「時間と空間を超越するギリシャ悲劇のよう」フランケンシュタイン talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
時間と空間を超越するギリシャ悲劇のよう
ギリシャ悲劇は見たことないし知識もありません。それでもそのように思うほど、壮大な文学で、詩で、戯曲で、運命で、哲学でした。美しい映像と言葉と音楽に全身包まれ、客席が明るくなっても茫然としてました。シェリー原作の「フランケンシュタイン」、ケン・ラッセル監督の映画「ゴシック」、カンバーバッチがヴィクターとクリーチャーの両役を演じたナショナル・シアター・ライブ(映画2本)「フランケンシュタイン」のそれぞれが脳内に現れては消え、絵一枚一枚、言葉ひとつひとつに胸が躍りました。
自分も相手もただそのように生まれて存在しているだけで、双方が憎み合っている訳ではないことをクリーチャーは学ぶ。誰しも生まれたくて生まれた訳でないことも学ぶが、自分だけは死にたくても死ねないことを知ることになった彼は、共に生きて行ける伴侶を自分と同様のやり方で作って欲しかっただけだった。クリーチャー演じるジェイコブ・エロルディ、表情もセリフも体の動きも目の輝きも素晴らしかった。ミア・ゴス演じるエリザベートから、世界のどこにも居場所の無い疎外感と虚無が強烈に伝わってきた。
コスチューム、美術、ヘアメイク、セット、バックドラフト、厳しい優しい自然、地平線の映像が美しく迫力あった。映画館で見られる期間が長くなるといいなと思いました。
私はあまり深く考えておらず、というか何も考えておらず、娯楽として楽しんでいます。
本を読んだりゲームをしたり、そういうものと変わらない感覚ですかね。
こんばんは!
本日、talismanさんからの共感のご通知を複数いただいたと認識しているのですが、新しい映画.comのシステムがまだ使いこなせておらず、どの作品に対してなのかがキチンと把握できておりません🙏なんだか申し訳ありません。
(上映中のものか旧作なのか…)
大谷さん、山本さん、佐々木さんのWorld Seriesが終わったら、最近サボりがちの映画生活に戻ろうかと考えております。
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