「「セッション」に似てる」JOIKA 美と狂気のバレリーナ サースライさんの映画レビュー(感想・評価)
「セッション」に似てる
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明らかにデイミアン・チャゼル監督の「セッション」を意識して作られている。
「セッション」とは違い常に糸を張り詰めたような緊張感があり、そこがスルメだと感じた。
「セッション」と同じく最後にどんでん返しがあるが、こちらには、爽快感はない。
その理由にもちろんドラムと違いバレエなので音による迫力は出せないというのもあるが、自分が思うに「セッション」の方は、エゴによる自己表現で観客を圧倒したのに対して、この「JOIKA」のラストシーンは、「やっぱり私の居場所はここしかない」という自己の再認識による覚悟を、外ではなく自分という内に一本の強い心として通したからのような気がする。
それによりこの映画は「セッション」のマネではなく、しっかりアイデンティティを確立していると思った。
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