劇場公開日 2025年6月13日

「自分を手放さないということ。」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分を手放さないということ。

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

ちょうどこの作品を観る10日ほど前に韓国の大統領選が終わった。結果はご承知の通り。だが政治的な混乱は中々収集がつかないだろう。以前から不思議に思っていたのがユン前大統領支持派のデモや集会では米国の星条旗を振っている人が多いこと。対北朝鮮という観点からアメリカと同一化したい、期待をしているということなのだろうが、そのアメリカはトランプ政権下である。DEI嫌いのトランプの主張を真に受けて、韓国でマイノリティが今まで以上に住みにくい社会となっていくことを危惧している。
さてこの映画では大学で出会ったジェヒとフンスが、意気投合してルームシェアを始め、ジェヒが最終的に結婚して部屋を出ていくまでの13年間が描かれる(途中、フンスが兵役で留守する時間もある)この手の映画では「男女間で友情は成り立つのか」という時代遅れの命題が語られることが多く実際、女性誌などで今どきそんなコラムに接する(昭和か?)もちろん、彼らの関係はそんな生半可なものではなく、韓国社会では生きにくい二人それぞれの性格であったり性情がある中で、お互いを尊重し支え合う姿が描かれている。だから二人の関係は友情というよりもエンパシーと協働ということになると思う。
二人を取り巻く状況説明については、日本と同様にDEIへの取り組みが浅い韓国作品であるだけに、多分に画一的でご都合主義ではある。
けれども特筆すべきは、13年という長い時間、自分を見失うことがなかったジェヒとフンスの個人としての強さであり、そこに現実味があって説得性もあるところ、もたれあって個人が埋没していく日本社会が舞台ではあまり描ききれないパターンだと思う。キム・ゴウンとノ・サンヒョンは熱演。見応えがある。

あんちゃん
NOBUさんのコメント
2025年6月14日

今晩は。コメント有難うございます。
 「ブエノスアイレス」へのご意見、私もそのように思ったので、レビューには書きませんでした。今作の予告編はユナイテッドシネマ系列、MOVIX系列で、50回は観ており期待値が上がっていたので、チョイ心配していたのですが、全く杞憂でしたね。多幸感溢れる作品でした。
 今週公開の映画は、個人的に嵌る作品が多くって嬉しき限りです。(明日からは、チョイ、心配・・。)ではでは。

NOBU
まー。さんのコメント
2025年6月14日

コメントありがとうございます😊
最後あっさり結婚してそのまま映画もゴールインしたので驚きましたwフンスが変われたのが良かったですね

まー。
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