「真の『ブラックスワン』」JOIKA 美と狂気のバレリーナ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
真の『ブラックスワン』
アメリカ人初のボリショイ・バレエ団員を目指し、自身の才能を信じてあらゆる手を尽くした実在の米国人ダンサーの物語です。アメリカ人への敵意を剝き出しにするバレエ団とロシア人ライバルの遣り口も阿漕ですが、何としても食らい付こうする彼女も常軌を逸した姿に映ります。『ブラックスワン』の世界そのままでした。
パリオペラ座やアメリカンバレエシアターのドキュメンタリー映画で描かれた芸術性を極めんとする真摯さとは正反対のダンサーの姿でした。一体、どちらが真実なのかと戸惑いますが、恐らく両方が真実なんだろうな。僕の様なヘナチョコにはとても近寄れない世界です。
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