「素直な気持ちをストレートに投げかける心地よい映画」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
素直な気持ちをストレートに投げかける心地よい映画
大都会の片隅で、自分らしく生きることにもがき苦しむ男と女の物語。
何らかの形で抱えている不安や苦しみを、誰しもがごまかし、我慢し、時には躓き、日常を生きていることだろう。
それが溢れ出たとき、理解して寄り添ってくれる人がいる喜びを、特異な関係性の男女の友情という形で描く。
なんと言っても主演2人のキャラクター造形と好演により、驚くほど魅力的なものになっている。
会話内にウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」が言及されるが、本作そのものは「恋する惑星」を彷彿させる肌感をまとったポップでレイジーな仕上がりになっている。
だからこそ、もう少しスマートにカッコ良く終わってくれればと残念に思う。
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