「これぞ奇想天外A24作品」終わりの鳥 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ奇想天外A24作品
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命の終わりを告げる鳥(デス)という設定が面白いと感じたし、
まもなく死が訪れようとしている娘(チューズデー)と母(ゾラ)を
どう描くのか非常に楽しみに鑑賞した。
刺さったポイントはあらかた次の通り。
・デスの佇まいが人間っぽくて笑える。特にタバコを吸うシーンは秀逸(予告でも気になった場面)
・デスがチューズデーとRapする
・ゾラがデスを食べることにより、デス化してしまう
(実際には体内にいるため、その能力がゾラの体で体現されていた)
・デス化したゾラの体が伸縮する(巨大化すると巨人さながらなので、インパクト大)
・ゾラがデスを食べることにより、しばらく「死を訪れさせる」ことが停止したため地球?国?町?が大混乱に
人や動物がゾンビ化してしまう
・ゾラがデスの能力を得ることにより、まさか娘チューズデーの命の終わりを告げることになるのか!?
(実際はそうではなかったので安心したが、このどうしようもない結末は観る私たちも覚悟が必要だった)
チューズデーは母ゾラに自分がいなくても残りの人生を充実した時間にして欲しいと願って
死までコミュニケーションを取り続けたに違いないし、
ゾラもチューズデーに安心して旅立って欲しいと願って娘と接していたに違いない。
そして来世はあるというデス。
そこでゾラがどう生きるべきかの示唆を与えて物語は終わるのだが、
私としては希望を持てる良い鑑賞後感だった。
これぞA24的なつくりあがりで、私は大満足だった。
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