「ﾀﾘｱ ・ﾗｲﾀﾞｰは頑張ってましたがｽﾘﾗｰではないです」JOIKA 美と狂気のバレリーナ　sugar breadさんの映画レビュー（感想・評価）

アメリカ人のジョイは、世界最高峰ロシアのボリショイ・バレエ団のプリマを目指しますが、実力以外の要素に左右される非情な現実に直面してしまいます。

バレエの技能で凌ぎをけずる世界を見れるかと期待していましたが、理不尽な事実にややうんざりしてしまいました。ジョイはギリギリのところで個人の尊厳を取り戻しますが、登場する面々は皆結局は自己利益を優先する存在に映ってしまいました。

ジョイ・ウーマック本人の実話に基づくとのことですが、実話ゆえの偏りが多少入っているのかもしれません。

ラストでジョイが踊りをやめない（やめられない）場面は、バレエ映画の名作「赤い靴」を間違いなく意識していますね。