「デスくんの成長物語でもある」終わりの鳥 おちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
デスくんの成長物語でもある
鳥の姿をしたデスくんは、超絶ブラック企業に勤めている。風呂にも入れず羽根はボロボロ、膨大な仕事量に思わず嘔吐。過労死寸前である。
今日もいつも通りタスクをこなすべくやってきたけれど、なんと死ぬ予定の女の子が話しかけてきた!なになに?ペンギンがどうとか言っている。続きが気になって最後まで聞いたけどビックリするくらいつまらなくて思わず笑っちゃった。デスくんにとっては話のオチより突然訪れた非日常に思わず歓喜したのである。
そのあと、彼女の母親に殴られたり焼かれたり食べられたり(ここほんま意味不明笑)したけれど、それさえデスくんにとっては悪くない暇つぶしなのであった。
途中デスくんが仕事を放棄したことで死ねない生命が続出したけれども、代わりに母親が片付けてくれてマジラッキー。
そうして何日もこの家族と過ごすけれど、そろそろ仕事に戻らなければなりません。女の子に終わりを告げるときです。
デスくんは死神なので情は湧きませんが、人間に近づいたことで、人はどういう気持ちで死んでいくのか、どういう気持ちで看取るのか、どうやってその気持ちを抱えて前に進むのかを知ることになります。
なんだ、人間ってこうやって死んでいくこともあるんだな。母と娘の仲を取り持ったり、最後に母親に立ち直るアドバイスまでしちゃったよ。普通ここまで世話は焼かないんだけどな。
そうしてデスくんはいつもの日常に戻っていきますが、確実にいつもとは違う日常になっていましたとさ。
めでたしめでたし。
※個人の感想デス
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