「メメント・モリ」終わりの鳥 ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
メメント・モリ
親という立場を守ったり病弱な子を気遣う(ふりをする)自分に酔ったりする事と子供を愛する事を同一視する勘違いが、あの「ペンギンを連れて行く」ジョークに上手く反映されている。
死が唯一の救済となる場合がある事、誰かの死が残された者にとって罰になり得る事、そして自分が死ねない事も罰になり得る事などについて母が気付いた時はもう遅かった。だから哲学者は「死を思え」と言い続けているのだ。
宗教色に過度に染まる事なく死を扱った佳作。
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