劇場公開日 2025年11月28日

ナイトフラワーのレビュー・感想・評価

全408件中、1~20件目を表示

4.0じゃあ、どうすればよかったんだろう。

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

どうすればよかったんだろう。

鑑賞後にその問いがひたすら浮かび、どうしたら夏希一家は救われたのか、多摩恵が幸せになれたのかを考えてしまう。
けれど答えが出ない。それがこの作品を通して伝えたい社会へのメッセージだと思った。

2023年の調査で、OECD加盟国の平均的なひとり親世帯の貧困率は 約31.9%。それに対して日本の44.5%はかなり上という結果がでた。先進国でありながら、母子家庭での貧困は世界基準で見ても高い。
夏希のような家庭は、珍しくないということだ。

働いても働いてもお金が追いついていかない状況は正しい判断ができず、精神も不安定になっていくだろう。そんな時に薬の売人という方法でお金を稼ぎ、子供達を育てることが出来るなら、その道を選んでしまう夏希の気持ちもわからなくはない。

「ミッドナイトスワン」も日陰で懸命に生きる主人公が、小さな希望を見つけてささやかな幸せな日々を過ごす姿が印象的だった。今回の彼女たちも、踏み躙られ、底辺を這うような日々でも"生きていてよかった"と思えるように、最後まで諦めず、もがき、足掻く姿の生命力が切ないけれ美しい作品だった。

内田監督の、セリフに頼らず表情で登場人物の心情を語らせる手法が素晴らしくて、それを見事に演じた北川景子と森田望智の演技力はすごかった。
特に森田望智はこの役のために7キロ太り肉体改造をしたという。今までに無い役だったが、話し方から仕草、表情ひとつとっても完全に多摩恵というキャラクターに憑依していた。素晴らしかった。

決して楽しい作品ではなく、観た後くらってしまう人も多い作品ではあるけれど、最初から最後まで無駄がなく、没入して観ることができる素晴らしい作品だった。

私のラストの解釈は、昼に咲いた月下美人が答えだと思っている。

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AZU

4.5夜(日陰)に咲く(生きる)花(人たち)の儚くも美しい瞬間

2025年12月1日
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日陰に生きる人たちの姿を、
これほどまでに光をもって美しく、儚く描ける監督は、
内田英治監督の他にはいないのではないでしょうか。

陰と陽の描き方が絶妙で、陽の部分を描くことで、陰の部分の儚さや残酷さがさらに静かに沁みて際立つ。

それぞれの役者も良かった。
特にミュージシャンである
渋谷くんも、佐久間くんも
出番こそ多くないけど
ちゃんと余白のある演技で良かった。
久しぶりにスクリーンで見た
田中麗奈ちゃんの正気のない絶望と狂気感も物語を面白くしていたと思う。

主演のお2人も素晴らしかったですね。
北川景子ちゃんは、いつもの毛色とは、全く違う役を、母になったからこそ分かる熱演で演じ切り、子どもを守るという母性の強さと葛藤を見事に演じてました。

森田さんは、あんまり知らなかったけど、とてもハマり役でしたね。女性としての色を残しつつ、強くてかっこいい格闘家を見事に演じてました。これからがもっとみたくなる女優さんです。

そして、子どもたち上手い!!
そして、ココロが出来過ぎ
お姉ちゃん、
あなた精神年齢何歳ですか?

弟の餃子好きは可愛い♡
もう、おばちゃんナンボでも
たらふく食わしたる😚

麻薬の密売人という
一見私たちには無縁の世界を、
シングルマザーで、ただ一心に子どもを守りたい母親に主軸をおくことで、一気に身近なものにしてしまったその魅せ方は見事のひと言。そして、もう1人の母親、田中麗奈さん。彼女こそがこの映画のキーワード🔑
母性のいい面と悪い面を両側から見せて
その善悪を問う。
誰が悪いのか、誰も悪くないのか?
悪いのは人なのか、社会なのか?

その判断を観ているものに委ねる。
その余白のある手法が、私は好き。

夜の片隅にひっそりと咲く花の、
儚くも確かに美しい瞬間を切り取ったような映画。

観ておいて損はありません🤫
静かに心に沈んで、
あとからじんわり沁みる作品です🎬

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ななやお

4.0生きるために道を外れた彼女たちの行く末

2025年11月29日
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ニコ

3.5ボクシングジムでトレーニングのBGMを生演奏する小春が好き

2025年12月15日
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興奮

カワイイ

内田英治監督が「ミッドナイトスワン」脚本執筆中に構想したという<真夜中シリーズ>の2本目で前作のバレリーナ(桜田一果役)服部樹咲に続いて、今作ではバイオリニスト(永島小春役)渡瀬結美(9歳)というとんでもない新人女優が誕生した。じゃりン子チエではないが日本一不幸でけなげな小学生をナチュラルに演じ世の総ての親体験者の涙を絞り切ったろう。ブラジルで生まれ10歳で日本に帰国しおそらく小春ちゃんの10倍いじめられたであろう彼が描くのはお天道様をまぶしく感じるはぐれ者たちが多くそもそも合法か非合法かを人生的判断の中心には置いていない。一応「現実」からスタートし、たまたま餃子弁当と合成ドラッグを入手し、子育てのために売人となる美人ママさんのお話で北川景子なら銀座の高級クラブでもいけたとは思いつつ日常から非日常へと強引に導いていってくれる展開が映画的趣向に満ちていて大好きな監督である。屋上フェチでなぜ足元を切ったあおり気味アングルなのかを聞いてみたいがフラワーカンパニーズの「深夜高速」に始まり夜しか咲かないナイトフラワーが咲く「非現実」的エンディングへの構成も見事。そして映画初出演と言う渋谷龍太には新人男優賞を捧げよう。

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たあちゃん

5.02度目の鑑賞。 ストーリーが重いので、気軽に観てと誘いにくいが、自...

2025年12月15日
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悲しい

2度目の鑑賞。
ストーリーが重いので、気軽に観てと誘いにくいが、自分が思っているよりも、意外と近くにあるかもしれない現実と考えると、是非観て欲しいし、この観た後の重苦しい気持ちをぜひ共有してもらいたい。
色々と考察のし甲斐があるストーリーでもあるので、観た人の感性で結末の受け取り方が真逆になるのも非常に面白いです。

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madoka

3.5北川景子 新境地

2025年12月14日
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みーたん

5.0森田の格闘技シーンは凄くよかった

2025年12月14日
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けな

5.0北川さん森田さんの演技に圧倒されました ラストは観る人の想像力に委...

2025年12月14日
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北川さん森田さんの演技に圧倒されました
ラストは観る人の想像力に委ねられています

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りんの○○

4.0ラスト

2025年12月14日
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アプソ

3.522時過ぎからのレイトショーで鑑賞。客は6人だけ、ちょっと寂しい…...

2025年12月14日
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悲しい

興奮

22時過ぎからのレイトショーで鑑賞。客は6人だけ、ちょっと寂しい…
にしては、眠くもならず楽しめた。
北川景子すごい!、森田望智もすごい!(朝ドラが楽しみです)
ストーリー的に「?」のところもあったので、★4つ寄りの3.5にしました。

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まあさ

4.0ラストは2回見て理解した

2025年12月14日
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難しい

最初は違和感ありながらもハッピーエンドなのかな?で終わったけど気になって帰りに小説買って読んで、その時にたてた仮説を確かめにもう一度見に行った。まぁ多分合ってると思う因果応報というかなんとも苦しい結末だと感じた。それにしても多摩恵を演じた森田望智さん、初めて知ったけどすごい。朝ドラに抜擢されたそうだけどこの方は大注目だ。

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MARO

1.0監督のマスターベーションによる貧困ポルノ

2025年12月13日
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ビカミング

4.5もう一度観て考察したい

2025年12月13日
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つーじー

4.0少し甘めで4点かなぁ

2025年12月13日
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いろいろ突っ込みどこはあるがまぁ面白い方だろうね。森田望智の今までの役からの豹変ぶりが一番かな?ネタバレになるが彼女を生かした3つのQ&Aが気になるねぇw

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しゅーりや

4.0役者(特に森田さん)は良かった! ラストは嫌い!

2025年12月13日
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役者(特に森田さん)は良かった!
ラストは嫌い!

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あすきち

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年12月13日
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りゃんひさ

3.5母の強さ

2025年12月13日
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泣ける

悲しい

興奮

 夏希と多摩恵が夫々に真っ直ぐな性格なので、観ているこちらとしても自然と彼女たちに共感することができた。二人がとった行動は決して褒められたものではない。しかし、極貧生活から抜け出すためにはそうせざるを得なかった。たとえ犯罪に手を染めてでも”生き抜いてやる”という生命力、連帯は、いわゆる現代のシスターフッド映画として大変面白く観ることが出来た。

 特に、夏希と多摩恵が疑似家族のようになっていく前半部に引き込まれる。
 劇中で初めて二人が出会うのはホテルのシーン。風俗嬢として派遣された多摩恵がベッドメイクをする夏希をドア越しに目撃する。その後、夜の街でドラッグの売人に殴られた夏希を、たまたま通りかかったジョギング中の多摩恵が介抱する…という流れで二人は邂逅する。
 これが縁で二人は親密になり、やがて多摩恵は夏希の家族の一員のようになっていく。その過程もユーモラスに描かれていて微笑ましく観れた。例えば、餃子好きな長男のために、多摩恵が段ボールで作った餃子の被り物をして遊んでやる姿には笑ってしまった。ベタかもしれないが、こうした所が本作は活き活きと描かれていて上手い。

 一方で、夏希と多摩恵はドラッグの売人として裏稼業に手を染めていくようになる。しかし、こちらに関してはサブキャラやエピソードが戯画的で、もう少しリアリティがあってもいいと思った。第一に違法行為をしている割に余り緊迫感が感じられないのはどうしたことか。実際には案外そんなものなのかもしれないが、ドラマ的にはもっとヒリつくような緊張感があっても良いと思った。

 また、ヤクの元締めサトウの造形などは何だか作り物臭くて観てられない。元刑事の私立探偵、家出した娘を心配する母親等、周縁に集うサブキャラも軒並み、夏希と多摩恵に比べると薄っぺらく、なまじヘビーでシビアなドラマを扱っているだけにどうしても”軽さ”が気になってしまう。

 ラストについても一言ある。観客に託したエンディングは決して悪くは無いが、個人的にはもっと突き放したエンディングでもいいような気がした。メロウすぎるという気がしなくもない。
 ちなみに、このラストシーンはおそらくファーストショットに繋がるのだろう。実は、映画が始まってすぐにこのファーストショットに違和感を覚えたのだが、なるほど円環構造を狙ったのか…と思うと納得できる。

 色々と不満を述べてしまったが、子育ての難しさ、母の強さ、脆さを含め、母性というテーマは力強く発せられており、感動的なドラマになっていることは間違いない。
 個人的には、多摩恵がいじめにあった長女を抱きしめて「お前は強いな」というシーンで涙腺が緩んでしまった。格闘技という勝負の世界に生きる彼女が真の強さを知った瞬間のように思う。

 キャストでは、夏希を演じた北川景子、多摩恵を演じた森田望智の熱演が印象に残った。
 北川景子はクールビューティーというイメージを勝手に持っていたのだが、ここでは地面に這いつくばってでも子供たちを守ろうとする肝っ玉母さんを逞しく演じている。泣きの演技がしつこく感じられたものの、新境地を開いたといって良いだろう。
 そして、森田望智の体当たりの演技も実に素晴らしかった。夜は風俗嬢、昼は総合格闘家という難役をハングリーに演じている。特にクライマックスのファイトシーンには見入ってしまった。

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ありの

4.0大スタア誕生

2025年12月12日
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泣ける

幸せ

癒される

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ざむざむ

2.0わからなかった

2025年12月12日
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怖い

ドキドキ

結局なんだったのかわからなかった。なにも回収されず突然おわった。北川さんきれいでした。

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mzoo

5.0北川景子さんの悲壮感にやられました

2025年12月12日
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鑑賞方法:映画館

同類の映画「愚か者の身分」も面白かったが、本作のほうが面白かった。
めちゃくちゃ没入してしまうキャラクターと演技のすばらしさ。
脱帽です。

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チャーリー
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