「描くべき深度まで掘り下げ、届けたい人に明るく届ける」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
描くべき深度まで掘り下げ、届けたい人に明るく届ける
このポスターから、
「ああ、若者向けのチャラチャラしたラブコメなのね」
と軽く思っていたら大間違いでした。自分がゲイである事をひた隠しにする男性と、自分の考えをストレートに発言し行動するために浮いてしまう女性がルームシェアして暮らす物語です。若い男女のギクシャク同居話というのもよくある設定ですよね。でも。
エンタメ的軽やかさは決して損なう事無く、LGBT問題を単なるネタではなく描くべき深度まで掘り下げ、届けたい人にまで届け、多くの人に励ましをもたらす作品でした。決して暗くはならず、でも問題の本質からは目を逸らさず明るく走り抜ける。現在の日本映画では見られないバランスです。韓国映画の力を改めて思い知りました。
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