JOIKA 美と狂気のバレリーナのレビュー・感想・評価
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東京医大+フジテレビ=ボリショイ・バレエ団
前半は東京医大の女性差別入試のことを思い出した。
やってる側は合理性を追求しているつもりだと思うが、やられている側からすれば青春を懸けてきた努力を理不尽に否定させるわけで、到底納得できない。
被害者の視点に立てば、酷いことなのがよくわかる。
それに対する主人公ジョイの対処法には「その手があったか!」と度肝抜かれた。
この映画は事実に基づいているらしいが、これも事実ならそりゃ凄い。
前半のヤマ場は、誰もが認める才能を持つライバルとジョイの一対一のバレエ対決の場面だと思っていた。
ジョイはその勝負に勝つため、常軌を逸した秘密の特訓までしていた。
通常の作品であれば、「ライバルは凄い、だが主人公がそれを凌駕」といった感じで盛り上がる場面だと思うが、この映画はそうではなくて残念。
後半の展開は今の時期はどうしたってフジテレビのことを連想してしまう。
ジョイがパパ活みたいな行為をしている最中、男がジョイの肌を触り始めた瞬間、ジョイは咄嗟に化粧直しを理由にトイレへ退避。
その後のトイレでのジョイの行動が、まるで主役の座を掴むために倫理観や良心を殺そうとしているようで、切なかった。
ここまで観てたらポリジョイ・バレエ団なんてクソだからさっさと辞めるべきだと思うのだが、憧れというまやかしに囚われた人の悲劇に感じた。
教師による体罰を伴った指導の場面など、2015年公開の『セッション』を髣髴とさせるが、個人的に最も『セッション』っぽいと感じたのはラストの展開。
「長く穏やかな人生」を選ぶか、「今、目の前にある煌めき」を掴むかの選択。
親と教師の間で主人公が揺れ動くのも似てる。
親と教師が「天使と悪魔」のように見えた。
正直、バレリーナ描写は2011年公開の『ブラック・スワン』、スポ根描写は『セッション』に負けていると感じた。
ボリショイのアメリカ人
素晴らしいの一言
「ジョイよ、ボリショイの星をつかめ」これはスポ根映画ですね
身体の心の悲鳴が止まらない
美しいバレエ•シーンに刮目せよ!! ボリショイ•バレエ団のプリマを目指したアメリカ人バレリーナの物語
いやあバレエ•シーンが美しかったですね。眼福でした。実際にボリショイでプリマを目指したジョイ•ウーマックさん本人もダンサー•ダブルで出演してたみたいです。
さて、鑑賞後、ボリショイ•バレエ団のことを調べてみて思わず笑ってしまいました。ボリショイ•バレエ団は1776年にモスクワにて創設されています。この1776年というのがなんとまあアメリカ合衆国建国の年なんです。つまりボリショイ•バレエ団はアメリカ合衆国と同じ長さの歴史を持っているということです。本篇中ではアメリカ人がボリショイに入れないのは政治の問題みたいなことを言ってましたが、それもあるにしろ、文化とか伝統とかの文脈でも語られなければならないことのように思えてきました。団員はともかくとして、ボリショイ•バレエ団のプリマはロシア人でなければならないというのは、ダブル•オー•セブンでジェームズ•ボンドを演じる俳優はイギリス人でなければならないというぐらいの説得力はあるように思われます。
本篇中のボリショイ関係者の行動でアウトと思ったのは、一部の指導者が団員女性をパトロンの富豪と思われる男性に斡旋していたことです。まるで、日本の某テレビ局の幹部社員が某タレントにしていたことのよう。決して許されることではありません。250年近い歴史を誇る世界トップのバレエ団ですのでこのあたりのところは浄化されていればよいのですが。
サブタイトルにあった「狂気」という言葉が少し気になりました。確かにジョイさんはボリショイ•バレエに信仰といえるぐらいに傾倒し、異常なまでに稽古に打ち込んでいたのです(一流のアスリートがよく使う「休養も練習のうち」という言葉をかけてあげる人が彼女の周囲にはいませんでした)が、人間としての尊厳は失っていなかったと思います。だからこそ、ボリショイから離れた後、世界のトップ•ダンサーとして成功できたのだと言えましょう。また、恐らくは、ボリショイ•バレエ団は今後も世界に冠たるバレエ団として君臨してゆくことでしょう。結局、ジョイ•ウーマックさんとボリショイ•バレエ団との関係というのは、身も蓋もない言い方になってしまいますが、「良き縁ではなかった」ということでしょうか。
実話に驚き!見事な作品。
バレエをテーマにした作品は初めて。実話であることに驚き。バレエの表と裏をこの作品で知ることができた。よく、描いている。ロシアのボリジョイバレエ団の入団は例えロシア人でも過酷だが、更にアメリカ人が入団を目指すとなると更に大変だと改めて痛感した。ジョイカも異国の厳しさを感じながらもダンスへの熱い思いがスクリーンから伝わった。見事な作品。ただ、バレエに関心がない人はきつい作品かもしれない。
努力と同じくらいチャンスの掴み方は大事
凄かったー怖かったー惹き込まれたー
差別されるアメリカ白人
美しい
お肌の調子でストーリーが読める映画
バレーの映画は大抵痛そうなので、本当はみたくなかったの。
トーシューズは爪が剥がれて出血したり、コーチは鬼だし、原料のため嘔吐したり、セクハラにあったり。ブラックスワン、サスペリア、日本だと大昔の赤い靴とか。『Girl』なんて超痛そう。
本作は実在の、Joy Womackの半生を描いている。って、まだ30歳じゃねえか。ヒロインのdoubleを本人がやってるし。それは、踊りがうまいよね。こんなにロシアをdisると二度と入国できないんじゃないかとしんぱいになる。撮影もさすがにポーランドのようだ。
主演のTalia Ryderは、『17歳の瞳に映る世界』で親友を演じた方。地味だけどよい作品で、本作の演技は素晴らしいので、もっと活躍しても良いのにと思います。
彼女の前額部右側に黒子があるのだけれど、TaliaにあるのかJoyにあるのか調べてみた。Taliaにあるみたいだ。Taliaの写真はアメリカ人らしくなく、前髪がある写真が多いのは気にしているのか?
映画の初めの方では、すごく黒子が目立つのだが、わざとなのか?バレーの練習に励むとどんどん顔が痩せていく。そして、ニキビが出てくる。彼とデートなのにヘルペスまで現れる。希望通に選抜されると、おでこがぼこぼこになる。
本作はホラーやサスペンスに近い演出がされているので、展開が読めないのであるが、お肌の調子をみるとどうなっていくか予想できる作りになっているのだ(本当か?)。
ブラックスワンがオスカー取っているので、賞がらみにはならないのかも知れないけど、見ごたえのある良作でした。でも、やっぱり痛そうだよね。
75点ぐらい。完成度高し!!
タリア・ライダーとダイアン・クルーガーを目当てに鑑賞。
眠くなるような内容だろうと低い期待値で観たら、予想に反しスリリングで、引き込まれて観ました。
シリアスで、クールというよりダーク、憂いというフィルターを付けたような作風だけど、気分が滅入るようなことはなく観やすかった。
前述したようにスリリングで脚本が良く、映像もスタイリッシュで、完成度が高いです。
終盤、少し失速した感じで、惜しくも80点に届かずだけど、面白かった。
本作を観る最大の要因だったタリア・ライダーですが、迫真の素晴らしい演技を観せてくれます。
ダイアン・クルーガーも、キャリアを感じさせる圧巻の演技で本物だと思った。
本作の主人公ジョイのモデルになったジョイ・ウーマックのインタビューがネットで読めるので、よかったら読んでみて下さい。
タリア・ライダーのことも褒めてるし、本作の裏話も語っていて興味深いです。
とにかく、もう1回観ます。
タリア ・ライダーは頑張ってましたがスリラーではないです
JOIKA 美と狂気のバレリーナ(映画の記憶2025/4/25)
バレエ版セッション的な。トップオブトップを目指すのはこれくらい狂気じみてないとなれんのだろう。実話ベースで、本人が制作に絡んでる。
目的のためには手段を選ばず、基本なんでもする。無名の人間であればと確かにそれくらいあがかないとリアルでもダメだが、演劇の世界も結局は会社組織と変わらんよな。政治がすべて。実力は最低限なきゃダメなのが当たり前だが。
タリア・ライダー良いね。演技上手いわ。スイート・イーストとは違う上を目指すタイプ系もそつなくこなしてた。ガラスの仮面を地でいってる気がしてきた。今後も注目。
夢を追って社会で生きるって大変だなとつくづく感じる。
実力だけじゃダメ。天運も実力のうち。
まだまだJOIKAに負けず、自分を磨いて天運待てる人間になれないとダメだなと感じましたとさ。
(個人的評価7点/10点中)
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