「Potager」プロフェッショナル ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Potager
リーアム・ニーソンが銃を持ったビジュアルを見ると脳が考えることをやめて「見に行こう!」という気分にさせられるのは毎度のことです。
この週は謎にアクション映画が多くて嬉しい悲鳴が響き渡っています。
ただ中身は全然アクションしてくれない…薄味な銃撃戦と人間ドラマの作品で好きではなかったです。
原題が邦題と全然違うので何かしら捻ってるんだろうなとは思いましたが、「アマチュア」公開週にぶつけるのは戦略としては有りだけど観客には不親切だなと思いました。
これだけ銃を観客に向けたポスターをしているのに、アクションはバーの中で起こったり、道の真ん中で起こったりととても地味。
ド派手さを求めすぎたってのもあるんですが、あまりにも動かなさすぎて退屈でした。
テロリストの残虐さはしっかり表現されていましたが、爆発をやっている割にはどうにもショボく映ってしまい、テロリストたちも情緒不安定なので見ていてイラつかされます。
一転して人間ドラマとして見ると興味深いところがあり、警官と軽く賭けをやって楽しんでいたり、庭を作りたいからと引退をそそのかしつつも、実はお隣の女性に惚れていて近づこうとするという可愛げがあり、ご飯を食べたり、庭の知識について共有し合ったりと優しい老後を過ごしていて微笑ましいので、テロリストの方々はお帰りください案件でした。
元殺し屋のマーフィーの元へ幾度も幾度もやってくる悪人たちを葬る様子は面白く、葬る前に穴を掘らせて、1分間猶予を与えて遺言を言わせてから銃弾でぶち抜くスタイルで、その穴を埋めたのちに木の苗を植えて育てるといったユーモアもあり、でもよく見たら結構な数の木が生えているので、どんだけ殺したんすかという気分になりました。
リーアム・ニーソンが最高なイケおじなのは今作でも健在で、やっぱこの人にはまだまだアクションやり続けて欲しいなと思いました。
全体的なキャラクターの個性はしっかり出ており、それ故にテロリストたちが弱く映ってしまっていたのが残念でした。
ロケーションも壮大という言葉が似合う広大な土地で、そこでじんわり広げられる人間ドラマは良かったんですが、いかんせん沸点低めのテロリストと沸点低めの元殺し屋がドンパチし合うので街中が大変なことになるのはなんだか良くも悪くも哀愁が漂っていました。
邦題でやらかしてしまっているタイプの作品で、「愛を耕すひと」くらいしっとりしたポスターでやってくれたらまだギャップを感じずに観れたのになと思いました。
鑑賞日 4/11
鑑賞時間 13:40〜15:40
座席 F-17
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