「人それぞれ受け止め方は違うかも、人気作を鑑賞」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
人それぞれ受け止め方は違うかも、人気作を鑑賞
公開から1か月経過し、小さなスクリーンでの上映ながら、いまだに満席が続いている本作。観て参りました。
結果、面白かったです。
この手のテーマって、LGBTQの理念が広まる前だと「男女間で友情は成立するか?」みたいな論調になるのだと思いますが、本作ではそんなものではなく、人間同士が相手の本質を理解すれば(いや、理解できなければ、かな)どんな関係であれ友人(それも互いに一番の)になる。そこには性や年代などといった問題など存在しない!そんなメッセージを感じ取りました。
なんだか、ゲイはダメなのか!と言い放つその語気の強さに通快感を覚え快哉を叫びながら、その反面、いやいや世の中未だに理解できない人間がこれほど存在しているのか、いつになれば色眼鏡は無くなるのだろうかなんて、無力感や喪失感を覚える、両方の威感情を抱く自分がいました。
それ以外の部分では、小さなことですが奔放な人柄に映るジェヒですが、その実スキルアップに奮闘し、キャリアを重ねていく一途さが窺えたのですが、その努力の部分が希薄だったかなぁと、振り切ったキャラの方にばかり目が行きがちなのが、ワタシ的には残念な所でした。
人の本質を突く重たいテーマをライトテイストで描いた作品で、人気の理由も理解できた気がします。
コメントする
トミーさんのコメント
2025年7月14日
共感ありがとうございます。
フォークソング?サークルや警察署の下りを見ると、全て許容される世界にちょっと恐ろしさめいたモノも感じてしまいます。その点、ラストの披露宴での余興は世間との折り合いが見事に付いた様で気分良かったです。