爆弾のレビュー・感想・評価
全1205件中、61~80件目を表示
みんなプレッシャーギリギリで生きてんのよ
「その気持ち、わからんでもない」がキーワードかな。
人間、いろんな欲を抱えて生きてるのは間違いない。頭の中ではどんな残酷な卑劣なことでも自由自在に妄想可能。だから多種多様な作品も生まれる。
そして、リアリティあるフィクションであればあるほど実際の犯罪の抑止力になるかとも思う。
それにしても、朝ドラで主役やっても初々しい伊藤沙莉は羨ましいと思ってる女優陣多いだろうな。
手のひら
渡部篤郎の表情の演技…凄くいい。
はじめて映画を観た直後に、もう一度観たいと思いました
そのくらいの没入感というか。
このタゴサクが織りなす不気味な事件から離れたくないような、そんな気持ちになりました。
タゴサクは気持ち悪くて、すごく怖くて、恐ろしくて、どこか憎めず可愛らしい、哀しい、そんなおじさん。
彼は元ホームレスでただの貧乏孤独おじさんなのに、なぜこんな頭がキレるのか、博識なのか、邪悪なのか、とにかくもう私は彼のことが気になって仕方ありません。
原作は読んでないので原作ファンの方からは怒られてしまいそうですが、佐藤二朗がどう考えてもタゴサクではないでしょうか。原作きになる。続き読みたい。
絶対に劇場でもう一度観たい。
狂気に満ちた演技がすごく良かった
ラストの結末だけ賛否が別れるとは思いますが
私は好きな方でした。
個人的には指が折れてこれが心ですって言うセリフにゾクゾクしました
たごさくのアップ、ずっと見てられた
面白かった!
たごさく(佐藤二朗さん)のアップを見つめる時間がすごく長く感じたけど、それをじーっと見ながら、次はどうなるんだろう、とワクワクドキドキしてた。
染谷翔太さん。イクサガミ、地面師たち、とたまたま最近続けて見ていた。おんなじ人なのか?と感心してたら、今回また全然違う役になっていて、すごいなーと。
坂東龍太さん、ライオンの隠れ家以来で活躍が見れてうれしかった。伊藤沙莉さんとのバディはすごくよかった。
山田裕貴さん、ブルージャイアント以来。いい味出てた。
本を読んでなかったのでいろいろ疑問が残ったけど、それとは関係なく、(内容は暗いけど)エンタメとして楽しめた映画でした。
動機が薄すぎる
謎のまま終わる部分が気になる
楽しめたけど…
個人的にはそこそこ面白かったけど、なんか海外映画、ドラマと比較すると金掛かってないなぁ~と。金をかければいいというわけではないが。
なんか貧相なんだよね。
渡辺篤郎がヒントを最後まで聞かず、結局、爆発するとか愚の骨頂。
駅に爆弾があるのにあと少しの時間も待てずに、改札開いてボンッ!これもただのバカ。
平日、昼間にSNSをみるのは、暇でバカな大学生くらい。他は学校とか仕事で見ないよ。
見ても人数はたかが知れてる。
犯人と思しき家で、入るのは百歩譲ってよいとして、何があるかもわからないのに、遺体に近づき自爆。
お偉いさんは、世間体だけ気にしている無能。
最後の爆弾のないという警察署に人が群がる思考がわからん。人が集まれば格好の的。
ちょっとマヌケな市民、警察の行動オンパレードで、イライラはした。あえてそうしてるのも理解するが、そんなに皆バカかね。
もっと派手にやって、警察署ふっとばすくらいやっても良かったのでは?
無難な終わりすぎる。
タゴちゃん素晴らしい!
佐藤二朗の正しい使い方
原作未読。評判の良さから楽しみに視聴した。ストーリーも面白かったし、どの俳優も納得の配役で満足満足。特に良かったのは佐藤二朗と染谷将太。佐藤二朗はコメディな役も良いけどこういう底の見えない犯人役も良い。というか、これぞ佐藤二朗の正しい使い方という感じ。一見弱者男性、でもクレバーでサイコパス、そして哀しい犯人役。これは佐藤二朗で正解。それから染谷将太。すっかり大河のイメージだったけど現代劇でもやっぱり存在感ある。等々力の最後のセリフは重みがあり、でも軽やかでとても良かった。個人的には坂東龍汰も伊藤沙莉も好きなのでちゃんと活躍してくれて嬉しい。
ストーリーは肝心の長谷部が死を選ぶ理由やマスコミが騒いだ背景、石川明日香が否認する理由がイマイチわからず、、、もう一度原作で復習かな。
怪演と劇場とのシンクロの恐怖
今年2025年は映画が邦画も洋画もアニメも豊富で、とても気になる作品の全ては行けそうにない…と諦めて、劇場で迫力ある大スクリーンと音響、集中できる環境で観るべき作品に絞って公開日から時間が経って鑑賞する事に。
まずは兎に角、不気味で気持ち悪い容疑者を佐藤二朗(スズキタゴサク)を怪演!!
警察の取り調べに対して霊感やゲームと称して刑事や警察を揺さぶる…
カメラワークの工夫と、役者の演技、薄暗い取調室≒劇場でどこに集中すべきかが誘導されている不気味さ。
いつ爆発するか、ヒヤヒヤしながら鑑賞しました。
原作は未読ですが、語られた話に嘘と本当が混じり合っているんだろうなと思いました。
それが想像とリアリティが結びつき、恐怖さえもリアリティを感じさせます。
渡部篤郎演じる清宮、山田裕貴演じる類家の刑事ペアも良かった。熟練の刑事が、若手の才能を認めて上に掛け合う姿は組織の上下関係を際立たせ、しかしトップダウンではなく、下剋上でもなく、規律を守る物語の美しさでもある。
物語は驚きの連続だが、本作だけで終わらせてしまうには勿体無いキャラクターばかり。前日弾などのスピンオフもできそうなくらい魅力的だと思いました。
というか、オープニングとあの引きは後日談を想像させる間として完璧だと思いました。
長い…
原作未読。取調室でのシーンが殆どを占めている為、2時間13分鑑賞しているのが辛かった…ワンシチュエーション映画とも言える作品なのだから「8番出口」の様に90分前後にまとめた方が良かったのでは?
例としていかりや長介氏主演の「取調室」や「弁護士猪狩文助」はその尺で充分楽しめたし「太陽にほえろ!」での山さん(露口茂氏)の取調べもたった45分でも見応えがありました。
「爆弾」というタイトルなのに派手な爆破シーンも冒頭とラストだけだったし、間延びしている分手に汗握る緊張感があまり伝わってこなかった。真犯人も無理矢理そいつかよ!っ感じだったし…
作り様によっては秀逸なサスペンスになり得るストーリーなのでもう少し緻密に脚本を練って欲しかった。もったいなかった。実際原作はもっとドキドキするのかもしれませんが…
ぶっちゃけ佐藤二朗氏の演技でもってる作品です。彼の演技を見たい人の為の作品と言っても過言ではありません。ただその佐藤二朗氏の役がとても頭がキレて取り調べる刑事よりも話術にも長けているのに、そんな人物が何故ホームレス?という疑問は残ります…反体制の思想犯はそういうもんだと言ってしまえばそれまでですが…
とにかく長過ぎました。レイトショーで観たので尚更でした。という訳で星は真ん中で…
序盤~中盤は緊迫していてよかった
割と評判が良かった印象なので観てきた。
終盤にかけて全員のキャラがちょっとブレた気がする。
原作は読んでいないから再現度は分からないが、脚本の人も2回戦と言われるパート辺りから展開がたるむことは分かっていたんだろう。
右足吹っ飛んでからの緊迫感がかなり下がっていた。謎解きパートの導入が明確でなく、構造解説に向けてのカタルシスが十分に作れていなかったので、サスペンスとしてはちょっと勿体ない感じになった印象がある。はっきり解説に入ったことを区切る必要があったように思う。
類家をやっていた山田裕貴は、犯人を追い詰めていく過程も知性よりは強引さを感じる演技で、斜に構えた感じが好きになれないし感情移入もしにくかった。序盤の一歩引いた位置の知的キャラのまま真打登場できなかったのだろうか。これも前半は上手くできていたと思う部分の一つだと思う。声張ると全部ああなるのかなぁ…※何でか山崎賢人と混同していたので書き直しました。
染谷将太の最後のセリフは余韻を感じるにはモチョモチョし過ぎていて、あそこは流石に何度か撮り直したらいいのにと思った。少し考えて諦めて、半分は自分に言い聞かせる感じの台詞の筈なんだけど、良い音が出ずに口の中で響いてしまった。モチョモチョしゃべるのが良いところでもあるので注意しないといけなかったと思う。
佐藤二朗は前半から中盤にかけてどんどん不気味になりかなり凄かったが、後半にかけてキャラクターとしては感情の辻褄が合わなくなってきた。完全に他人の計画の馬っちりにたまたま乗っちゃっただけという結論なのに、やたら自信を持って刑事に心理的圧迫を加える姿には整合性が無い。作中でも「私を見て」という発言を繰り返すが、全部見終わって一貫性があるかと言われればどうやらそんなものは無い。その中で最後にしゃしゃってもうひと悶着起こして、「引き分け」発言されてもなぁと思ってしまった。あんた賢いのかもしれんが、別に黒幕じゃなかったじゃない。他人のふんどしで公務員いじめるのは楽しいかね?
全体的にも、心理の後ろ暗いところを突かれて動揺して激昂してみたいなことを何回か繰り返していたが、何かフェイク感があるというか、多分主人公サイドに感情移入出来ていた前半はそこそこ響いていたんだが…これも結局オラオラ演技で少し引いた気分になったことが響いてるんだと思う。警察側の気性が全体的に荒すぎる。
というか、自分は多分類家に「仕事の枠」を意識して欲しかったんだろうなと思う。色々お出しするけど、基本的には感情は乗ってないし情報引き出す為だよというスタンスが欲しかったんだろう。交代してすぐ私怨入り気味にオラついていたから、最後に本音が出てくるところでちょっと響かなかった。
でも前半の緊張感はとても良い体験だった。足吹っ飛ぶ辺りくらいまでは十分に楽しめた。きれいに幕を引くのって難しいんだな。
もしかすると原作が凄い良いパターンかもしれないんだが、同じ仕組みを踏襲しているのであれば、結局鈴木のキャラの辻褄は合わないままになってしまうんだろうと思うとちょっと読むのを躊躇われる。
うーん、可能な限り褒めたいと思うんだが、やっぱり後半で失速すると評価が辛くなってしまう。悪くなかったと思うんだが。
現代社会の闇とストレスを感じる作品
感想
原作未読。
話は単純には娯楽作品として興味深くとても楽しんで観る事が出来た。佐藤二朗氏のギヤの上がるこの俳優だけにしか出来ない名人芸とも言える怪演も目を見張り、とても面白かった。本作は脚本、演出もキレがあり最終的に自己滅亡(自死)自体を他の人間に引き起こさせる事を犯人が企図し完全殺人の完成系に繋がっていたデヴィット・フィンチャーの『SE7EN』、(話の中で犯人や刑事、登場人物それぞれが持つ正義感のベクトルが最終的に同じ方向に向かい合い、融合した先にある新展開が結論として不条理を観る者に更に増幅させる秀逸な展開と帰結は記憶に残る。)を彷彿させた。
一方で本作に登場する全ての人物は良い意味では人間らしさが滲み出て、自らの経験値を纏めた思考や価値観から出てくる身勝手なまでの自己正義を振り翳す。悪い意味では本心から人間の良心の存在を信じた事のない、あるいは生まれてこのかた一度は信じてみたが見事に心が裏切られた為、同じ轍は踏まないと決め込んで本当の真実を追求して踏み込む事が出来ず、実際と掛け離れた、表面的な歪曲した思考の中で意味を履き違えた正義を同じように振り翳す。その心理がタゴサクに憑かれてしまう。
本当に厳しい現実では、正義の解釈のベクトルが多元的に存在し様々な方向に向き合い、決して双方が交わる事が無い。双方が向き合いその化学変化により、新しい人間関係や価値観のステップに至る事の出来ない、新しい世界観や人間関係の姿を観たり感じたりする事を否定し、何一つ現実問題の解決に至らない終わる事のない、永遠の謎かけ問答を観せつけられ続けて、後味の悪いストレスが充満した空気感が映像から溢れ出している事を強く感じとても疲れた。
本作を観ながらさらに感じた事は現代社会はSNS上で交わされるえげつない程の自己顕示欲の誇示、自己満足の優先的充足というエゴイズム以外の何物でもない、他者への無配慮で心無い異常とも思える誹謗中傷の言葉の応酬を改めて感じていた。そこには決して見たくない妬みや中傷の言葉が発せられる勝手な人間心理の醜さが浮き彫りにされていて、人間の自意識過剰な自己の顕示と身勝手な思考表現が本作に登場する人物達の心理を支配している様が端々に印象的に描かれ、物語として救いようのない不条理さと悲しみを増幅させる。それが人間の真実の姿の一つである事は間違いない事を確信しているつもりなのだが自分も含めてやり場の無い悲しみと怒りを感じた。
一旦罪を背負った者の反省と贖罪の気持を無視するがごとく否が応にも偏ったメリトクラシー妄信者や権威主義体制派の主導するSNSを中心とした目に見えない偏見と差別により埒のない差別や批判風評が追い討ちを掛ける。それは最低限の社会救済システムからも誰にも気付かれる事なく抜け落ちて脱落してしまい、社会的弱者となってしまった者達を、最終的には自由で固有のものである各個人の人間性も崩壊させてしまいかねない事になるのは明白である。
⭐️4
全1205件中、61~80件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。






