でブサカワいいと評されたミア・ゴスが演じていた。

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bunmei21

4.0醜い人間の所業

2025年11月10日
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ギレルモ・デル・トロ監督による「フランケンシュタイン」の映画化です。
もちろんデル・トロなので怪物を作るのはピカイチ。
いわゆる昔からあるフランケンシュタインとは見た目が違う怪物です。
フランケンシュタイン博士が作った人造人間はこんな感じなのかもしれません。
自分が作った怪物を始末してしまおうとするのは
大きくなったり危険になったペットを捨てる飼い主と似ています。
自分の力を誇示したくて行ったはいいものを
後のことをよく考えずにやってしまう人間は
いつの時代にもどこにでもいてるもんです。
醜い人間の所業が作った怪物だけど
怪物の心は純粋でした。

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tom

4.0勝手に作って勝手にガッカリすんな

2025年11月10日
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泣ける

悲しい

フランケン?今更?とか思いながらもオススメだから見ましたけどめちゃくちゃ良かった(笑)

フランケン側からの物語が辛いことしか起きないであろう事が解ってて辛い、ずっと森の精霊で小さい子の成長を見守るエンドでも俺は納得したよ…ビクターもミア・ゴスとの事やミア・ゴスがフランケンに優しかったりで何かモヤモヤしてたのは解るけどもう少し優しくしてやれよ…あれじゃ泣いちゃうよ

最後はまあ晴れやかになったけども、もっと速ければ色々2人で見たり感じたり出来たろうよバカビクター

何はともあれとても良い映画でした。

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DPZ

3.5割と深い

2025年11月10日
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第一章ではヴィクター目線で語るストーリー。
コンプレックス強くてめんどくせやつって感じで、なかなか話に入っていかない。面白くないわけじゃなく共感出来ないので、ただ話を聞いてますって感じ。
面白くなってくるのは第二章。創造された怪物目線で語るストーリー。
こちらになると怪物なんだけど、気持ちが入ってくる。可哀想とかではなく、怪物を通して人間を感じて面白い。

ラストは人間の父子から、怪物と人間の父子にシフト。面白い描き方だなぁって思いました。

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Oyster Boy

2.0長い割に新しくない

2025年11月10日
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Netflixで良かった。
お金出したくない。

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ボケ山田ひろし

4.0映像が綺麗。。

2025年11月10日
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古典オカルト映画と思いきや、ヒューマン映画で不死身の孤独感が悲しい

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windfukuchan

4.5古典文学

2025年11月10日
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悲しい

知的

命に焦点を当てる題材は大好物。
不死って孤独なんだな。

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タン塩

4.0全部100点

2025年11月9日
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知的

驚く

癒される

映像は、驚きましたけど、
何だか癒される感覚もありました。

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テクノライジング・ライカン・T

3.5人造人間

2025年11月9日
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悲しい

怖い

知的

フランケンシュタイン博士は権威に逆らい、人間の死体を切り刻み、寄せ木細工のように一人の人間を創り上げ、命を吹き込むことに成功する。
出来上がったのは人間ではなく、怪物だった。
人間は生きていることに、もっと価値を見出さねば、という教訓は重い。

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いやよセブン

4.0フランケンシュタイン

2025年11月9日
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ブレードランナーを思い出しながら観てました。命への尊敬の念は人工的に作られた人の方を純粋に描くのは何故だろう。消耗品の様に命を思う気持ちが人はどこかにあるからかな。

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与那国 ヨナラ

4.5フランケンシュタインは愛も無いのに造った。ギレルモ・デル・トロは愛を持って作った

2025年11月9日
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悲しい

怖い

幸せ

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近大

3.5自分とは異なるヒトに対するヒトの寛容

2025年11月9日
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そろそろだな。

4.0外見の醜さ、内面の醜さ、醜さにこだわったデルトロの集大成!

2025年11月9日
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悲しい

怖い

知的

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デッキブラシと飛行船

3.0孤独のつらさ…

2025年11月9日
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斬新

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KEI

5.0素晴らしかった❗️考えさせられた作品

2025年11月9日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

驚く

素晴らしかった。ネットフリックス作品は久々観るが、さすが。現代版フランケンシュタインは確かにグロテスクなシーンもあるけど、考えさせられた作品でもある。2025年を代表する作品になる。観て良かった。

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ナベさん

4.5劇場で観たかったとても丁寧に作られた古典のリブート作

2025年11月9日
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泣ける

興奮

ドキドキ

デルトロ監督の長年温めていたフランケンシュタイン。
その長年の熱意が伝わる、とても丁寧に作られた古典ホラーのリブート作でした。
二章構成で、第一章は作り手のフランケンシュタイン博士サイド、第二章は作られたモンスターサイドの視点となっています。
全編にわたっての映像美はまさにデルトロ監督の真骨頂!特撮も見事でストーリーにマッチしています。
一番は、怪物と老人の交流、博士と怪物のやり取りなど、かなり人間的なフランケンシュタインの怪物が見事に描かれています。デルトロ監督が何度も描いてきた異形の哀しみがストレートに伝わってきます。
後味も良く、劇場で観たかった逸品でした!

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時代劇ファン