プロフェッショナルのレビュー・感想・評価
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『In the Land of Saints and Sinners』『聖人と罪人の国で』。 『聖者にも過去があり、在任にも未来がある』というメッセージ
ラグビーではイングランドとバチバチの闘いを繰り返す『北アイルランド』。
子供の時に世界地図を見て、なんでこの島の上部一部だけイギリスなの?と誰もが疑問を持ったパーツ。
民主国家と認知されているイギリスが21世紀目前まで殺戮・拷問・差別・蹂躙を繰り返してきた悲劇のゾーン。
祖国独立を願う過激派IRAを取り上げた物語は北アイルランド出身の『リーアム・ニーソン』をはじめ、アイルランド出身の俳優で固めた視点も深い。
『リーアム・ニーソン』らしい勧善懲悪ものですっきりした!っていうだけでは感想を終えられない深い映画。
いい意味でも悪い意味でも『平和な国家』の邦題は『プロフェッショナル』に対して原題は『In the Land of Saints and Sinners』『聖人と罪人の国で』。
『聖者にも過去があり、罪人にも未来がある』というメッセージを前提に観れば深さがわかる名作。
派手なアクションはないが、良い映画。 C.イーストウッドの作品のよ...
派手なアクションはないが、良い映画。
C.イーストウッドの作品のように
人物をよく描けていると思う。
ただし日本語タイトルはよくない。
俺を怒らせるなというのもよくない。
配給会社は的が外れている。
こんなにいい映画なのにそれが残念だ。
Potager
リーアム・ニーソンが銃を持ったビジュアルを見ると脳が考えることをやめて「見に行こう!」という気分にさせられるのは毎度のことです。
この週は謎にアクション映画が多くて嬉しい悲鳴が響き渡っています。
ただ中身は全然アクションしてくれない…薄味な銃撃戦と人間ドラマの作品で好きではなかったです。
原題が邦題と全然違うので何かしら捻ってるんだろうなとは思いましたが、「アマチュア」公開週にぶつけるのは戦略としては有りだけど観客には不親切だなと思いました。
これだけ銃を観客に向けたポスターをしているのに、アクションはバーの中で起こったり、道の真ん中で起こったりととても地味。
ド派手さを求めすぎたってのもあるんですが、あまりにも動かなさすぎて退屈でした。
テロリストの残虐さはしっかり表現されていましたが、爆発をやっている割にはどうにもショボく映ってしまい、テロリストたちも情緒不安定なので見ていてイラつかされます。
一転して人間ドラマとして見ると興味深いところがあり、警官と軽く賭けをやって楽しんでいたり、庭を作りたいからと引退をそそのかしつつも、実はお隣の女性に惚れていて近づこうとするという可愛げがあり、ご飯を食べたり、庭の知識について共有し合ったりと優しい老後を過ごしていて微笑ましいので、テロリストの方々はお帰りください案件でした。
元殺し屋のマーフィーの元へ幾度も幾度もやってくる悪人たちを葬る様子は面白く、葬る前に穴を掘らせて、1分間猶予を与えて遺言を言わせてから銃弾でぶち抜くスタイルで、その穴を埋めたのちに木の苗を植えて育てるといったユーモアもあり、でもよく見たら結構な数の木が生えているので、どんだけ殺したんすかという気分になりました。
リーアム・ニーソンが最高なイケおじなのは今作でも健在で、やっぱこの人にはまだまだアクションやり続けて欲しいなと思いました。
全体的なキャラクターの個性はしっかり出ており、それ故にテロリストたちが弱く映ってしまっていたのが残念でした。
ロケーションも壮大という言葉が似合う広大な土地で、そこでじんわり広げられる人間ドラマは良かったんですが、いかんせん沸点低めのテロリストと沸点低めの元殺し屋がドンパチし合うので街中が大変なことになるのはなんだか良くも悪くも哀愁が漂っていました。
邦題でやらかしてしまっているタイプの作品で、「愛を耕すひと」くらいしっとりしたポスターでやってくれたらまだギャップを感じずに観れたのになと思いました。
鑑賞日 4/11
鑑賞時間 13:40〜15:40
座席 F-17
木を植えています
第二次世界大戦の戦場帰りで戦後は田舎町で殺し屋をしている男・フィンバーが、引退を見据えた矢先によそ者が町の平穏を乱しているのを知り、秘かに危機を排除しようとする物語。
舞台となるアイルランド北西部の町は、やらかして都会から逃亡した者の潜伏先としてメジャーなのか、殺し屋と仲介人が常駐済という設定が面白い。
テロに失敗して逃亡してきたIRAメンバーと闘うフィンバーの姿は、相手に負けず劣らず身内に優しく他人に厳しいスタイルなので、ヒーローとは言い切れない。西部劇やハードボイルド映画のような、業を背負って戦い抜く彼の姿を見守る作品だと感じた。
タイトルは『プロフェッショナル』だが、フィンバーの行動は鮮やかなプロの手際からはかけ離れている。普段相手を弱らせてから始末するせいで格闘は得意ではなく、交渉には失敗し、相手の行動予測もよく外す。多分「リーアム・ニーソンのアクションもの」ということで作られた邦題なのだろう。英題『In the Land of Saints and Sinners』の方が、この無情な争いを表現できていたと思う。
「リーアム・ニーソンのアクションもの」という売り方に一定の集客効果があるのはわかるが、そのフレームと内容のズレが目立つ作品が続いている気がして心配である。
断崖の町の景観とハードボイルドな世界観がマッチしており、曇天続きの空もいい味を出していた。
戦地から帰還して空っぽになったフィンバーはどういう心境で30年の殺し屋稼業を生きてきたのか、想像が刺激されるキャラクターである。海沿いの途切れない道が、予定外に老境を手探りで生きることになる彼のこれからを想像させる作品だった。
『善き人』であろとする常人のハードボイルドストーリー
けっこう好き。
ジョン・ウィックやイコライザーのような『舐めてた相手が実は殺人マシンでした』系映画を期待して観ると肩透かしを食らう。
老境に差し掛かった殺し屋リーアム・ニーソンが、仕留めたターゲットの最後の言葉をきっかけに、殺し屋を引退し『善き人』として生きようとしたタイミングで、IRAの爆破テロリスト四人が村に逃亡してくる。
テロリスト四人の内、一番チンピラ臭い若者が食料調達のついでに村の少女を虐待しているのを知ったものだから、『善き人』として生きる生きる決意をしたリーアム・ニーソンは虐待を止めるために殺し屋として対応するが、そのせいでチンピラの実姉でテロリストのリーダーの女性を刺激してしまう。
登場人物誰も超絶な戦闘スキルなど持っていないし、話のスケールも小さい。
リーアム・ニーソンが所属していた殺し屋組織?は仲介業者と常勤とアルバイトが一人づつ位の規模だが「実際に殺し屋とか居たとしても、この位のスケールなんじゃないか?」という感じはする。
IRAテロリスト側(主にリーダーの女性)はチンピラに毛が生えた程度で、非道ではあるが情を持ち合わせている一面も垣間見せる。
そんな両者で、リーアム・ニーソンが『善き人』になろうとした行動をきっかけに、いざこざが起こり、次第に事が大きくなってしまう様子が、70年代のアイルランドの田舎を舞台に大変地味(渋いとも言える)に展開していく。
殺人を解決手段に使ったせいで(思い返せば、あのチンピラはボコボコにする程度に留めておけば、それで済んだんじゃ…)、事態が悪化するというあらましはジョン・ウィックやイコライザーに似ているが、ジョン・ウィックやロバート・マッコールのような超人ではない常人には、悪化した事態を速やかに収束させる力などなく、翻弄されながらも食らいついて解決するしかない。代償を払うハメになっても。
殺し屋引退前から既に地元に馴染んでいる様子のリーアム・ニーソンのスローライフとアイルランドの田舎の穏やかな風景が良かった分、地元を去らなければならなくなるラストは哀愁を誘う。(自業自得なんだが)
失敗しながらも『善き人』であろとする常人のハードボイルドストーリーとして、けっこう良い出来だったと思います。
時と共に罪は重くなる
聖人と罪人の地で
プロフェッショナル(映画の記憶2025/4/13)
奇しくも同時期公開に「アマチュア」ありw
プロの殺し屋が引退を考えるが・・・というありがちのプロットながら
美しいアイルランドの田舎の風景を、比較的ゆっくりと見せながら
会話や物語そのものも時に退屈さを感じるギリギリのペースで展開していく
タイトルはプロフェッショナルとあるが、どうもリーアムニースン演ずる
殺し屋はプロの殺し屋としては精彩を欠く(老いからくる部分もあるが
殺し屋としての冷酷さは微塵もない)
ターゲットの最後の言葉や、若手の殺し屋の無神経な言葉に気持ちを揺さぶられて
しまうのは彼が「プロフェッショナル」に見えないという違和感があった
本当に原題がプロフェッショナルか?と思い調べると、原題は
「In The Land of Seints and Sinners」和訳「聖人たちと罪人たちの土地」
そう、映画で語りたかったことはこのタイトルに凝縮されている
登場人物の深堀りはほとんどなく、良い人とそうでない人が
各々の「理由」でこの土地に住んでいるまたは縛られているという感じか・・・
アイルランドと言えば、IRAと呼ばれるテロ組織の名前と結びつく
映画の中でも冒頭にその活動が描かれる テロを強行するメンバーたちの
「そうする理由」は詳しくは描かれないが、リーダーである彼女の戦いは
途中から「弟」が理由になっていく
また、主人公リーアムも「そうする理由」がありそれは「弟」と繋がる
若手の殺し屋も殺し屋をする理由とアメリカの音楽を好む理由をサラっと
セリフで語らせる
また、リーアムと親交が深い警部さんや隣人の未亡人など、「聖人」側である
人たちの数少ないセリフが、この映画を気持ちよく調和させていく
予告編などで煽っている、リーアムニースンの過去作のような殺し屋としての
アクション映画として期待するのはミスリードになるだろう
それでも、観終わってから「これはこれでいい映画」と思えるから
見て損はない
「庭を作りたい」
トワイライト・ウォリアーズ
「仕事(殺し)の流儀」
観終わってまず思ったのは作品の「邦題」
同日公開の「アマチュア」とNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」を意識した(チラシに「殺しの流儀」)のでしょうがちょっとモヤッと(笑)
作品としてはリーアム兄さんがリーアム爺さんとなってアクション控えめの人間ドラマに
充分に楽しめましたがラストはもっとスッキリ終わって欲しかった気がします
若い後継者には生きていて欲しかったです
大自然の小さなパブ
アメリカ版タイトル~聖者と罪人の国で
《批評家のコンセンサス》
よく書かれ、古典的な構成の『In the Land of Saints and Sinners』は、近年リーアム・ニーソンが制作したアクションスリラーの中でも優れた作品の 1 つです。
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🌟近年のリーアム・ニーソン主演作品の中でも優れた作品の一つ。数々のお馴染みのシーンがあるにもかかわらず、賢明にもアクションよりも登場人物を重視しており、登場人物の人間性を深く掘り下げて、より感情移入できる視聴体験を生み出している。
🌟コルム・ミーニー、ナイアム・キューザック、ジャック・グリーソンに出会えるのは嬉しいことだが、彼らはアイデアの無駄遣いや、スクリーンタイムと展開がもっと必要だったキャラクターの連続だ。
《分析、総評》~仕事に対する姿勢や目的、意味の大切さ、島のネットワークの面白さ、などのチャーリーのイメージ変換を中心に向けられる要素があって面白い。『イニシェリン島の精霊』のようでゆったりとした雰囲気、綺麗な景色、最後のカット印象的だった。邦題への不満もあるみたいですがそんなに気になんなかった。
激渋
アクション街道を突き進むリーアム兄貴の新作。ポスターだけ見ると既視感が半端じゃないですが鑑賞してみると全く予想してたのと違いました。
ていうか邦題とかポスターのコピー的外れすぎませんか?
北アイルランドの田舎町で長年暗殺を請け負ってきた男が引退を考えていたところにIRAのテロリストが逃げ込んできて…というのは予告で伝えられている通り。
今回リーアム兄貴が演じるフィンバーさんは常人離れした戦闘スキルを持つ訳ではなく、96時間のようなおじさんが悪党相手に無双するのを期待すると肩透かしかも。敵も4人と小さい所帯ですし、アクションシーンも映画全体からすると時間的にも非常に少ないと感じました。
フィンバーさんを取り巻く田舎町の住人や仕事仲間の若者も好人物が多く、その人たちとの交流の描写や茫漠としながらも美しいアイルランドの風景が魅力のように思いました。
そしてフィンバーさんが身を包むエルボーパッチのついたツィードジャケットやバブアーの格好良さ!!荒涼とした大地をバックに映えまくってますね。
無骨かつ、エレガントといいますかこんなふうに着こなせたらと憧れますね。
邦題を変えましょう
予告で気になってたので鑑賞!
1970年代の北アイルランド。
血塗られた過去を捨て去りたいと願う暗殺者フィンバー・マーフィーは、正体を隠し、海辺の田舎町で静かに生きていた。
だが、引退を決意した矢先、凄惨な爆破事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の過激派が町に逃げ込んでくる。
さらに、ある出来事が彼の怒りに火をつけ、テロリストとの殺るか殺られるかの壮絶な戦いが幕を開ける。
避けられぬ宿命に導かれるように、フィンバーは過去に決着をつけるため、最後の死闘に身を投じる――。
というのがあらすじ!
観て思ったのが邦題は全然あってないと思いましたね笑
引退してそこまでキレキレの動きじゃないしプロフェッショナルという感じじゃない
ベテランという感じ…?
その分はらはらした展開で面白かったです!
ビンセントも勘がいいし爆弾に気づいて運び出そうとするも頭殴られて奪われるしはらはらしましたね
そしてケビンが…
若干のフラグは立ってたけど戻ってくるとはね…
しかも依頼者と嘘言ったら速攻でお腹を撃たれたし…
もしかしたら助かるかもとか思ってたら頭をね
戻ってくるからこんなことに…
最初はなんか調子者の嫌なやつだなと思ってたらいつのまにか憎めないキャラになってた笑
あとビンセントも隣人の女性もなんとなくどんな仕事をしてたか気づいてる感じでしたね!
そして全く関係ないのですがアイルランドって左側通行で右ハンドルなんだ〜って思いました笑
個人的には楽しめました!
でも邦題がちょっと違うかなと思ったのでそこは直してほしいですね
タイトルでの先入観がちょっとあったので…笑
面白い映画をありがとうございました😊
全124件中、61~80件目を表示
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