劇場公開日 2025年6月13日

「異性の親友」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 異性の親友

2025年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

自分自身はゲイではなくて恋愛対象は女性のみだが、恋愛対象と
見ていない異性と親友になることに違和感は感じない。実際に
一対一で会って本音を語り合える異性の友人(たとえ相手に
パートナーがいても気まずくならない)が複数いる。

この映画のように利害関係が一致して同居するというのは極端な例で
そこはフィクションだとしても、あり得ない話とは思わない。

ク・ジェヒ(キム・ゴウン)とチャン・フンス(ノ・サンヒョン)の
個性と関係性がいい感じ。

自分に正直で、言うべきことはちゃんと言う(というか黙っていられ
ない)ジェヒ。ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス
とは全く異なる性格だ。

そんな、”似た者同士”ではなく”似ていない者同士”のルームシェア
というのが面白い。

世間の目を気にするなら負い目に感じることも、それも含めて
その人だけの個性なんだ。良い悪いではない。この二人が、相手が
”普通とは少し違う”ところも認め合っているところが心地良い。

友情という絆で結ばれた二人。相手が窮地に陥れば全力で手を差し
伸べる。それほど強く相手のことを思える関係って、やっぱり
素晴らしいと思う。

お互いのことを恋愛対象とは思っていないのだからどちらかに
固定のパートナーが見つかれば当然ルームシェアは終わる。

そこは少し寂しくはあるが、この映画の終わり方はそれ以上に
爽快感や幸福感が感じられるものだった。

ラブコメ的な軽い感じで楽しめる作品であると同時に、「こんな
生き方が出来たら人生もっと楽しくなるよ」というメッセージも
感じられて鑑賞後の印象はとても良かった。

どうでも良いけど、登場人物ほとんどが大学時代から酒飲んで
ばっかり(それも青春の一コマということで良し)。

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余談

最初に宣伝ポスターを見た時、「パスト ライブス 再会」
(2023年製作/原題:Past Lives)(レビュー未投稿)とデザインが
そっくりだと思った。何なら「パスト ライブス 再会」の
再上映か?と一瞬思ったくらいだ。

手前に一組の男女が座っていて遠景に都会のビル群、上半分は
空が広がっていてそこに英語の題。やや小さい文字で日本語題。
出演者・監督名や宣伝文句の配置も瓜二つ。偶然の一致ではなく
意図的に同じ構成にしたと思われる。

どちらもauとタイアップしているのできっとそういう宣伝戦略
なのだろうと推測するが、もし単なるパクリだったら笑えるな。

そして現在映画館(TOHOシネマズ)で配っているチラシは
違うデザイン(ベッドで談笑する二人)だ。

toshijp
ITOYAさんのコメント
2025年7月8日

コメントありがとうございます!
パストライブス、auタイアップも含めてそっくり、同感でした。
パストライブスは未見ですが、スカした感じと悲しげな過去っぽいのが嫌でした。
本作の方が何倍も良いと確信してます!

ITOYA
かばこさんのコメント
2025年7月8日

異性だろうと同性だろうとあまり関係ないですね。友達は友達です。

かばこ
トミーさんのコメント
2025年7月8日

共感ありがとうございます。
もう若くないので正確な所は知りませんが、日本の若者の冷蔵庫には焼酎の小瓶は入ってないと思いますね。
一緒に居て楽なんでしょうね、決して世間から隔絶してる訳じゃなく披露宴での余興を送る下り、特に一瞬詰まってしまう所がキました。

トミー