「都合の良い原点解釈のように感じる」不思議の国でアリスと Dive in Wonderland kddgpxさんの映画レビュー(感想・評価)
都合の良い原点解釈のように感じる
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PA worksは『SHIROBAKO』から続くお仕事シリーズがあって、こちらもその流れを汲む作品。要はアニメを使ったキャリア教育と言える。
就活における『自己分析』が契機となってるんだけど、それが原典アリスに出てくるチシャ猫の例のセリフ『行きたい所が分からなくても、いずれにせよどこかにたどり着く(意訳)』とリンクし、主人公は小さな旅を経験し、目下の悩みから振り切れる…という物語。
ただ、最近の若い子は空気を読むことを意識しすぎ、調和を重んじるため自分の意見や意志を持つ勇気がない…的なロジックがあって、そこがオッサン臭いなと思ってしまう(苦笑)
その世代の課題は、その世代にしか分からないし解決もできないだろうから、物事を分かった風な上の世代がそれについてどうこう言うのは、賛同しかねてしまう。
ちなみに、本作はチシャ猫の飼い主である侯爵夫人が出てこないんだけど、彼女セリフには『皆もっと自分のことだけ考えたほうが世界はうまくまわるのよ。他人のやることに口出しすぎ。』というものがある。いや、まさしく。けどこのキャラ出すと、本作自体が成立しないから、都合よくつまみ食いしすぎな気もする。
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