劇場公開日 2025年4月25日

JOIKA 美と狂気のバレリーナのレビュー・感想・評価

全62件中、61~62件目を表示

3.0華やかな世界の裏の澱み

2025年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

世界最高峰のバレエ団ボリショイ・バレエを舞台に、プリマになることに取りつかれたアメリカ人バレリーナ、ジョイ・ウーマックの実話を映画化。非ロシア人という事で差別され、アカデミーに残るためには過酷なトレーニングと様々なハラスメント、さらには自身のアイデンティティをも変える選択を受け入れるまで追い詰められていく。しかし、情緒不安定になる反動からか、自ら進んで過酷な状況に追い込んでいくようにも見えるあたりが怖い。
宣伝では『ブラック・スワン』が比較対象作として挙げられているが、ロシアつながりという事もあり個人的にはドキュメンタリー『オーバー・ザ・リミット/新体操の女王マムーンの軌跡』を想起した。ロシアの新体操選手マルガリータ・マムーンと、彼女のコーチを務めるイリーナとアミーナに密着しているが、とにかくイリーナによるマムーンへの指導の厳しさが凄まじい。でもいくら周囲から同情されようと、オリンピックで金メダルを獲れば自分も家族も一生安泰した暮らしを送れる(=プーチンの恩恵を受ける)。それを承知してるからこそマムーンも耐える。
本作でジョイを指導するヴォルコワも、傍目にはパワハラと捉えられても仕方ない。でもその根底には生徒を信頼する絆がある。そこが本作唯一と言ってもいい救い。ただ、それを承知してまで過酷な境遇に耐える価値があると納得できるかは個人差があるだろう。
勝てば官軍負ければ賊軍。華やかな世界だからこそ、その裏には澱みがある。

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regency

3.5もうボリショイじゃなくてよくない?

2025年4月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞135本目。
エンドロール後映像無し。

タイトルだけで鑑賞を決めたので、冒頭で実話と出た時に、すごく頑張ってプリマになったのか、ライバルを蹴落とすために次々殺していく事件なのかどっちに転ぶんだろと思いながら観てました。実際はご覧になって確かめて欲しいのですが、やっぱり狂気のバレリーナといえばナタリー・ポートマンのブラック・スワンがどうしても思い浮かぶのでそれに比べたらまぁ・・・という感じでした。

こんな腐ったケツの穴が小さいボリショイだと知ったら、別にそこにこだわらなかったら話早かったのに、とは思いました。

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ガゾーサ