「対決でなくジョーク」終わりの鳥 asaさんの映画レビュー(感想・評価)
対決でなくジョーク
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死の執行猶予をペンギンのジョークで得るところが印象的。
こともあろうか「死」である鳥に対して少女チューズデイは皮肉を吐く。
彼女に興味を示した鳥は久しぶりに言葉を発し対話が始まる。
人間達の断末魔の声は消え上機嫌になった鳥とチューズデイのダンスは本作の白眉な場。
果たして彼女は、絶対逃れられない鳥(死)とどう折り合いをつけていくのか?⋯
の話と思いきや、意外にチューズデイは母に会うまでと多少の延命は望むものの行く末を達観してる。
見終わってみると、どうもチューズデイの母親がどう娘の死を受け入れるか? の話しだったよう。
娘をあんじ遂には焼き鳥にして食べるところの他諸々、奇想天外な部分は理解できるが、個人的に少し腑落ちしなかったのが残念。
終盤の海岸。
鳥を吐き出し正気を戻す母と瀕死のチューズデイ。
いよいよチェスの対決?とはならないだろうが、ここはジョークで締めくくって欲しかった。
最後も鳥は憔悴の母親に本当に良いこと言ってくれますが、その内容を本編の映像で見たかったです。
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