劇場公開日 2025年4月18日

KIDDO キドーのレビュー・感想・評価

全15件を表示

2.0ロードムービーでも乗れない映画はある

2025年5月2日
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鑑賞方法:映画館

女性2人が旅するロードムービーといえば「テルマ&ルイーズ」が思い浮かぶ。本作は母娘のロードムービー。しかも施設に預けられていた娘と、迎えにきた母が旅するというその設定だけで観たいと思ってしまう。
ところが個人的にはどうにも乗り切れなかった。ハリウッド女優だと語る母親の言動が気に入らないからかも。母親としてどうなの?と思うことが多い。ただ、娘のルーは母親になつく。久々に会えた母だから当然とも言えるのだが、やはり母親への愛に飢えていたのかなと納得するしかない。
母親が犯罪を犯した雰囲気を感じさせるが、明確にはそのことに触れていないので暗い感じにならないことが救いでもある。だから、母から娘、娘から母へとお互いが影響し合い、行動に変化が見える流れは悪くない。なのになぜだが退屈してしまう時間が長かった。タイミングが違えばもう少し印象も違ったかもしれないと思うととても惜しい映画だった。

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kenshuchu

3.0親になる覚悟がないまま子供を作った場合

2025年4月30日
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駄目だった。
鑑賞中、この母親にずっとイライラさせられてしまった。
そもそもハリウッドで成功するために娘を施設に預けてる時点で酷い(それも嘘かもしれないが…)。
娘を迎えにいくと事前に連絡しておいて、当日行けなくなったことは連絡無し。
仮にどうしても当日迎えにいけなくなるやむを得ない理由ができたとしても、連絡ぐらいは入れるはずで、それをしない時点で娘のことを本当には大事に思っていないことがわかる。

娘はずっと施設にいた方が良かったように思えた。
施設に対して不満に感じているような描写はなかったし。
むしろ落ち込んでいる時にみんなで励ましてくれて、素敵な場所にすら思えた。

ところが、娘はずっと母親に会えないことで、母親に対して幻想を抱いてしまっていたのが、不幸の始まりに思えた。
母親と一緒に暮らしさえすれば幸せになるはずと信じて疑わない様子。
親とずっと一緒に暮らしていても親と不仲な子供なんて世の中にいくらでもいると思うのだが、娘がそのことを知るのはもう少し大人になってから。

で、母親と娘が一緒に行動してからはあのザマ。
びっくりするほどの母親の幼稚性。
娘にやらせているのは犯罪の片棒。
でも、娘には母親が全てなので、母親を信じる道しかない。
親は育児能力がなくても子供は作れるわけで、そうすればこういうことも起きるという負の側面。
母親が娘を連れさった後、施設が娘に戻るようにしつこく言ってくるのも当然と思ってしまった。

最後の最後、娘が母親を反面教師にして成長が垣間見れたのはこの映画を観ていて良かったところ。

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おきらく

4.0二人にしかわからない二人だけのかけがえのない特別な時間が愛おしい

2025年4月29日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

カワイイ

まるで「テルマ&ルイーズ」のような、母と娘のロード・ムービー。
養護施設に暮らす娘を連れ出し、連れまわる母親。
ハリウッドスターを名乗り育児ができない変わった母親と、そんな母でも大好きな娘。
その二人のかけがえのない時間、エピソードの数々が、本当に愛おしい、実にキュートな映画でした。

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ITOYA

3.0思わせぶりなテルマ&ルイーズで引っ張るボニー&クライド

2025年4月28日
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鑑賞方法:映画館

カワイイ

あのお顔からして、テルマ&ルイーズのスーザン・サランドンを連想させるオカン。
どこまでもついてくる謎の少年が面白い。
テルマ&ルイーズのブラピ的なカンジ。
ルーちゃんはとても可愛くって、レオンのナタリー・ポートマンや鼻筋の感じからは若い頃のサンドラ・ブロックを思わせる美人さん。
ちっちゃいヘビが友達。
エサは?
オカンがやってることはほぼほぼ犯罪なので、アメリカのインディーズ映画、ショーン・ベイカー監督風なんだけどちょっとインパクト不足

罪悪感は勢いでぶっ飛ばせるけど、なかなか娘と噛み合わないで、スベりまくりの不器用な母親に涙する。
最後、児童養護施設の隣の敷地に停められたクルマ。家に入って行くルー。
お金は全然足りてるとは思えないけど、映画ってそういうのが多いから、気にしない😎

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カールⅢ世

3.5「達観」した娘と「不完全」な母の二人旅

2025年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作、鑑賞候補にはしていたものの公開週であった先週は残念ながら都合が合わず、今週は他に観たい作品が目白押しだったこともあって「配信待ち」にしようかと考えていたのですが、ムービーウォッチメン(TBSラジオ『アフター6ジャンクション』)の来週の課題作品となったことで急遽劇場鑑賞することに。ゴールデンウイーク前半の日曜10時40分の回、いつもなら敬遠しがちのヒューマントラストシネマ有楽町「シアター2」は満席か、それに近い状態だったと思います。
映画は一本の電話がきっかけで始まります。「ママがやって来る!」と思いがけない連絡に笑みが込み上げる11歳のルー(ローザ・ファン・レーウェン)。スタントも自分でこなす「ハリウッドスターの母」はルーの自慢であり憧れの人。別れの際、「すぐに戻る」と約束してくれた母の言葉を信じ、児童養護施設で多くの子供と一緒に養母(アイサ・ウィンター)に育てられたルーは、とても利発で真っ当な性格です。一方、ようやく姿を現す母・カリーナ(フリーダ・バーンハード)は奇想天外な言動で早速にルーを戸惑わせますが、そこは幼いながらに多くの他人に囲まれて育ったルーだけあって、すぐにどう接するのが正解なのかを察する能力に長けています。養護施設へ戻る気配を見せない母から話を聞きだせば、「ポーランドの母(ルーの祖母)の元へ向かう」と言い出すカリーナ。ルーは母を幻滅させないよう振舞いつつも、養母へも心配をかけないよう連絡を取りながら、映画にもなった実在の犯罪カップル「ボニー&クライド」になりきって母と二人のロードムービーが始まります。
本作は何と言ってもルー役・ローザ・ファン・レーウェンの可愛らしく繊細な演技が最大の見所です。予想の斜め上を行く言動の母が言い出す「私たちはボニー&クライド」設定に乗っかり、数種類のウィッグとサングラスでプチ変装する姿は微笑ましく、憧れの母との再会に心躍った様子を見れば当然にルーの幸せを願わざるを得ません。ところが、カリーナは幼かったルーを一人置き去りにしてしまうような「不完全な母」。娘をこれ以上ないほど愛してはいても、自分の人生を振り返って「理想と現実のギャップ」に苦しんできた経験から、ついつい浮ついた選択をしがち。そんな母を理解し、赦し、そして愛し続けるルーの「達観」は大人顔負けで神々しさすら感じます。ローザ・ファン・レーウェン、素晴らしい。
そして、星の数ほどある「ロードムービー」というジャンルですが、車内という狭くて代わり映えのしない画を補填するため、カーステレオから流れる音楽が良ければ一気に印象が良くなる重要な要素。本作も要所要所で流れる1960~70年代の楽曲はとても印象的で、帰宅して早速配信サービスで入手です。さらに、ルーのアクションに合わせて鳴らされる「ちょっと間抜けだけど、これだけ徹底されると最早可愛い」SE(サウンド・エフェクト)が癖になります。
と言ことで、必ずしも劇場鑑賞必須なタイプの作品ではありませんが、確実に観られるのは劇場でやっている今。配信待ちにしなくて良かった。そして、宇多丸さんの映画評も楽しみです。

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TWDera

3.025-053

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

探していない時に、
不意に見つかるもの🐍

母からの教訓めいた言葉。
普通のママを求めるお嬢さんルー。
自由気ままに振る舞う母カリーナ。
2人の心は星が繋いでくれている。

オランダからポーランドへ
母娘の旅で2人の絆は見つかった🐍

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佐阪航

4.0ポップでキュートでアナーキー

2025年4月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

カワイイ

いちいちカワイイ!
いちいちオカシイ!
いちいちカッコイイ!
指先から放たれる魔法で、この母と娘の今が輝く日々がまぶしい。
希望や絶望でなく、未来や過去でなく、今この一瞬の輝きを体現する。
何も解決してないし、進展があった訳でないが、この日々の記憶が刻まれることが何より重要なことだ。
その一瞬一瞬を切り取ったショットの無類のカッコ良さに痺れる。

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ケージ

4.0オランダ発ポーランド行き 母と娘のロードムービーにアメリカン•ニュー•シネマの残像を見た

2025年4月25日
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鑑賞方法:映画館

オランダの児童養護施設で暮らす少女のもとに突然、母親がやって来て、母親のオンボロ車を駆ってふたりでポーランドにいる少女のおばあちゃん(すなわち、母親のお母さん)に会いに行くというロードムービー。この母親というのが破天荒を絵に描いたような人でトラックの後ろのコンテナの屋根の上に登ったり、突然、奇声を張り上げたり、レストランで無銭飲食したりとやりたい放題。娘にはハリウッドで女優してたとか言ってるけど、本当は娘に絶対に会いに行けない塀に囲まれた場所にしばらくいて、この度おツトめが無事完了したので会いに来たんじゃないのかと勘繰りたくもなります。それでも娘のほうは母親といっしょにいたい一心でついてゆきます。少なくとも最初のうちは。

母親は自分のことをボニー、娘のことをクライドと呼んだりして、あの無敵の逃避行を気取ったりするのですが、そう言えば、本家のボニーとクライドでは、クライドが同性愛者かつ性的不能者だったのでボニーが性欲を拗らせてたなと思い出し(合ってる? なにぶんにも古い映画ですので)、こっちのボニーは別の大事な本能、母性本能を拗らせちゃってるんじゃないの、それも自分のせいで、とか思って見ておりました。

そんなこんなで話はまあ予想の範囲で進み、予想の範囲の結末を迎えます。ここで私には、この破天荒な母親に関して疑問がひとつ湧いてきました。それは、母親は本当に娘とひとつ屋根の下で暮らして母として人生をやり直そうとしていたのか(上にも記したようにたぶん「更生」が必要な人みたいですから)、それとも、始めから自分のことを母親失格と分かった上であの目的のために娘を利用しただけだったのか、一体どちらだったのか、という疑問です。うーん、実は母親自身にも答えが分からない、どちらでもあり、どちらでもないといったところかな。私はこのあたりから立ち上る切なさ、ほろ苦さといったところに’6-70年代のアメリカン•ニュー•シネマの香りを感じました。

最後に、パルム•スネークの称号を与えたくなるヘビのヘンク君の名演に星半分オマケです(ホンモノかどうかわからないけど)。

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Freddie3v

3.5ルーの幸せを願うばかり

2025年4月20日
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鑑賞方法:映画館

とどまるところを知らない母カリーナの突拍子ない言動の数々についていく11歳のルー。

やっぱり母親は、子供にとってはスペシャル。
とくに、養護施設で母と離ればなれになって久しいとなればなおさら。

とはいえルーには冷静さもあって、
母の全てを全面的に肯定するわけではない。
なんたって、
子供のまんま「まともな大人」にならなかった母だから。

とはいえ母にも、
ルーに迷惑はかけたくない、という自覚はあって。

結局ルーは母親を、
「オールorナッシング」ではなく客観視できたんだろうし、
母親も、ちょっとは学んだかな。

ちなみに、途中に出てくる不思議な少年は、
「もうひとりのルー」の具現化、かな。

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島田庵

5.0タイトルなし

2025年4月20日
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鑑賞方法:映画館

他の人の評価が低すぎるので、不安だったけど、素晴らしかった。女性には母親になるにあたってああいう不安があると思う。
彼女は本当にキレてたけど、正直だった。
そして、超クールな娘。母親を恋しく思うと共に、不安ももつ、揺れる気持ちが素敵に描かれていた。
ウエスタン調のオールドな音楽がむしろクールで、そこかしこでの短い演出もユーモアと哀愁があって良かった。
こんな映画は見たことない。
ボニー&クライドはカップルだったけど、むしろテルマ&イルーズ。

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えみり

2.0お試し期間

2025年4月19日
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悲しい

楽しい

幸せ

自称ハリウッドスターの母親ガリーナが、オランダの養護施設で暮らしていた娘ルーを迎えに来て、ポーランドの実家に金を取りに行く話。

施設にママから連絡が有り、翌日10時に来ると聞いて浮かれるルー、からの待っていたのに…と思っていたら、なぜか職員が誰もいない時にやって来て、巻き起こっていくストーリー。

ハリウッドで暮らしているのになぜか愛車でやって来て、逃亡者だとかボニー&クライドだとか言いながら、ママになりたいけれどちょっとイカれたカリーナと、今はいけないことと知りながらママと一緒にいたいルーという2人の旅をみせて行く。

不思議な「変なガキ」がいたり、子供向け?みたいな演出があったりと、なんだか良くわからないファンタジーっぽさを出を織り込みつつ、イタカユイ部分を突っつく感じはあるけれど、背景部分に良くわからないものが多すぎてか、なんだかもう一歩刺さらず…。

一応主役はルーということで、彼女視点でしかみせるつもりがないということなんでしょうかね。

娘をキドーと呼ぶ母親と、母親をカリーナと呼ぶ娘という距離感はなかなか良かったかな。

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Bacchus

3.5親子ごっこの旅

2025年4月19日
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 自称ハリウッド女優のママが突然やってきた。見た目は若くてクール。乗ってきた車はポンコツだけど、ニューシネマの雰囲気で逃避行にはもってこい。

 父親が誰なのか、なぜルーが施設に預けられているかは全く語れないが、ルーを引き取って一緒に暮らすだけの生活力がカリーナにはないのは明白。

 ハチャメチャな母親との冒険旅行は刺激的であり、母親との絆が深まりそうだけど、そんなに甘くはないよね現実は。

 構造的には、『After Sun』に似ているが、『After Sun』ほど重苦しくもなく、ポップに親子が描かれている。

 「0 or 100でなく、ちょっとだけママになってくればいい。」ルーの言葉が響く。そんな作品でございます。

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bion

3.560~65点ぐらい。オシャレなロードムービー

2025年4月19日
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鑑賞方法:映画館

オランダの映画でオランダが舞台なのに、アメリカ映画を観ている感じで、

アメリカンなファッションでアメ車に乗り、アメリカンな風景の中を旅していく映画です。

クリスタルズやロネッツみたいな60sガールズポップっぽい曲が良い。

アメリカ映画に寄せてる感じでアメリカ映画が好きなんだろうなーと思ってたら、やっぱりアメリカン・ニューシネマへの愛らしい。

劇中で自分たちをボニー&クライドって言ってるけど、テルマ&ルイーズって言ったほうが近い、女性2人なんだから(笑)

母と娘の旅で、トーマシン・マッケンジーが出てた『ドライビング・バニー』を思い出した。

話が面白いってよりオシャレさを楽しむ映画じゃないでしょうか、話的には特別に面白くなかった(笑)

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RAIN DOG

3.0子供を大人に成長させるより、大人が大人になるほうが難しい

2025年4月19日
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鑑賞方法:映画館

単純

オランダからポーランドの祖母宅へオンボロ車で向かう母娘の逃避行を描いたロードムービー。オランダの児童養護施設で暮らすルーは母親カリーナからの突然の連絡に喜ぶが、まさか施設に無断で長期間連れ出されるとは夢にも思わず…

母親のキャラクター設定が秀逸。エキセントリック全開である。カリーナはハリウッドスターになる夢を追いかけルーを施設に置き去りにした。急に会いに来たら施設に無断でポーランドの祖母宅へ隠し財産を取りに行こうと、無責任にもほどがある。でも憎めないのだ。

カリーナは娘の事を愛している。それは随所に伝わる。お金があれば二人は一緒にいられると信じている。でも、責任を持つという事が理解できない。ルーは施設で社会性を学んだ。何とか母親と一緒にいようと懸命に旅を頑張るが、カリーナのエキセントリック性は母娘の旅が如何に終幕するか、観る者にいろいろと想像させる。血が繋がっているだけに思春期の悪い友達より質が悪い。子供を大人に成長させるより、大人が大人になるほうが難しいと感じた。

全体的に軽いタッチで描かれており、女性同士のロードムービの清々しさのある一本で、深く考えず観る事をお勧めします。

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ihatakaeight

3.0血縁者と暮らす家だけが我が家なのか?

2025年4月18日
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鑑賞方法:映画館

親子らしい情はあっても資格がない事に、他ならぬ娘が気付かせてくれたという、見た目と裏腹にちょっと切ない話。

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ひろちゃんのカレシ