劇場公開日 2025年4月11日

「馬と鹿は、ウマが合うか?」ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5馬と鹿は、ウマが合うか?

2025年4月15日
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 とあるクニの、王様のお話。いつも1人の家臣に頼っていたので、その家臣の言うことに、逆らえません。ある日、その家臣が鹿を連れて来ました。

 …王様、これは何ですか?。
 …鹿だな。
 …いえ!、これは、馬でございます!。
 …そうか。お主がそう言うなら、馬か。

 馬鹿の語源だとか。何ともバカげた話ですが、少し考えて欲しい。

 限られた空間、限られた情報で、ヒトは、バカにならずにいられるのか?。
 私達が、正しいと信じて疑わない民主主義とは、何者かの意図によってプロデュースされたものなのか?。

 大戦後、賠償金で追い詰められたクニで、我々は優良種だとか、団結した我々に不可能はないとか、やけに威勢のいいことを言う連中が現れる。そこまで言うなら…
 ナチスはクーデターで国政を担ったわけではない。選挙で選出された政党が始まりです。
 ゲッべルスの野望は、退治されたのでしょうか。サイバー空間で、密かに棲息しているデジタルゲッべルスが、連れて来るのは鹿?。あるいは…。

 以上、チラシを見た私からの喧伝文でした。

 皆様に質問です。尊敬が傷つけられた世界の修復は、可能でしょうか。
 私は今のイスラエルの蛮行を、支持しません。ただ、やはり映像に残るユダヤの悲劇に無関心なことも、私達の未来に、暗い影を落とすのやも知れません。
 ヒトはなぜ、操られることに順応するのか。この映画を観る限り、ヒトは、今、そこにある恐怖から逃れたくて、都合のいい情報だけを信じようとする、防衛本能のようなものを感じます。辛い現実より、嘘でも希望の持てる時間を過ごしたい。そこに突け込むゲッベルスは、天才なのか、ヒトの姿をした鬼なのか…。
 この映画は、ヒトを騙す側を描くことで、ヒトの弱さ、脆さを描こうとしたとか。私達は、その弱さを自覚するのか、悪用するのか、どちらを選択するかで、未来は変わるはず。どちらを選択しますか?。

 繰り返します。

 今、そこにいるのは、本当に鹿ですか?。
 あるいは…

機動戦士・チャングム
機動戦士・チャングムさんのコメント
2025年4月18日

コメントありがとうございます。この映画が、未来を見通すヒントになると、いいですよね。

機動戦士・チャングム
りあのさんのコメント
2025年4月18日

確かにそうですね。
鹿か馬か、判断するのは自分でも、判断するまでの経緯、経験、その時の立場、などの外部環境でその時の価値観が変わり、判断した結果が変わるということなんでしょう。
過去の自分を全て捨てて・・・なんて思ってても知りすぎた男は未来が無かっただろうし、あの時の主人公の判断は間違っていたとは思えない。ゲッベルスにもヒトラーにも弱さがみえた作品でした。

りあの