あめだまのレビュー・感想・評価
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しっかり、良質、なだけに─
原作はしっかりしたものだし、確固たるプロが制作した良作。なのでこの尺だとあっという間。面白い、よき、すなおに肯定的にとらえられる作品でしたが、映画として臨むとさすがに短い・・・と勝手に人の苦労や労力を無視して見ただけの印象だとどうしてもそうなってしまいます。驚くぐらいに違和感が全くなくアニメーションしていくので、さらりと簡単に作り上げてしまったような印象さえ持たれかねないような・・・そういった意味で今一度振り返ってみると、恐ろしいほどのクオリティーだったのかもしれません。
順番を変えたら、もっとジンと来たように思う
変に漫画的に(可愛らしく)デフォルメせずに、のっぺりとした東洋人の顔をリアルに再現したような登場人物たちに目を奪われる。人間だけでなく、犬も、同様に、生々しい。
はじめは、こうしたキャラクターに違和感を覚えたが、ストップモーション風のぎこちない動きと相まって、すぐに、その素朴な味わいに親しみを持てるようになった。
特に、突然、息子に後ろから抱きつかれて、驚きのあまり固まってしまった父親の佇まいなどは、それだけで「一幅の絵」になっていて、笑ってしまった。
漫画的ではない登場人物たちに対して、少年が耳にする声が、「ひらがな」の形で物体化するという漫画的な演出も、意表を突いていて面白かったと思う。
ラストは、想像した通りの展開となって、ストーリーとしては予定調和だが、短い時間の中に、物語のエッセンスが凝縮されていて、「コミュニケーションの大切さ」というテーマが、しっかりと心に響いた。
ただ、「あめだま」を舐める順番については、最後から2番目に「お父さん」、一番最後に「犬」だったならば、もっとジンと来る話になったのではないかと思えてならず、そこのところは、少し残念だった。
鑑賞動機:アカデミー賞ノミネート10割
短編映画を目にする機会がある、しかも劇場でなんて…。アカデミー賞ノミネートが後押ししたのが大きいのだろうが。
クレイアニメ風のタッチで、日常に紛れ込んだ不思議によって、少年の世界がちょっとだけ変わる。順番も意外と大事かも。4つ目はちょっとズルいぞ。
短編アニメだけどよくできている作品
アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされた作品を
Youtubeで鑑賞することができた。
友達と遊ぶよりも一人でビー玉遊びたいドンドンだが、文房具屋で
ビー玉を買おうとしたら店主から代わりにアメ玉を買う事になったが、
ドンドンがアメ玉を口にするとどこからか自分の声が聞こえてきて?
短編アニメなのでストーリー的にはこれが精一杯なのだが、しっかり
作品になっていてラストもしっかりしていた。後味がいい。
いい短編アニメ作品だった。見事。
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