「【”ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア。そして人は誰でもペルソナを被っている。”今作は、ヴェネチアを舞台にした高橋一生夫妻が活躍するミステリーであり人間の幸福、運命、欺きの報いを描いた作品なのである。】」岸辺露伴は動かない 懺悔室 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア。そして人は誰でもペルソナを被っている。”今作は、ヴェネチアを舞台にした高橋一生夫妻が活躍するミステリーであり人間の幸福、運命、欺きの報いを描いた作品なのである。】
■漫画家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男(井浦新)の恐ろしい懺悔を聞く。それは彼(大東駿介)が若き頃、誤って浮浪者(戸次重幸)を殺したことで浮浪者にかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。
幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、けれども次々に幸福になって行き、資産家の娘と結婚し、娘を成す。そして、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。
その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、高く投げ上げたポップコーンを三度続けて口に入れないと絶望に陥るという呪いを再び彼に告げるのであった。そして、男は貧しき男(井浦新)の顔と自分の顔を入れ替えて、その呪いから逃れようとするのであった。
そして、懺悔室での奇妙な告白にのめり込む露伴(高橋一生)は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力”ヘブンズ・ドア”を使い真相を探るが、自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっている事に気付くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・相変わらず、漫画を読まず、NHKのドラマ(になったのかな?今作。誰か教えて!)も観ない私にとっては、ナカナカな序盤で有ったが、前作で岸辺露伴の特殊能力”ヘブンズ・ドア”を学習した私にとっては、ちょろいモノであった。エラソーですいません・・。
・”貧しい生活を送る人には、食事を施そうね!”と言う物語かと思ったら(コラコラ)、浮浪者の呪いから”欺き”により、男(井浦新)が逃げようとする姿を、美しく育った娘マリア(玉城ティナ)の幸福なる結婚を絡めたミステリーでありました。
マリアは仮面制作者として生きていたが、彼女には婚約者が居り結婚を控えていたのである。が、男(井浦新)は娘の結婚により自分が幸福になる事を恐れ、ナント、娘の結婚相手を殺そうとしていたのである。
■露伴と、女性編集者が知らない男から”チケットを貰って”オペラ“リゴレット“を鑑賞しに行くシーンも、ラストの展開を示唆しつつ、そこから捻りを入れた物語構成に深みを与えている。但し、オペラ“リゴレット“の概要が頭に入っていないと、ちょっと無駄なシーンに思えるかもね。
・だが、露伴は男(井浦新)の目論見を見通していて、結婚式の日取りを一日早め、場所も変えていたのである。だが、狙撃手の弾丸はマリアの胸を貫くのである・・。だがそれはマリアの父に掛けられた「幸福になる呪い」を解こうとするモノであった・・。
<今作は、人間の真なる幸せとは、運命とは、そして欺きの報いを描いた作品であり、且つヴェネチアを舞台にした高橋一生夫妻が活躍するミステリーなのである。
因みに、高橋夫妻は撮影後に、「幸福になる呪い」を軽ーく跳ねのけて、ヴェネチア観光を楽しんだそうである・・、という噂がある。今作で、相変わらず明るい編集者を演じた飯豊まり枝さんが、ムッチャテンションが高かった理由が分かる気がするのである。幸せで良かったね!>
■イタリア人俳優さん達が、顔の上に文字を書いた顔型の本を乗せられた時の台詞。
・”コレハ、ナンデスカ?”
・映画製作陣・・”コレハ、ロハンガ”ヘブンズ・ドア”トツブヤクト、ソノヒトノカンガエガアラワレルホンデアリ、カレハソノホンニジヲカキコムコトデ、ソノヒトノコウドウヲ、アヤツルコトガデキルンデスヨ。”
・”フーン。ヘンナノ。”
と言うような会話がされたかどうかは、明らかではない・・。
おはようございます!
私も岸辺露伴はドラマシリーズ観てなく前作の劇場版からですよ~
なので今アマプラの方で追っかけてます。今日は松坂桃李の作品1本だけで午後まったりです!
たべっ子は平日にでも行こうか考え中です!NOBUさんも楽しんで下さい!