「最も美しい人造生命」フランケンシュタイン くめいさんの映画レビュー(感想・評価)
最も美しい人造生命
ネトフリ製作なので観れないかと諦めていたが、ありがたいことに上映してくれたのでウキウキで鑑賞。『パンズラビリンス』以降、ギレルモ・デル・トロ監督のファンであります。
近年のフランケンシュタインはあまり観ていないが31年版、続編の『花嫁』はセットで大好き。
感想としてはとにかく題材と監督が相性ばっちり。今日ではゴシック・ホラーのイメージが強い『フランケンシュタイン』だが、今作ではより哲学的な、生命の意義というか『死は乗り越えるべきものなのか』そして『乗り越えてしまったらどうなるのか』という問いが描かれる。衣装やセットといった世界観の作り方も、デル・トロらしい誇張された舞台っぽさ、と言っていいのか分からないが徹底されていて力の入れようを感じた。
もちろん、良いほうに作用している。
主人公には赤色、弟の許嫁には緑色の衣装が多く緑が生へのリスペクト、赤が死への執着のようなメタファーなのかなと思った。
衣装そのものもすごく格好良く印象的だったが、クレジットロールでティファニーが出てきて驚いた。私のような門外漢でも分かるもんだね。
ストーリーは怪物に追われるフランケンシュタイン博士が自身の人生を語る形式で進み、後半で怪物の視点になる。このスタイルは意外だった。
結構長いというか、『これ纏まりきるのか…?』と少し不安になったが、様々な要素を含みつつ綺麗に、すっきり纏まった。怪物がこれからどうするのか、という点はすこし気になるが、画作り、シナリオ、キャラクターどれをとっても美しい映画だった。
解剖シーン、組み立てシーンなどグロテスクなシーンも多いので苦手な人は注意かも!
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