「目と目で通じ合う世紀末の少女たち」私たちは天国には行けないけど、愛することはできる sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
目と目で通じ合う世紀末の少女たち
テコンドー部に所属する女子高生ジュヨンと少年院保護観察中の少女イェジの恋愛を主軸に、社会にはびこる様々な理不尽を浮き彫りにしていきます。
ややベタな展開ながら、思春期の切なさに満ちた作品です。
ジュヨンは権威主義に染まった大人たちに相談することも出来ず、みずから深く考え問題解決の為の行動を起こします。ここは事なかれ主義の大人の一人に成り下がってしまった私も目を覚まさせられたところです。
一方テコンドーのコーチは本当に酷い奴で、八百長、性加害、暴力と悪行のオンパレード。演じた俳優もこんな役やりたなかっただろうなあと思うくらいです。
ただ彼も元選手だったわけだし、何故ここまで酷い人格が形成されたのか興味深い面もあります。そのダークサイド転落の顛末を別の映画にしてほしいです。そんなん誰も見たくないか?!
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