「1番怖いのは...」フランケンシュタイン せいやさんの映画レビュー(感想・評価)
1番怖いのは...
これ1番怖いのは、怪物が全然怪物ではなく、むしろ美しかったこと。
おそらく原作通り本当に醜かったら誰も見なかっただろう...
原作改変は叩かれるが、美しく改変する分には誰も文句言わない...
人間って残酷ですよね。誰しもが美しいものを見たがり、醜いものを排除、差別する。
これを映画自体が証明してしまった。
そして皮肉にも映画全体としてはかなり美しかった、、、
自分含め、愛らしいものは保護し、醜いものは問答無用で処分する。彼らも生きており、感情があるということを顧みず、そんな姿に産まれたのが悪い!と言い聞かせ...
怪物役の俳優さんは、アイドルみたいな役はもうやりたくない、作家性のある作品に出たいって言って頑張ってらっしゃる方なんですよね。
顔に障害がある子を、大きくなった時にこの子が外に出られるよう小さいうちからメディアに出させようと考えた親御さんが、「うちの子供が見てトラウマになったらどうする!メディアに出させるな!」と酷い暴言を浴びせている...
作品自体に罪はないが、人間の嫌な部分を突きつけられた気がして辛くなってしまったのでこの評価で。
作品自体の感想としては最後に、それでも前を向いて生き続けるというところにメッセージ性はあるのかもしれない...
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