VENUS ヴィーナスのレビュー・感想・評価
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出オチのキャラよどこへ?
「REC/レック」の監督最新作、加えてコズミック・ホラーの帝王、H.P.ラブクラフト原案、ヒロインは美人と言う強力な武器を揃えた最新作は、ひっそりと日本でも公開された。
主人公が働くクラブから何かを盗み出し、追っ手の大男(髪型が特徴的)をボコボコにして逃げ出し、逃げ込んだ先は関係の悪い姉のマンション。まだ幼い娘が居るのだが、何とか招き入れて看病してくれる。だが娘を連れて丁度夜逃げの如く逃げようとしていた様子だった。色々な事になりそれどころではない主人公だったが、翌朝姉は娘を残し消えてしまう。その日から残された娘との共同生活が始まるのだが、家に不穏な影が忍び寄ってくるという意外にも王道なホラー展開を見せる。
H.P.ラブクラフト感はそこまで濃くないように思えるが、未曾有の日食が迫る直前の物語となっている。日食と怪異が段々と絡んでくるのだが、主人公がクラブから奪った物は違法薬物の山であり、これで一攫千金を!となっている。それを追うマフィアの存在と、まさかの人間との繋がり…そして母が居ないにも関わらずどこか冷めた様子の娘…と、人物パートが濃すぎて作品自体は割とあっさりめで終わってしまう、何とも微妙な作品だった。
何故姉が逃げ出そうとしていたのかの理由を探る上で、そのマンションでの怪異も明らかになり、ある程度展開が読める物語だが、どこかアメリカンホラーとは違う世界観である。娘にしか見えない"ともだち"から色々と贈り物が突然届けられるというよくあるパターンが本作でも登場するのだが、2つだけ主人公宛に届けられた物があり、医療用に使えるホチキスと、万能パイオランテープ(配管とかに巻き付ければ一時的な水漏れとかを防げるやつ)という何とも実用的な物が渡される。これにもきちんと伏線があり、回収方法には笑ってしまった。
後半の暴れ具合は好きだが、丁寧だった人物描写とは裏腹に唐突にやって来るのと、浴室に居た恐らく召喚されたであろう巨漢でSMっぽい衣装の怪力モンスターをもっと活躍させて欲しかった。彼?彼女?はクズ男の頭を握り潰して終わりだったため、せめてマフィアを全員八つ裂きにして欲しかった。リアリティだとかそういうものは無視したエンタメホラーとして観ればそれなりに楽しめる作品ではあるものの、宗教的に無縁な文化の地域や国にはあまりピンとこない作品かも知れない。
めっちゃ面白えええ!! じわじわとブッ飛んだ地獄に巻き込まれていく...
まさにホラーエンターテイメント
パズズの嫁
映画館で観て満足
どうレビューを書けば良いのか・・・
スペインのマドリードで、犯罪組織が経営してたナイトクラブでダンサーとして働いてたルシアは、そこから大量のドラッグを盗んだところを男に見つかり、太ももをナイフで刺されたがなんとか反撃して逃げた。そして、姉のロシオとその娘が暮らす、郊外の老朽化したビーナスビルに逃げ込んだのだが、ロシオは置き手紙を残し娘を残したまま消えてしまった。犯罪組織は占い師に相談し、ビーナスビルを突き止めて乗り込んできた。その時日食が起こり、日食と連動するかのようにそのビルでは怪異現象が起きていた。ルシアは残された姪を守りながら・・・そんな話。
ホラー、怪奇現象、ババア達の○○、で全てあのババアたちの仕業って事なんだろうけど。
日食は何か意味あった?
あれだけ刺されまくったルシアはなぜ不死身?
巨人の女ブッチャーみたいな召使いはどこに行った?
訳わかんなかった。
ルシア役のエステル・エクスポシトの胸に目が行って・・・
何レビュー書いてるのかわからなくなった。
そんな作品でした。
『踊るわよ!』
ホラーとコメディの境界線上で踊る
ラヴクラフト色よりも魔女好きにアプローチしている
「REC レック」のジャウマ・パラゲロ監督とH.P.ラヴクラフトの短編「魔女屋敷で見た夢」を取り合わせている時点でホラー・ファンの琴線に触れてくる作品。
おまけにアレックス・デ・ラ・イグレシアが製作ですから期待しない訳にはいかないですが、期待し過ぎると肩透かしを喰らう中身になっています。
ホラー描写があるにはあるんですが、怖がらせる演出よりも不安を掻き立てる演出や気持ち悪くさせる演出が多くなっています。
また、「外宇宙」とか「触手」といったラヴクラフト独特の描写も多くはありません。
どちらかと言えばパラゲロ色が強く、「血まみれの強い女性」や「アパートといった限られた空間」を楽しむ作品になっていました。
謎めいた展開に魅力を感じたらこっちのものです。
前半のおとなしい展開とは打って変わって、クライマックスには不気味な描写と痛みを伴うグロ描写が連発し、観る者を魅了してきます。
「REC レック」で我々の目となってくれたパプロ・ロッソの近接した撮影により、緊迫した空気感を存分に味わえる事と思います。
終わり方に賛否両論が出てきそうな気もしますが、それも含めて楽しめる作品になっていたと感じました。
色々あるけど個人的には大好きです!
クトゥルフ系の小説は好きなのですが、正直映画でコレ! といった作品に出合ったことはありません。その意味で期待値を低くして拝見したのですが、中々楽しませていただきました。
物足りない部分やツッコミどころは多々あるのですが、こじつけっぽいものの謎の日蝕という設定はコズミックホラー感もあるし、素敵なお姉さまが薄着で暴れるというお楽しみ要素もしっかり。間の抜けたマフィアと無駄に強いおばあちゃんたちに加えて触手も忘れてません。
そして何よりもヒロインの覚醒シークエンスが最高です。
あのシーンだけで★0.5追加です!!
意外だけど素晴らしい作品。
いかにもB級ホラーといった感じでスタートしますが停滞気味な序盤が過ぎるとオカルト、クライム、ヒューマンドラマが相まって先の展開が読み辛くなります。
そうきたか、と思わせてから伏線回収しつつラストまで走り切る展開もあって満足感があるしラストもスッキリします。
クトゥルフを知らない人でも楽しめますしヘレディタリーとか好きな人は気楽に観てもらいたいです。
R15はなぜに?
Amazon × SONY 2022スパニッシュ・スーパーナチュラル・ホラー映画
あんなカッコいいポスター見たら、映画を観ないわけにはいかない。ただ「ポスター観」なので内容はほぼ知らない。冒頭のいきなりのEDMダンスシーンなのでびっくりでした。
主人公ルシアにブツを盗まれ追うマフィアと疎遠だった姉の住むアパートでの出来事の2軸で話が進む。
アパートは何かがおかしい。過去に自殺者が続出、アパートに何かが取り憑いているのか?娘もあやしい。ラヴクラフトの小説もほぼ知らないので、eclipseの現象やラストなどよく分からないところもあるが、大満足。
でもマフィアはルシアを追ってくるだけで、supernatural には関係なかった。途中の予言者がすごく怪しかったので、マフィア側supernatural としてに双方に絡めばよかった。
痛快!闇鍋映画の傑作!
かなり面白かった
面白いと思えるかは好き嫌いがはっきりするか
今年125本目(合計1,666本目/今月(2025年5月度)10本目)。
※ 個人的にDM(ツイッター)で「10月7日のガザ」のオンライン試写会に招いていただきましたが(ドキュメンタリー映画)、ここに映画タイトルが上がっておらず感想の書きようがないので飛ばします。
もともと、クトゥルフ神話などで有名なラヴクラフトの有名な作品を、スペインを舞台に現代風に置き換えたという事情があり、スペイン映画もまぁ珍しいですが(年間10本あるかどうかくらい?)、一方で元ネタとなる作品はどうしても原作によるので(多少アレンジされている模様)、ここの好き嫌いがはっきり分かれるかなという印象です。
スペインを舞台にして現代(スペインの公開は2022年の模様)のお話にしたのでわかりやすいところは多いですが、日食月食ほか、太陽系の諸現象の話が色々出て(現代スペインの映画基準で見ると)話の飛びようが変で、ここの好き嫌いがはっきりするような気がします。
ホラー映画に分類され、直接的なホラー描写もありますが、原作が原作だけに間接的な描写も多く(クトゥルフ神話がそうであるように「徐々に精神を病んでいく」ような描写を想定したところもある)、その観点でも見てよかったかな、といったところです。
太陽系に関する若干の諸現象の話題について若干明るいと有利かなと思いますが、原作そのものは100年くらい前のラヴクラフトの作品で、今からみても多少リメイクはされていても、趣旨のわからないセリフも多々出ます。ここは好き嫌いがはっきり分かれるかなというところですが、ホラー映画の元祖といえるラヴクラフトの作品としては一押しできるかなというところです。
公式サイトにはいわゆる「光の点滅」に関する注意書きはないですが、主人公(ルシア)の描写の一部で「やや」厳しいかなという部分も一応あります。迷ったら後ろ側の席推奨です。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています(古い作品なのでどうしてもわかりにくいものはありますが、過去作品やいわゆる復刻上映(広義な意味)までそれを気にして減点対象にすると減点対象が際限なく広がることになるので、まるで趣旨不明なもの以外は対象外にしています)。
好きなタイプだし映像もいいんだけど、物足りない
魔女屋敷。
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