劇場公開日 2025年4月4日

「介護退職、介護貧困、高額治療費」終わりの鳥 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0介護退職、介護貧困、高額治療費

2025年4月6日
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難しい

終わりの鳥Tuesday

何処の国の話なのか?
難病介護で疲れ果てた母子家庭に死神の鳥が死の訪れを告げに来た。

子のチューズデーは静かに受け入れながら母ともう少しの対話を求めた。
それしか仕方ないことだよね。

母は真っ向に拒否をして鳥を焼き鳥にして食ってしまう。

死神鳥が来て、介護に明け暮れながら互いに何も知らないことを気づきだす。

母は、失職し多くの家財を売却して生活していること、出来るだけ難病に苦しむ子供といたくない。

子は、母が自分の難病で疲れ切っていることを知らずに、一生懸命に働いていてくれていると思っていた。いつも話がおざなりなのは仕事で疲れているからだと思っている。

そんなすれ違いが、
究極の死が目の前に現れたときに互いが真剣に向き合うことが何なのかに気づき始める…

死という鳥が、死ではなく生きることを考えさせてくれる。

きっと、生まれた時から各人は死に鳥を育てながら生きているのだろう。

私の死に鳥も随分大きく育ったようだ。
争うよりも仲良くして禅譲したいものです。

( ̄▽ ̄)

終わりの鳥 Tuesday

命の終わりを告げる鳥と対峙する母娘を描いた奇想天外なドラマ。
クロアチア出身の新鋭ダイナ・O・プスィッチが長編初メガホンをとり、“死”という概念を独創的な映像表現で視覚化。

病気の少女とその母親が奇妙な鳥との出会いを通して、間もなく訪れるであろう別れを受け止めていく姿を、ユーモアを交えながら描きだす。

病に侵され余命わずかな15歳の少女チューズデー。

母ゾラと暮らす彼女の前に、しゃべって歌う変幻自在な1羽の鳥が舞い降りる。
それは地球を周回して生きものに命の終わりを告げる「デス」という名の鳥だった。

チューズデーはデスをジョークで笑わせ、外出中のゾラが帰ってくるまで自分の命を引き延ばすことに成功する。
やがて帰宅したゾラは鳥の存在に畏れおののき、愛する娘のもとから遠ざけるべく暴挙に出るが……。

「恋人はアンバー」のローラ・ペティクルーがチューズデー、テレビドラマ「Veep ヴィープ」のジュリア・ルイス=ドレイファスが母ゾラを演じた。

終わりの鳥
Tuesday
2024/イギリス・アメリカ合作

カール@山口三
ノーキッキングさんのコメント
2025年4月9日

ダースベイダーみたいな息遣いで説法する鳥が夢に出てきそう。シュールでした。

ノーキッキング