彼女が選んだ安楽死 たった独りで生き抜いた誇りとともにのレビュー・感想・評価

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3.0主人公は、尊厳死を選択できた勇者

2025年3月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

最近、私にとって死が身近になっていたため、どうしても観ておきたかった。

タイトル通りの安楽死を扱うテーマであったが、悲壮感はさほど感じられなかった。聡明で勇敢、かつ行動力にあふれる主人公の女性が、人生を存分に楽しんだ後、清々しいほどの『生命の自己決定』をするからだ。

女性は治療法のないパーキンソン病に罹患し、耐え難い苦痛に長年耐えてきた。

その痛みと苦しみは、察するに余りある。心より『お疲れ様でした』と伝えたい。

安楽死が認められていない日本でも、認めるべきだという意見には、私も賛同する。

もちろん、主人公に非は全くない。しかし、作品として、良くも悪くも『一貫性』が際立つ内容である。

例えば、女性の親しい人々や兄が、彼女の決断について葛藤する様子が描かれていれば、作品としての深みが増しただろう。

とはいえ、自身の尊厳死を作品として世に残した女性には、最大限の賛辞を送りたい。

彼女は、素晴らしい人生を送ったのではないだろうか?

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