「見ごたえある芝居」爆弾 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
見ごたえある芝居
今年の日本映画は豊作だと思うが、これも特筆すべき一本。『国宝』も本作も、日本の役者の実力を感じさせる作品が多く出てきたのは素晴らしいことだ。日本の役者は本当は上手い。その実力を存分に発揮できる脚本と環境さえあれば、もっと羽ばたけるはずだ。
この作品の大部分の舞台となるは取調室なので、舞台があまり頻繁に変えられない。同じ舞台が続くので、撮り方の工夫もいっぱいしているんだけど、それも無限のパターンがあるわけじゃない。それでも観客を飽きさせてはいけない。飽きずに観客の目を画面に釘付けにできるかどうかは、役者の芝居にかかっている。佐藤二朗は見事にその重責に応えて見せた。異様な迫力と底知れない不気味さで観客を震え上がらせる見事な芝居だった。
佐藤二朗と相対する山田裕貴の“スイッチの切り替わる感じ”も良かった。最初はおとなしそうに先輩刑事を立てている感じで出てくるが、取り調べ室の机で佐藤二朗と正面を向かい合ってからは、人が変わったように強気の感じが出ていて、存在感で負けていない。こういう骨太な芝居を見せる日本映画が増えてきているのは、とてもいいことだし、それにお客さんがいっぱい入っているのも希望がある。
それにしても漢字2文字のタイトルの邦画が話題になってるのは偶然なのかな。
シンプルなタイトルブームが来てるんでしょうか。まあ、一部のラノベみたいなタイトルは個人的にはもう飽きてるけど。
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