「不器用な2人が自分らしく生きる極上の「友情物語」」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ よしてさんの映画レビュー(感想・評価)
不器用な2人が自分らしく生きる極上の「友情物語」
韓国映画の素晴らしいところの一つは、シビアなテーマを扱っていても、しっかりエンタメとしても楽しめるように仕上げてくるところだと思っています。
本作はその意味で究極の完成形です。
奔放な女性やゲイの男性が大都会ソウルで「自分らしさ」を失わずにどのように生きるべきか、を問題の本質に目を逸らすことなく描き切り、同時にラブコメチックな「友情物語」としてエンタメ映画に仕上げています。
「自分らしさは弱点じゃない」というメッセージは、本作では直接描かれていない様々人たちをエンパワーメントすること素晴らしい言葉で、それを伝えるジュヒという女性と、そのキャラクターを演じきったキム・ゴウンさんには賞賛しかありません。
ゲイでありながら、カミングアウトには強い躊躇があるフンスという難しい役を演じたノ・サンヒョンさんも素晴らしい。特にラストのパフォーマンスはそれまで内向的なキャラを一気に輝かせる素晴らしいものでした。
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