「おばあちゃんは僕の1番だ」おばあちゃんと僕の約束 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
おばあちゃんは僕の1番だ
おばあちゃんと僕の約束
おばあちゃんと孫息子のエムとの交流を描く
主人公のエムは大学を中退して、ゲーム実況者を目指すべく毎日実家でゲーム三昧
癌が見つかったおばあちゃんに会いにいくように母から頼まれていたが、初めは乗り気でなかったエムは、いとこのムイがおじいちゃんの介護をしたことで、おじいちゃんから豪邸を受け継いだのを見て、自分も楽して暮らそうと考えたエム
なんて安直な
おばあちゃんも、急に一緒に暮らすと言い出す孫に呆れながらも生活を共にし、エムを「どうしようもない子」と何度となく言う
でもそれが
エムにとってもおばあちゃんが大事なものになっていくし、おばあちゃんにとってもエムが大事なものになっていく
エムは確かに「どうしようもない子」かも知れないが、本来すごく優しいし純粋で、一緒に暮らすうちにおばあちゃんの事を1番に思うように
おばあちゃんも「どうしようもない子」といいながらも、お粥を一緒に売ってくれたり何かと助けてくれるエムを、居てくれて良かったと思うようになる
けれども
家を相続となるとおばあちゃんにも考えがある
家を相続するのは自分と思い疑わない長男
おばあちゃんが末期ガンだと分かってもなお、地に足が着いた暮らしをしない次男
ただ、おばあちゃんの事が心配なあまり、気持ちが空回ってしまうエムの母親である長女
息子は家を継ぎ
娘は病気を継ぐ
この言葉が重くのしかかる
そしておばあちゃんが相続させたのは・・・
おばあちゃんの晩年を一緒に過ごしたエムは
自分に相続させてもらえなかったことを悔しく思い、大好きなおばあちゃんに辛くあたってしまう
それでもおばあちゃんが大好きなエムは
どんどん弱っていくおばあちゃんのそばに寄り添い、とうとうお別れの時がくる
誰が一番好きか聞いておばあちゃんを困らせたエムは
ボクの1番はおばあちゃんだと
『おばあちゃんと僕の約束』ってなんだったんだ?
と思っていたら
おばあちゃんが亡くなってから
その約束が明らかになり
おばあちゃんの
なんとその懐の深さに感動した
何度もじんわりきて
最後は涙が溢れてしまった