「ちょっとやり過ぎてしまった」終わりの鳥 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとやり過ぎてしまった
死を迎えようとする少女と死を告げにきた死神の寓話。
告げられる者と告げる者、それぞれの苦悩と孤独。
その両者の邂逅は死神である鳥のビジュアルも相まって独創的であり、ユーモラスでもあり魅惑的である。
ところがである…。
この両者に母親が割入ってきてから可怪しくなり、寓話ファンタジーが奇っ怪ファンタジーホラーになってしまう。
死にゆく少女の話が残される母の物語になり、死神である鳥の存在がただのヘッポコな道具的なものになってしまう。
やり過ぎて、方向を見失って観客を置いてけぼりにしてしまっている。
A24らしいと言えば、らしいのだか。
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