「人間と探究心が向かう先、AIの怖さ」フランケンシュタイン れっどべるべっどケーキさんの映画レビュー(感想・評価)
人間と探究心が向かう先、AIの怖さ
📚境界線に立つ人間の探求心
ヒトの探求心は「正」と「過」の狭間にあり、進歩と破滅の境界線上で揺らめく。現代の「強いAI」を考えさせる内容でもあった。人間の脳を模したAIの人工知能は探究という名の意思なき連続運動になりさがり、人間のそれとは別物。崩壊したその意志なき探究運動の向かう先を考えてしまった。
🧠曖昧なる脳とAI
人間の脳が生み出す意思や感情は曖昧そのもの。フランケンシュタインの脳やAIのニューラルネットワークは、「人工の感情」の先に山積する課題を示している。
永遠に答えなき疑問
『フランケンシュタイン』は、人間が永遠に答えを出せない問いを突きつける。
愚者と電気信号の問い
①💣『オッペンハイマー』
理想を追う愚者。追求した先に見えたモノが誰にとって、何にとって良かったのか悪かったのか。対象によって見え方が変わるそのもどかしさと答えなき問い
②🧜♀️『人魚の眠る家』
脳の活動が意思か電気信号かを問いかける。人間は何があれば人間で何がなくなったら人間ではなくなるのか。そこが実は曖昧になっている。
テセウスの船のパラドックス的な。。。
🧌真の怪物は人間だ
怪物は制御不能なテクノロジーの象徴。だがそれを生み出すのは人間自身。進歩と破滅の狭間に立つ探求心は、現代のAIへの向き合い方にも通じる。「弱いAI」を使うというルールは絶対に守らなければならないと思う。
📖原作の影を映す怪物
1931年版よりも原作に近い。1931年おそらく最も有名であろうこの作品の怪物は、殺人者の脳みそが元になった怪物だったため、怪物のそこそこ醜かった。
原作の怪物は「制御不能なテクノロジー」「母なき子」という隠喩を背負う。今回の作品は1931年版よりも原作に沿った怪物の描き方を強く感じた。
📽️映像
圧巻だった。制作期間が分かりませんが、しっかりコンセプトに沿った不自然さのない一貫性のあるデザイン。衣装にもこだわっていることが本当にわかった。とても美しい。
怪物のデザインも1931年に比べるととても人間的なデザイン。親しみやすさが違った。過去作と比べるとどちらもしっかり差別化され、とても良い作品だなと思う。
