「令和日本版不思議の国のアリス」不思議の国でアリスと Dive in Wonderland シンおやぢさんの映画レビュー(感想・評価)
令和日本版不思議の国のアリス
令和の日本の事情を踏まえて、不思議の国のアリスの世界をうまく再現してると思う。
就活がうまくいかず、自分に自信を失いつつある主人公「りせ」だけど、資産家のおばあちゃんからの招待で不思議の国に迷い込み、アリスと一緒にいろんなエピソードを乗り越え、自分らしさを取り戻すというお話。
不条理の世界でのキャラも綺麗だし、SNSの表現なんかも織り交ぜながら、作画も大満足。
P.A.Worksさんは見事にアリスの世界をリブートしたと思う。
天真爛漫なアリスと対照的に慎重で本来の自分を失い、不思議の国のキャラの質問にも迷いながらしか返答できないりせ。
両者の違いは良く表されており、何故りせが終活にうまくいってないかも表現できていたと思う。特にりせが自分らしさを取り戻すシーンで透明から自分になるシーンはわかりやすくてよかった。
ただ、主人公二人とも声優が本職でないためか、会話がちょっとたどたどしいのはご愛敬ですかね。
なお、ディズニー版に比べ「ハートの女王」はえらくベッピンさん。
後、不思議の世界がテーマパークのVRだったのはちょっと興ざめ。その点がマイナスですかね。
「国宝」「鬼滅」「8番出口」が絶好調の中、日曜初回で20人程度の観客は(映画の出来が良いだけに)ちょっと寂しい。
うまく海外で評価されるといいなぁ。
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