ジェリーの災難のレビュー・感想・評価
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開始10分で全て判明
もう少し説明があっても良かったが、だが、「声」と似た部分もある
今年86本目(合計1,628本目/今月(2025年3月度)20本目)。
中華系アメリカ人がいわゆるネット詐欺にあって完全に全財産を失って、仕方なく国に帰るというもの。ドキュメンタリー映画ではないですが、その趣旨も当然あります。また、映画の趣旨の関係上、どうしても、旧シネマートでやっていた「声」(韓国版オレオレ詐欺を扱う。日本でも公的に後援はされなかったが、いくつかの警察署がポスターを張ったりしていた)等と似た部分はありますね。
トリックとなる部分にある程度のIT知識と法的な知識が必要なので(特に前者が重要か)、そこが好き嫌い分かれるかな、といったところです。ただ、なくてもどうにもならないわけではありません。
どうしてもコメディ映画という分野等ではなくあきらかに問題提起の映画、しいて言えばドキュメンタリー映画に属する(ただし、厳密なドキュメンタリー映画ではない)分野で見るみないが激しいかなといったところですが、観て損はなかったかなというところです。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
身につまされる
特殊詐欺って世界のどこにでもあるんだな
詐欺被害自体は毎日のようにニュースでやっていても、始まりからその後までの一部始終を体感することってなかなか無いのではないでしょうか
特に本作は、ジェリーが信じ込んでしまっている世界がそのまま映し出されているところが特徴で、客観的に見たら「そんなバカな」というところでも、一旦信じてしまった人にはそれが真理に見えてしまうというのがすごく伝わってきました
映画自体は素人感を感じるものでしたが、詐欺に遭うのも普通の素人なのでかえってそこがリアルでした
歳いった親と息子達の関係、熟年離婚なども決して無関係な世界ではなく、いい意味で身につまされる内容の作品でした
自分の鑑賞料が収益となって、回り回って少しでもジェリーさんに役立てるならそれはそれで幸いです
少なくとも伝えたいことは伝わってきましたよジェリーさん!
ちょっと啓発的ですが面白かったです
結構笑って楽しんじゃいました。人の不幸を楽しむようで申し訳ないのですが・・・
何より、作りが面白いです。まさしく現実と虚構狭間で─といった感じで、敢えて混乱させるような絵つなぎで、それでも決しておいていかれることがないような絶妙なバランスを保ちながら物語が展開していって、この作品の志みたいなのが分かってきて、それ故の深みや面白さがさらに上乗せされたような印象です。それでも、大分その意図が明確になっても、混乱するような台詞回しとか、実に面白いんですよねー。
騙されたコトへのひあいは十二分に感じるし、ある意味啓発的なところも大いに感じるのですが、見事にやられてしまった爽快感なんていうのも多少見えてしまって、これを見たからって決して参考にはならない気がしたし、むしろ見ると危険が増しそうな気も・・・何せ、後半のジェリーの方が穏やかに見えてしまいましたからねぇ
わたしのパパは世界一。
ジェリー本人が主演
こんなのあり〜⁉ 嘘でしょ〜⁉
家族総出演のドキュメンタリー
75分と215分が通底するもの
アメリカに住むアジア系移民のジェリー・シューが、身に覚えのない国際的マネーロンダリング事件の容疑者になっていることを知らされ、警察の依頼で潜入捜査をする事になり…
ジェリー本人が遭った詐欺事件を、自ら脚本・主演で描いたという触れ込みは、当然観る者の大きな鑑賞欲になっている。言うなれば本人主演の実録再現ドラマで、防犯意識の啓発とともにアメリカン・ドリームを求めた者の悲哀も含んでいる。詳細は観ていただくとして、そのドリームを叶えることとなったジェリー。本人としては不本意かもしれないだろうが、これもまた一つの方法なのかも。
そういえば同時期に日本公開された『ブルータリスト』も新天地をアメリカに求めた移民の話だった。ランニングタイム215分の『ブルータリスト』に対し、本作はその半分にも満たない75分。アプローチは違えどテーマは通底しているので、併せて観てもいいかも。
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