不思議の国でアリスと Dive in Wonderlandのレビュー・感想・評価
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アリス好き(*^^*)(*^^*)(*^^*)
りせCが女子大生で、進学したいって思ってる、けど家庭の事で、それは無理、けど、それなら、おばちゃんがツテが、あるんだから就職すればと思う、後、アリスCがグイグイ来る人で、アリスCは、少し不安ってか大丈夫かな?って感じでは?心境が
画はカラフル綺麗
理不尽な世界で自分を見失わないために
不思議の国のアリスの大ファンなので、これは見逃せないと鑑賞。
不思議の国への入り方が今時で、「なるほど」と思いました。今後はああいうテーマパークもありかもしれないし、VRがもっと進歩すれば、誰でもああやって、不思議の国にいけるのかもしれません。
ストーリーとしては、就職活動で自分を見失ってる主人公が、祖母の作ったハイテクなワンダーランドの中で、本来の自分を見つける、というものです。「自分が何が好きなのか、わすれないでね」というテーマが分かりやすいです。アリスの世界って不思議なだけじゃなく、理不尽に満ちています。そんな理不尽な世界でも自分を見失わない強い女の子がアリス。現実世界も理不尽に満ちています。だから私たちはアリスにひかれるのだ、と思います。今回の主役のリセはアリスの助けを借りて自分を取り戻します。また、リセ自身がアリス(アリス=A.Lice)でもあります。
各々のシーンがおもったよりルイス・キャロルの「不思議」の世界を描いていて、しかも今風にアレンジされてました。ただ、アニメーションはちょっと背景が雑だった印象は否めません。そこはやや残念でした。
リセが好きなことを思い出して、何の職業につなかったのかは不明でしたが、この理不尽な世界で「好き」を見失わないって、大事かもしれません!
内容は「こども」向けではない。
タイトルから想像するのは「不思議の国(ワンダーランド)でアリス達と冒険」といったような、雰囲気を感じますが、主人公の「りせ」が周りと同じようにやっているのに、就活はうまくいかず、周りの空気を気にして本心を言い出せない、何かと空回りな状態から物語はスタート。
そんな何をやっても上手くいかない日々を送っていた中、祖母との約束を果たす為、祖母が残した大好きだった「不思議の国(ワンダーランド)」を模した世界へと迷い込む。
(祖母は資産家で不思議の国が大好きでそれを模したパークみたいなものを作っていた。)
ワンダーランドに迷い込んだ際、りせの持っていたスマホが世界感に合わせて「りんご」の姿に変貌、それをワンダーランドにはない異物とした認識した白兎に奪われてしまい、取り返すために追いかけた所でアリスと出会う。
道中、まだこどもで思った事を何でもハッキリと言い、物おじしない性格もあってかワンダーランドを楽しむアリスと、周りとの衝突や空気を読んで本音を言い出すことができず、ワンダーランドに困惑するりせとの対比が描かれながらストーリーは進んでいきます。
途中、ハートの女王率いるトランプの兵士達と遭遇、女王が通るのだから「道をあけろ」と兵士に言われるが、なぜ道をあけないといけないのか。と噛みつくアリスと揉めたくないりせ、そこにハートの女王が現れる、ハートの女王には別の名「首切り」といった物騒な別の名があり、それに怯え怒らせまいとするりせとは裏腹に兵士と揉めるアリス、その結果女王に粗相を働いてしまったとして兵士の一人が首を切られます。
躊躇いなく首を切り飛ばされますが、本当に飛ぼされただけなのと、首を切り飛ばされるのは兵士たちにとっては「楽しみ」の一つであることの為、全然気にしてない様子の兵士達、むしろ羨ましがってました。
躊躇いなく首を切った女王に対し「ひどい」と言うりせに女王は「兵士は喜んでいるのにひどいとは?」という疑問を投げかけるも、それに上手く答えられないでいるりせ。
そこに白兎からの連絡もあり、場が揉めだした来たところをアリスの機転で逃げ出す事に成功。
行く先々でも、アリスとりせの対比が描かれており、都度「まっすぐすぎるアリス」と「場に合わせてどっちつかずなりせ」のやり取りが続き、終盤手前になって、やっとりせの感情が爆発「まわりと同じようにやってるのに上手くいかない事」「周りに合わせないといけない」と思い込んでしまっていること、等を一気に吐露していきます。
りせは「根が良すぎるだけの優しすぎるちょっと変わった女の子」で、子供の頃は「とかげ」が好きだったり、快活そうな女の子だったのが、いつからか自分の好きな物や感情に蓋をして「周りに合わせる」というスタイルになってしまっていた事に自分でも気づき、自分の感情に素直に、正面から向き合う覚悟を決めて、精神的な成長を果たしてワンダーランドから抜け出すことになります。
途中、まだまだ色々な展開はありますが、気になる方は劇場へ。
最初に書いたように「ワンダーランドをアリス達と一緒に冒険」といったテイストではなく「自分の好き」や「自分にとって大切なものとは」というのを、りせが自覚していくストーリーとなっています。
「現代」と「アリス」の世界を融合させた感じですが、世界感はアリス、内容は現代。といったものです。話的には小学生や未就学児ぐらいまではわかりにくいかと。
作品のイメージやCMからは「やさしい雰囲気」で子供向け。かと思いきや、内容は子供には難しく感じます。
キャラの可愛さ、世界感の綺麗さは良いです。
結構深くて面白かったです。
アリス
アリス好きの方、どうですか?
まず主人公の置かれている境遇に納得が出来ないまま、ワンダーランドのシーンに突入してしまいました。
りせちゃんが就活に悩む女子大生という設定は頭に入れていたのですが、あの家庭環境で深刻に悩む必要ありますかね??
おばあさんから受け取れる遺産がないとはいえ、いくらでも就職のアテはありそうですけど。
なんか世の中の一生懸命に就職活動している学生たちとは根本的に感覚が違うというか、これを見た就活に悩む学生は「でもお前、実家太いじゃん」としか思わないのでは……。
まあ、これは本筋ではないので放っておくとしてですね。
肝心のワンダーランド描写ですよね。
原作の持ち味である「ノンセンス」な世界観はあまり表現出来ておらず、どこまでも地に足のついた世界で確かに遊園地のアトラクションというテイストに終始しているように思いました。
いわゆる風邪引いた時に見る夢のような突拍子のないヘンテコさや、理不尽なシュールさは見られませんでしたね。
アリスといえばやはり言葉遊びを取り入れた詩やマザーグースが長年、人の心を惹き付けていると思うんですが……。
それをあのラップで表現しようとしたんですかね??
あのシーンだけは本当に頭が痛くなりました。
あとはアリスのキャラクター像でしょうか。
りせちゃんが奥手な子なので、物語を動かすためにアリスがグイグイいくタイプになるのはわかります。
でも、やっぱりアリスは不思議の国に少し怯えたり困惑したりしながらも、大人ぶった愛らしさであの世界を巡っていくのが魅力なんじゃないでしょうか?
話の都合上、仕方ないのは重々承知ではありますが私にはアリスのコスプレをしてる別人にしか見えませんでした。
原作とは別物なんだから、そりゃ別人に見えるよ、という意見もわかります。
ですが、この作品は日本初の「不思議の国のアリス」の劇場アニメ化を謳っているわけです。
そこを推してくるのなら、オリジナル要素が強めとはいえアリスのキャラクター像の改変までやってしまうのはどうなのかな、と……。
エピローグも私にはちょっと受け入れられなかったです。
これは原作どうこうでなく、ストーリーテリングとしてどうなのかという話なのですが。
不思議の国で成長したと思われたりせちゃんですが、結局は依存先を見つけただけだった、という……。
これをりせちゃんの成長としてしまってよいのでしょうか?
今後あのVR空間がサービス終了した時に、りせちゃんはちゃんと立ち直って社会に向かっていく事が出来るんでしょうか。
そういった不安を残して終わるのは、りせちゃんの成長を描く作劇として、私は好みではなかったです。
つらつらと不満ばかり書いてしまったのですが、原作「不思議の国のアリス」を好きな方々が本作をどのように見ているのか、ぜひ教えて頂きたいです。
原作好きで本作もしっかりと楽しめた方を不快にさせてしまったらごめんなさい。
自分の好きを大事に!
不思議の国のアリスをベースにリセが冒険する話!
不思議の国のアリス自体が好きな作品なので、その世界観に入れる感覚になるのはすごい良かった!映像も思ったより綺麗だし、アリスも可愛い!!!!
ストーリーは想像より深い?話!
大人になると、一層協調性やら自分の気持ちを押し込んでしまうことも多く好きを伝えるのが難しくなってしまう、、。そんなことを思い返せる良いストーリーだった!
ただ、アリスの世界だからとはいえ急展開が多いなぁとか思ったり、VR?AR?でアリスの世界に入るというのが、現代的でリアル感はあるけれどなんとも言えない感覚。
ただ、一貫して優柔不断だったり、自分を押し殺して話しているリセに少し感情移入もでき、段々と自由で活発なアリスに引っ張られ気持ちを変えていく様はすごい良かった!
帰る時に寂しさを感じていたが、完全にいなくなった訳じゃないと知れてなんとなく嬉しい感じ!終わり方も綺麗に纏まっていてよかった!
好きなことで生活を組み立てることができた成功者による、超絶上から目線の説教映画にしか見えません
2025.9.4 イオンシネマ久御山
2025年の日本のアニメーション映画(95分、G)
原案はルイス・キャロルの『Alice’s
Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)』『Through the Looking-Glass, and What Alice Found There(鏡の国のアリス)』
就活で行き詰まる女子大生が不思議の国のアトラクションでおかしなことに巻き込まれる様子を描いたファンタジー映画
監督は篠原俊哉
脚本は柿原優子
物語は、都内某所で同級生たちと一緒に飲み会をしている女子大生の安曇野りせ(原菜乃華)が描かれて始まる
彼女は就活に勤しんでいたが、いまだに内定が取れず、友人たちに先を越されて焦っていた
夜になるとストレス発散のためにゾンビゲームに浸る毎日で、自分の何が悪いのかわからなかった
ある日のこと、祖母・文子(戸田恵子)との約束のために長野県のとある施設に向かったりせは、祖母の執事の浦井(間宮祥太朗)に出迎えられた
その施設は不思議の国を模倣しているところで、部屋ではVRによって、不思議の国を探検できるようになっていた
祖母は開園を前に他界していたが、りせはこのシステムの最終テストを請け負う約束を交わしていた
りせが指定されたデバイスを装着すると、目の前にあったスマホはりんごへと変わってしまう
そして、恐ろしく早口で落ち着きのない白ウサギ(山口勝平)が案内人として訪れた
白ウサギは矢継ぎ早に質問を繰り返すものの、その速さについていけないりせは困惑してしまう
さらに白ウサギはりんごを見つけるや否や、「これは毒リンゴだ」と言い出して、勝手に持ち去ってしまった
りせは白ウサギを追って庭園に出るものの、白ウサギは足早に木の根元の穴に逃げ込んでしまうのである
映画は、全10章の構成になっていて、「Walk into Wonderland」「Meeting Alice」「The Chess Cube」「Mushroom Room」「The Queen‘s Scene」「 A Mad Tea Party」「Walking in Waterland」「At Night」「In the Court of the Crimson Queen」「Nothing Inside」「Walk out of Wonderland」と英語の章題になっていた
しかも1秒ぐらいしか表示されないし、左右バラバラに登場するので、読んで理解できる人は少ないように思えた
基本的に、「これまでの固定観念を覆す」とか、「他者評価と自己評価の乖離」とか、「概念の定義」などが各章のテーマとなっていて、それらは「りせの中にある価値観」というものを揺さぶっていく
そんな中で「あらぬ断罪を受ける」ことになり、どうしてこのような理不尽な仕打ちを受けなければならないのか、と追い込まれていく
これが祖母が作りたかった不思議の国というところがなんとも言えず、意図してこのような内容になったのかはわからない
だが、自分を追い込んだ果てに自分を取り戻すというアトラクションが一般受けするのかはわからないので、大丈夫なのかと思ってしまう
ある種のヤバいセミナーを受けに行った意識高い系の人がなぜか覚醒するみたいな流れになっていて、どの層をターゲットにした映画なのかはわからなかった
現実的な構図として見れば、「好きなことを仕事にして成功している人の目線」で「悩める若者にアドバイス(ほぼ説教)する」という内容になっているので、嫌味に近い印象もあったりする
就活真っ只中の人には辛いだけで解決策がなく、そういった試練を乗り越えた人が「あんなことあったよね」と振り返ってマウントを取るみたいな映画になっている
就活がまだの若年層としては、学校教育の否定から就活は始まるのですよという教訓になれば良いのだが、それがわかるのは体験して大人になってからだと思うので、これも響きにくいのだろう
結局のところ、就活で頭打ちになってしまうのは、とりあえず大卒の肩書きが欲しくて入ったとか、大学生活の中で自分自身の根源欲求に気付かなかったとか、社会の流れに逆らわずに乗ってみたけど迷いしかないという層なんだと思う
そのような人たちにこの映画がハマるかはわからないのだが、せめて「りせが何を学んで、どうしてその会社に入ることになったのか」という因果関係の説明は必要だったと思う
トカゲが好きなりせがどんな小さな会社に入って何をしているのかがわからなければ、この映画の効能そのものを放棄しているようにも見えるので、それは残念だなあと思ってしまった
いずれにせよ、冒頭では「ぎゅうぎゅう詰めになった飴のケース」が登場し、それがラストでは3分目ぐらいに減っているという描写があった
これはりせの心の余裕をビジュアル化しているのだが、その中の飴が自然に食べて減っていったのか、意図して減らしたのかなどもわからない
わざわざ丁寧に説明する必要はないと思うものの、暗喩として登場させる以上は、その変化の過程は見せても良いと思う
冒頭は「行為」を描き、過程を省いて結果を見せるというのが正解とは思えないので、「行為で始まったものは行為で終わらせる」という最低限の結びは必要だったのではないか、と思った
大人向けな作品!悩める女子に是非!
アニメですが内容が深く大人向けだから中学生以上から作品の良さが伝わると感じました!
ラストもスッキリで素敵な作品でした!絵柄も可愛くて声優さんも素晴らしかったです!
間違えなく元気もらえるパワー作品です!
レビューには良い子過ぎるとありますが、この世界観ですから人が持つ妬み恨みいりません!
そこを求めている作品ではないと思いますので、
アンパンマン観る気持ちで素直に入ってみて下さい!現実は違うとかいらないです!
そしてセカオワの主題歌のラストにジーンとなる完全燃焼でした!
素晴らしい世界観、そして切ない。幅広い年齢で楽しめるので、観てほしい
予想外に良い映画でした。私は不思議の国のアリスの物語を知らなかったのが、かえって良かったのかもしれません。
就活に悩むりせを主人公として、不思議な世界がずっと展開していましたが、ラストのアリスと好きな物を会話する場面や別れる時が印象的で、とても切ない気持ちを感じました。おばあちゃんの話も良いですね。
幅広い年齢で楽しめる映画なので、多くの人に観てほしいです。
水彩画の様に柔らかで美しい世界と繊細なキャラクター 全体的にあっさりと優しい印象 マイカ ピュ=アリスの清楚で元気な感じがイイ
就活中の女子大生りせは、祖母が遺したアリスの不思議の国の世界に迷い込む。
お馴染みの世界観とキャラクターたちが次々登場。
背景は水彩画のようで、戦隊的にやさしい絵柄と色彩に癒される。
不思議の国の毒は薄まり、親しみやすくなっているように感じます。
その国は、ITによるヴァーチャルな世界で、パッド片手に忙しがる白ウサギや、いいね命のインフルエンサーの青虫など、昔ながらのキャラクターが少しずつ現代のITを取り入れているのがミソ。
声を演じるキャストの中では、アリスを演じるマイカ ピュ(「はたらく細胞」の血小板娘!)の上手さと自然な元気さが印象に残ります。
私の好きな八嶋智人による三月ウサギは葬場以上に地味で大人しかった。てっきり白ウサギ役だと思ってたので、いつもの感じで、もっとにぎやかしてほしかった!
意外にあっさりしていた印象でした。
グラフィックが良いだけの作品
グラフィックが良いだけの作品という感じです。
物語は就活に悩む主人公のりせという女の子とアリスが仲良くなっていく話という感じでした。
就活に悩む割に、りせは友人と談笑している場面があったので、いや、談笑する余裕はあるのかよ!と思ってしまいました。この作品は、就活に悩んでいる人に向けた作品ではないなと思いました。
かといい、原作のアリスの物語が好きな人にも向いているお話かと言われると、後半は無理やりお涙頂戴みたいな感じで物語を改変させたような感じです。感動要素を無理やり入れた感じでした。
物語の内容はかなり分かりやすいので、考察とかが嫌いで、アリスの世界観が好きなだけの人には良いと思います。アリスの世界観が好きな人以外で、一体誰向けに作ったの?という作品です。
この作品を作った人は、就活で好きなことを貫いていれば内定を取れた人で、特に就活で困ったことがなかったのでしょうね。
とにかく内容が薄っぺらかったです。今まで見た映画で1番つまらなかったです。某YouTuberが言っている「好きなことだけで生きていく」というのを無理やり美談にしたようなお話でした。
今年、私は就活生なのですが、「りせみたいに、好きなことだけで生きていけたら就活なんて苦労しねぇんだよ!」とイライラしました。
この作品にお金を払うくらいなら、もっと質の良い別の作品見ることを勧めます。
良くも悪くも「良い子」の作品
就活中の主人公が、亡くなった祖母が生前に作ったVRアトラクション?のモニターをするところから物語が始まります。
主人公も「良い子」ですが、この映画自体、良くも悪くも「良い子」の作品でした。
綺麗にまとまってるけど、深みはあまり感じず、鑑賞後の感想は「ああ、よくあるあのパターンね。」っていう感じでした。
アリスの原作もオマージュ作品も好きでしたし、そういう作品もたくさん既に世の中に沢山あるので、私が少し期待をし過ぎてしまったかもしれません。
声優陣は違和感なく、没入できる形です。
アリスの声優に実際の年齢くらいの女の子を当ててましたが、私はその方がアリスの無邪気さが演出されているように感じました。
主人公も「素朴な良い子」なので、プロのアニメ声優を使うよりこっちの方がキャラクターっぽいですね。
不思議の国の住人はキャラが濃いので、人気声優さんも多めでしたが、その方が不思議の国の住人と現実の世界の住人の住み分けって感じでメリハリがありました。
キャスティングとイラストの綺麗さは大変良かったです!
だからこそ、ストーリーが少し凡庸で、起承転結の転も突然変異って感じで少し置いてけぼりになりました。ストーリーのカタルシスのメリハリがあまりなかった気がします。
就活生あるあるというべきか、「みんなと同じことやってるのに」とか「模範解答」とか「人生の近道」を模索している感じが印象的でした。友人たちよりもしっかりはしているし、就活に取り組んではいるが、いかんせん「良い子」であまり自分がない印象です。
それはVR世界も発揮されます。現代社会あるあるで、協調性や中立性を重んじてしまうがばかりに、当たり障りのないことをしてしまって、アリスの原作は知っているというアドバンテージがあるのに、不思議の国での常識や出来事についていけません。
私としてはチェス盤のシーンが印象的でした。あそこで「ああ、これが自分の常識が通用しない世界なのか」と実感しました。
そこまでは良かったのですが、最初から最後までそんな感じだったのが残念でした。
「日本人あるあるの安牌な対応をしてしまう主人公が、ワンダーランドに触発されてどう変わっていくのか」を楽しみにしていたのですが、そこはよくある展開で終わりだったので、この作品自体が「The・日本人」って感じの良い子作品でした。
主人公もアリスと一緒に世界を楽しんだ(現実逃避した)上で、不意に現実を思い出してしまったからついついりんごを食べてしまってジャバウォック化してしまったというクライマックスの方が盛り上がったと思います。
好きなものを伝え合うシーンで、主人公が好きなものがポンポン出てきたのですが、トカゲとゾンビ以外はもう少しそういう描写が日常の中にあって良かったかも。
それこそ、最初の冒頭にあった包み紙の(飴?チョコ?)お菓子を活用して「勉強の合間に食べるお菓子」とかあったら、主人公の表現だけでなく、伏線の回収みたいにも使えたかと。
不思議の国の住人の性格も濃いのは濃いですが、キャラは薄い…というか深掘りがなかったというのが正しいですかね。
青虫やチェス盤に時間をかけてしまって、ハートの女王やお茶会組の深掘りはなかったです。
アリスを知っててもジャバウォックを知らない人も多いと思うので、「伝説の怪物として不思議な国でも恐れられてる」みたいな描写はあっても良かったかも。その方が緊迫感やメリハリが出た気がします。
時間内で終わらせなきゃいけないので、ストーリー構成が大変だったのかもしれませんが、後半部分が少し雑つくて、鑑賞者が置いてけぼりでした。もう少しそれにつながるための伏線や説明になりそうな描写があれば、置いてけぼりにならずにすんだかもしれません。
ペース配分や今あるシーンを有効活用するだけで十分変わり得たなと思うだけに、少し残念ですが…
綺麗にまとまってはいましたし、設定もキャスティングもよく、ストーリー構成以外は気にならず観れたので、個人的には満足です。
自分自身に真摯に向き合えるか
と言う事を問われた様なアニメでした。
不思議の国のアリスのリメイクっぽい感じですがそれだけじゃ無かった。
作画もPAワークスだし綺麗。
物語自体もそんなに悪くない。
不思議国の国のアリスと言う古典と言うか使い古されたコンテンツと言うかそう言う事に拒否感を示す人もいるかも知れないけど、そういうもんだと思って見ると別の見方もできるかも。
単純にアリスと同じ体験をしてそれが楽しかったとかそんな次元の低い話ではない。
と言うかバーちゃん、なんて物を作ろうとしてたの?ヤバいよこのテーマパーク。
就職活動で何社受けても内定貰えず苦労しているリセが主人公。
富豪の祖母が長年の夢だった不思議の国のアリスを題材としたテーマパークを作りようやく完成したが開園を見る事なく逝去。リセは祖母から開園前の実地テスター第1号として招待されていた。
テーマパーク自体は実態のある本物だが売りはVRを使用して物語に没入する体験だった。
ワイヤレスイヤホン型のVR装置を起動すると目の前には不思議な世界が登場。まもなく例のウサギが飛び込んできて色々聞き取り調査とVRでリンゴに変えられたスマホをウサギに奪われて追いかけて…
まあ予告通りワンダーランドでアリスと遭遇する。
こうして二人?の謎に満ちた冒険がはじまるのだった。
A Lice in Wonderland
『不思議の国のアリス』はほぼ知らないけど、P.A.WORKSは一番好きな制作会社なので。
予告でお淑やかに見えてたりせの印象を、冒頭の飴を詰めるカットだけで修正された。
就活トークやみんなが寝た後に洗い物をしたりと、りせの状況や性格が掴みやすい導入は見事。
チャプター制も、唐突な場面転換を自然に見せるのに一役買っていたと思う。
(各イラストもめちゃくちゃ良かった)
異世界ではなくVR的なもので、しかも深層心理まで反映する謎技術というのは意外。
しかしこの辺に理屈を求めてはいけないのだろう。
逆に重さや水に濡れた際の描写などは、「現実じゃないから」で済ませられる。
中盤まではコロコロと変わる展開にワクワクしたが、特にピンチなどもないので途中からやや退屈。
クライマックスが会話のみで、しかもりせが透明なため表情すら見られないのも残念。
キャストに関しては違和感のある人はゼロだった。
原菜乃華は叫びだけはイマイチだが、スライダーを抜けた瞬間の気の抜けた「おぉう」が好き。
マイカピュはプロでは出ない独特のアジでアリ。
そしてちょい役の友人達が好きな声しかいなくて幸せ(『色づく世界の明日から』繋がりが多い?)
キャリーさんがキャリーさんを紹介してて笑う。
動きや表情はPAらしさ満載だし、キャラデザも魅力的で、色彩も豊か。
ただ、物語の中で映像的な盛り上がりに欠けていたのが惜しかった。
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