「良質な邦画サスペンス」爆弾 こたーさんの映画レビュー(感想・評価)
良質な邦画サスペンス
一にも二にも、とにかく佐藤二郎!!
イライラさせられるような話し方も、表情も素晴らしい得体の知れなさだった。役的にも邦画版のジョーカーといったところか。
彼の言動に全てが振り回されていくわけだけど、この辺りが物語の肝になる。
カメラワークがとにかくいい。閉鎖的な取調室で映される舐めるようなアングルが素敵。アパートだったり、薄暗い一軒家だったり得体の知れないものが飛び出てきそうな雰囲気作り。爆発のCGはよくできていたけど、少しCGっぽさが拭えなかった。
佐藤二郎に持っていかれている感じもするが、役者も豪華で、的確な配役。一方、なんか全員斜に構えたというか、末端の警官に至るまでキザな話し方、演技をするのでそこがかなり鼻についた。良くない邦画感が出てるなぁ…って印象。
また爆弾の謎解きというよりもなぞなぞを解いているようで、思っているよりも爽快感はなかった。
色々とR18なシーンも多いが、不気味な爆弾犯vs警察の応酬が楽しめる、邦画でも良質なサスペンスだったと思う。
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