8番出口のレビュー・感想・評価
全318件中、241~260件目を表示
白昼夢が見せる人生の道しるべ
主人公の二ノは煮え切らない男。いい年していまだに派遣の仕事で食いつないでいて、身を固めることもなくふらついている。そんな彼が突然別れたばかりの彼女から子供が出来たことを告げられる。
元カノは二ノに突きつける、自分と子供を引き受ける覚悟があるのかと。目の前で赤ん坊を抱えた母親に暴言吐き散らす不届き者に対して自分は傍観者面しながら周りは誰も注意しないんだ、などと批判だけは一人前の二ノ。突然の元カノからの告白にも狼狽えまくる。
元カノは試している。この男がそこまでの覚悟を持ってるかどうか。二ノは人生の選択を迫られる。ここが真の男となれるかの正念場だ。
彼女との電話が電波が途切れて不通になると同時に彼は地下道の迷路に閉じ込められてしまう。まるでロールプレイングゲームのように規則に従わなければそこからは脱出できないという。
何度も同じところをぐるぐる歩き続ける二ノ。観客もいい加減飽きてきて眠気に襲われる。仕事終わりに二本立て続けに見たからか、さすがに睡魔には勝てずにうつらうつら。
でも映画鑑賞百戦錬磨、肝心なところは見逃さない。本作はいわゆる「CUBE」や「プラットホーム」と同じ部類の不条理脱出スリラー。ただ、これら二作に比べるとスケールやエンタメ度合いは劣る。予算の都合か。でも一本の映画作品としては充分な出来。
立場が人を作るというように人間というものは人の親になり始めて成長する。その立場に立たされて飛躍的に成長するのだ。自分は一人前ではないから人の親になんてなれない、ではなくて子供の存在が否応なくその人間を一人前の大人に、親にするのだ。
二ノは白昼夢の迷路の中でこれから生まれてくる自分の子供と出会う。彼はその子とふれあい、その子を助けるために奮闘する。濁流から救おうとその子を抱きしめた時、彼は実感したはずである。これは自分の子供だと。俺はこの子の父親なのだと。人間、迷いは常にある。でも一つの迷いが今消えたはずだ。
すべての条件をクリアした二ノは8番出口ではなく8番入り口に降りていく。彼には向かう場所があったからだ。
彼にはもう迷いはなかった。白昼夢が彼を導いてくれたのだ。もうふらふらした人間ではない、人の親になる覚悟ができた一人前の大人の男がそこにいた。
いま彼の目の前にあの不届き者がいる。いまも赤ん坊を連れた母親に暴言を吐き続けている。彼はその男に向かって言うだろう。お前は生まれた時から大人なのか。お前にも赤ん坊の頃があっただろう、お前も大声で泣きじゃくり母親を困らせただろうと。
その現場にいたら私は居ても立っても居られずそう言うだろう。
まあ満足感はある
今日観てきました
結論から言うと自分は好きなタイプの映画でした演出も脚本も。8番出口というループ系のゲームをどう映画化するのか、、、まあ良く頑張ったというか上から目線で申し訳ないですが本当にその一言です。演出の不気味さやジャンプスケアもそれなりの怖さで未成年でも楽しめる程度の怖さでよかったと思います。二宮さんの演技はVIVANTでしか観たことなかったので上手いか知りませんでしたが、今回の映画の演技は自然で違和感なく観れる程度の上手さはあったと思います。
あといろんなところで言われてるのは「ゲーム知らないと面白くないのか」ですが個人的にはYouTubeで有名な人の配信観てからの方が楽しめると思います。観なくても楽しめるとは思います。
脚本はまあ現代の良くある謎要素沢山残し、伏線とにかく張って、はい考察してください!って感じでした。自分は好きなのですがここが賛否分かれてるようです。
後これはたまたまかもしれませんが年齢層低めで少しうるさかった印象です。まあ多少は我慢ですね。
最後に点数を付けるなら75点です。及第点って感じです、観て後悔はしないと思います、期待しすぎて行くと少しがっかりするかもしれません。
鑑賞動機:原作ゲーム動画8割、予告2割。
ゲームの無駄のないシンプルさは、映画化には逆にハードルになるのではと思ったが。うまーくやりましたね。
異変のどれを選ぶか、どれに気づくかどれに気づかないか、くらいしかバリエーションないのではと、思っていたら、実に上手にかつ、意表をつく形で変えてきたので、そこにはびっくり。ループに突入するまで一人称視点で撮っているのも好き。エンドクレジットも好き。あ、ヤスタカさんも加わっているのね。
二宮くん、やっぱりうまいです。ラストカットとか。
ボレロのように
小説版を読んでから鑑賞しました
小説の中の主人公、他登場人物全てイメージ通りなのか、個人的主観を交えて鑑賞しました
本では描写されているところ(新型コロナの後遺症で喘息になった、プログラマーとしての派遣他)は映画の尺の関係で端折られていましたが、映像化されてとても面白かった
※ラストの津波に飲み込まれた時、
迷う男はなくなってしまって、心残りとなった電車での出来事をループしている…そんな感じも受ける映画化で小説版ともども、とても楽しい時間を過ごせた
無限ループのジャンルはSF!(追記:小説版読了)
考えながら観ると、とっても楽しめた!
唐突なSF!とか言われてますが、そもそも無限ループする空間って時空が歪んでいるので、ジャンル的にSFに属するな〜と思ってたんですよ!
ホラーも好きなので、ジャンプスケアも嫌じゃありませんでした。
ちょっと多かったけどねw
がっつりネタバレ有りで少し考察を
事実として
①子供は異変では無く実在する
②子供の母親は主人公の彼女でまだ妊娠中
③子供と主人公が出会った時、子供はパパに会った事がない
④子供はお守りとして海で拾った貝殻を持っていて、ループ空間で主人公に渡した
おそらくあのループ空間では時間と空間が歪んでおり、迷い込んだ過去の主人公と、迷い込んだ未来の子供が同時に存在できた。
そして、主人公が子供の母親を知った事、子供が父親を知らない事、子供が貝殻を渡した事で、過去と未来が変わり始めた。
⑤波にさらわれた時に、夢うつつながら彼女と子供と海に行き、パパと呼ばれ貝殻を見せてもらい抱きしめる
歪んだ時空から変わり始めた未来を見た主人公が、己より子供を助ける決意をし、主人公が「脱出できる」という未来が確定した。
出会った当初の子供は、パパに会ったことがない。
つまり、あの空間から主人公が出られなかった世界線の息子なのでしょう。
貝殻を見つけた時には、パパはおらず、ママに「お守りにしたら?」と言われただけの世界線
そして怪異に巻き込まれ、主人公にお守りとして貝殻を渡し勇気づけた。
子供が勇気づけ主人公を助けたから、主人公は父親になる決心がつき、子供を助け、自分も助かった。
「主人公が脱出できなかった世界線」から「主人公が脱出できた世界線」へ、子供がママとパパと海に行って貝殻を見つけて、パパに抱きしめられる世界線へと書き換わった。
親になるって、不安ばかりで恐ろしいですよね。
それでも、子供を命がけで助けてしまうのが親なんですよね。
だから、不安で迷って自分なんて親になれないと思っていた逃げ腰の主人公が、自分よりも子供を看板に押し上げて助ける覚悟を見せた時。
ああ、この主人公は「ちゃんと親になれる」人だ……と思って、グッときてほろりと泣いてしまいました。
8番出口が好きで、SF好きで、ジャンプスケアが嫌いじゃなければ、おすすめしたい映画です!
子供や伴侶がいると、より感情移入ができるかもしれませんね。
(追記:小説版読了、ついでにパンフ読了)
読んで、映画の「なんで?」がすべて解けました。
彼女との確執の原因は?
なぜおじさんは助からないのか?
津波はなんであんなにリアル?
そもそも津波などの異変が主人公を襲う理由って……
8番出口の看板の正体……?
小説版は映画を見た後で読む事をお勧めします。
以下、小説版とパンフのネタバレです。
まずパンフから。
中も外もデザインが素敵なのでぜひ手にとってほしい!
記事は監督やカメラマンさんや演者さん等のインタビューがたくさん載ってます。
その中で、特に気になったのがカメラマンさんの記事。
監督などと話し合った結果「8番出口を生き物として撮る」という意識をしたカメラワークをしていたそうで、8番出口は意思があり、主人公を見守る、あるいは見張る存在として撮っていたそうです。
なので、主人公の表情を映した後は、8番出口の表情を映すかのようなカメラワークになっていると。
とても面白い試みだし、そこを意識してもう一度観たいなと思いました。
パンフの中でも、海のシーンは「過去」「未来」どちらと捉えているか両論あるようで、話者により様々でしたが少なくとも主人公の過去か未来ではあるようです。
小説版についてネタバレ。
すべての「?」が解消されてとてもスッキリしました!
装丁も凝っていて、映画版のデザインを買ったらカバーが2重になっており、通常版と映画版が重ねて付けられていました。
中に地図があったり、所々文字が色づいて意味のある言葉になっていたりと遊び心満載!
かなりページ数も少ないし読みやすいので、興味が湧いたらぜひ読んでみてほしいです。
津波がリアルすぎる。悪意でもあるのかと物議になっていますが、小説版を読むと「あそこは絶対に津波がリアルでなければならない」理由がちゃんとありました。
主人公は彼女と男友達と学生時代にバンドを組んでいて、卒業して上京するときに彼女と同棲しはじめ、男友達は海岸沿いの実家を継いで地元に残りました。
男友達も彼女が好きなのを知っていたので余計に、最後まで同棲のことは言えなかった。
そして映画の数年前に故郷で津波の大災害が起き、主人公や彼女は上京で無事、自分たちの実家も海岸沿いでは無いので無事、けれど男友達は津波に店ごと流され行方不明となり生死不明のまま……
テレビでサイレンが鳴り響くなか店が津波に飲まれ流されていくニュース映像を、2人はただ見る事しかできなかった。
2人は己の無力さに絶望し、関係もギクシャクとしはじめ………最終的に別れてしまった。
これが映画開始の少し前です。
全ては青春のありきたりな対立で、卒業後の逃れられない生活の変化で、人にはどうしょうもないただの災害でしかなく、誰も主人公や彼女を責められる人などいない。
けれど、他でもない自分自身が、己を苛烈に責め苛む。
糾弾者が己であるからこそ、永遠に糾弾から逃れられない。
そこから何度も目を逸らし続けて、でも何も忘れられずに、坂を転がるように人生が狂い始めているのが今の主人公です。
だから、主人公は目を逸らし続けた津波と対峙しなければならなかったし、津波は災害のサイレンが鳴り響きあらゆる家財が流されている災害の濁流でなければならなかった。
主人公は過去の悲しみや恐怖や罪悪感や無力感から目をそらさず、津波から人の命を助けた事で、ようやく己の罪の意識が昇華され、現実から目をそらさず前を向くことができるようになった。
ここらへんも映画に盛り込んで欲しかったなと残念に思うものの、盛り込んでしまえば「8番出口の映画」としての面白さとは違う、災害映画のテイストになっていたと思うので、この映画は今のままで正解だろうと納得もしました。
8番出口の看板の正体
神のような存在、罪を自覚させる8番出口という贖罪の空間の主
小説版だと、どのような時も津波にのまれた時でさえ、変わらず頭上から煌々と照らし続け、見守り続ける者。という上位存在のように書かれています。
結局正体は不明ですが、少なくとも8番出口を監視している存在ではあるようです。
読了して、映画が楽しかった人にはぜひ読んでほしい小説でした!
いろんな謎が解けてスッキリ!!
男の子やおじさんや主人公の内心も全て読めます!
とっても面白いので気になった方は映画と合わせてぜひ!
映画である必要はあったのか?
二宮さんと河内さんの演技が素晴らしかったので最後まで退屈せずに観られた。でも、これが映画である必要があったのかと言われるとなかったなと思う。
途中で主人公が変わるものの基本的にはプライベートに問題を抱えた「迷う男」が「8番出口」という「異変」に出会うだけ。「8番出口」自体が何故、誰が、なんの目的のために、どうやって作られたのか、といったような方向にはまったく話は進まないのでホラー映画を期待していると肩透かし食らう。
もともとストーリーのない原作ゲームを90分を超える映画にしたのはすごいけど、そのシーン必要?というところもちょくちょくあったので、『世にも奇妙な物語』の一枠くらいの尺のドラマでよかったのでは?
メタバース・ストーリー
本作はゲームの映画化という事ですが、ゲーム自体にストーリー性が無いため、どうやって映画化するのかが注目されていたと思います。
鑑賞を終えた後の感想としては表題に記しましたように、日常の他愛のない瞬間に時空の歪みが介入し、同時に主人公の考察が活発に働き現実と絡みあい人として成長する様を、メタバース(ネット上の仮想空間)において「物語化」した作品だったと思いました。
そもそも「8番出口」自体がネット上のゲームですし。
導入の「スマホ」に視点を集中させた映像は、ゲームの世界に紛れ込んでいく分かりやすい展開を演出していると感じました。
流れとしては無理矢理感が否めませんが、8番出口への「参加」と「考察」を楽しむことに引き込まれたので気にはなりませんでした。
そこに心理物語を絡めて観せていき、最終的に現実(重大な分岐点)に主人公は戻り、物語がフィナーレを迎える。
この展開において「メタバース」を絡めた物語である事が強く印象に残りました。
導入と終焉は、良かったです。
が、
私個人としては映画の半分以上が退屈であり、しかも苛立ちを感じてしまいました。
その理由が、
①異空間に不意に紛れ込んでおきながら、アッサリとその世界の「ルール」を理解した事。
→でもこれは良しと理解出来る範囲でした。
②そのルールを理解しておきながら、「異変」に気が付いたのに、恐る恐る進む行為。
→これがイライラしました。
引き返すルールを早々に理解してるんだから、すぐ戻れよ!……と。
他のシーンで、すぐに戻る行動してるんだし。
恐らく「物語性」を映画化するためにワザと「見せ場」を創られたと思いますが、導入で主人公は「ルール」を理解しているんだから、立ち止まったり確認に行かないで、すぐ戻れよと「突っ込みたくなる」映像の見せ方が、「極端なタイミング」で残念だなぁと。
くどいですが、導入で主人公は「ルール」を理解してるんだから、じわじわと「異変」や「恐怖」が近づいてくる見せ方を披露するタイミングが、失敗ではと感じてしまいました。
例えばですが、トム・クルーズさん主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のように、ループが激しく何回も繰り返す「スピード感」のある映像が、前半では続いた方が良かったのではと思いました。
「あー!やっちまった!」「なんでだ!」「ぎゃぁぁ!」「なんなんだよ……」……という展開の背景(前置き)の描写が、ある程度多く有った後なら、何回もループして身も心も疲れ果てている主人公を感じることができ、「異変」に引き込まれてしまう描写も違和感なかったかもしれません。
ところが早い段階から「異変」にイチイチ首を突っ込む展開が妙に「間延び」している映像に見え、申し訳ないが物凄くストレスを感じ、中盤では私の態勢が「グデェ~」と斜めになってしまいました。
もう、いいから引き返せよと(笑)。
※そういう意味では「歩く男」の視点チャプター時の「歩く男」の反応は、長時間さまよっていた感が見てとれたので、違和感は無かったと思います。
ジャンプスケアも中途半端で怖さより不快感が勝ってしまった。
そんな映像が上映時間の前半~中盤続いたので、「恐怖」を感じるよりもイライラを感じる方が上回ってしまいました。
……ですが、物語としての部分、
①妊娠・家族・子供
②無感情・無神経を装う事のジレンマ
③歩く男と子供の深層心理状態の考察
④ほんの少しの変化が「優しい世界に変える」という事
⑤誰でも、すぐに「有神経」になれるという現実へのメッセージ性
⑥主題曲「ボレロ」はとても良く融合していた。
……などは本作の良かったポイントかなと思いました。
ラストの終わり方は、私は好きです。
あそこまで露骨な「嫌な人間」と「無視する人間」は中々いないと思いますが、基本「我関せず」は大多数。
無論、私もその傾向。
主人公も、家族や子供(赤ちゃん)に対して「面倒くさい」「関わりたくない」というような感情が有ったのに、異空間において見つめ直し、その「意味」が最後のカットに強く表れていると感じ、主人公「迷う男」と「少年」「ある女」の未来が明るくなる希望の描写として素敵に思えました。
ただ、「歩く男」と「歩く女」は可哀そう且つ不明な印象。
ずっと仮想空間の「モブキャラ」として囚われてしまったのだろうか……。
本作、ドラマ性はよく表れているので、テレビで観たらまた違った印象で面白いかも、とも思えた作品です。
が、(笑)やはり映画館では「グデェ~」となってしまったので、星2.5です。
期待度○鑑賞後の満足度○ 回る回るよ映画は回る、オジサン・女子高生引き連れて、今日は0番出口で倒れても生まれ変わって8番出口目指そうよ…
①そろそろ飽きてくるかな、と思ったタイミングで次の局面に変わるところはなかなか上手いとは思う(最初の切り替わりの前はちょっと飽きたけど)。
②ただ変化をつけても同じ事象ばっかりだとやはり飽きてくるので、事象をある程度描いてから謎解き(事象の謎解きではなく、何を描こうとしているのかの謎解き)に映画の軸をシフトしていく展開も上手く考えていると思う。
③同じことの繰り返し(8=∞と分かる時点で話の底が割れてしまうし)だとダレてくるので途中に色々と異変を入れてくるけれども、余り本筋と関係ないので(最近の日本製ホラーやスリラーってこういうの多いね)「なあ~んだ」という感じ。
④ひとつだけ(二つかな?)本筋と関わってくるけれども、この辺りから人情話にシフトしてくるので、出口を求めて(出口は8番=∞番なのでもともと無いんだけど)迷路をぐるぐる回る主人公の姿はが○○を決意するまでの心の逡巡のメタファーだと分かる。
人情話をちょっと面白い話術で描いたという点が評価されるかな。
ゲームとして見るか、親として見るかで変わる
8番出口をゲームとして一切プレイせずに見に行きました。
評価が分かれるのは、ゲームのエンタメとして期待した人と、ヒューマンドラマとして見た人の違いかもしれませんね。
親目線で1人の男が父親になるのを決意する物語としてはよく練られた脚本だと思いました。
まあ、色々とツッコミどころはありましたが。
1人の父親としては考えさせられることも多かったです。
なるほど…
うまく映画化してますね、これ。
カメラの位置で異変をバレにくく、しかし気付けるようにしていたり、ゲームで地味な異変は削り、見映えしやすいものをチョイス、または改変する、映画なのでストーリー性をもたせる、など良く作られていました。
子供と主人公の関係や、一体あの空間はなんなのかなど、ゲームよりは考察する要素もある。
楽しめるポイントは多いですね。
ただ、ストーリーが入ってきた分、それが余計だと思う人もいると思う。
二次創作に近いとは思いますが、おじさんのバックボーンしられたのは良かったw
現実で起きたら出られる気がしねぇw
思ってたよりは面白い
映画館のポイントが溜まってたのでポイント使って無料鑑賞
二宮主演のゲーム原作の映画ということもありまぁ、ダメでも無料だしと思いつつ鑑賞
思ってたよりちゃんとストーリーになってたしまぁまぁ面白かった
これから生まれるであろう二宮の息子と二人で頑張ったり
おじさんの完成度高すぎる
おじさん喋った時おじさん喋るの!?ってびっくりした笑
子供とおじさん頑張ってたのにおじさん出口と勘違いして登ってっちゃって人じゃなくなっちゃったの子供が可哀想すぎた
あと、異変が起きた時確実に異変だろって思ってるのに何かが起きるまで、目に見えるまでまつの意味わからない
だから死にかけるんだよ
と思いつつ見てた
思ってたよりは怖くなかったけど思ってたよりは良かった
最後に二宮、喘息の設定いらなくね?
演技力が素晴らしかったが。。。
二宮和也氏、河内大和氏の演技力が素晴らしかった。
特に、二宮和也氏の冴えない男性は、本当に冴えないという感じだった。
河内大和氏の演技も、良かった。わかりやすいというか、感情を体全体に表現しているが故に迫力があった。
元々ゲームだったものを映画化したということがあるからなのか、正直、私の洞察力がないせいか、中身が薄く感じた。まぁ、この映画に中身を求めていけないのかもしれないが。。。
最終的に面白かったか?というと、個人的には、期待していたほどではなかったという感想。ただ、お二人の演技は良かったということかな。
なお、HIKAKINが出ていたようだったが、私にはわからなかったw家族によると、一番最初の方に出演していたとのこと。
男が一つの大きな決断をするまでを、無限回廊で現した映画。
映画館へわざわざ行っても良かったと思える映画でした。
一言で言えば、ひとりの迷える男(二宮和也)が、新しく生まれてくる
新しい命の責任を持って【父親になる》・・・
その決断をするまでの物語りでした。
元ネタのゲームは《間違い探し》みたいな感じと聞いたのですが、
ヒューマンドラマでしたね。
川村元気監督は、迷う男(二宮和也)が、元カノ(小松菜奈)から電話で、
妊娠を告げられて、驚き戸惑い、迷いに迷って深く長考して、
地下通路からどうやっても出られない状況で、やっとのことで
結論を出すのです。
ホラーテイストで、天井から血が流れ出したり、
歩く男(河内大和・・・ガタイがイイ)と何十回もすれ違ったり、
女子高生(花瀬琴音)が、地獄からの使者みたいに不気味だったり、
迷ってる男の子(少年)がいて、何者なのか?とか、
その子は未来からの我が子なのか?とか、
地下通路が映画の90%を占めるので、やたら閉塞感があり、
観てる方も発狂とまでは行かないけれど、叫びたくなりましたね。
かなりストレスも感じる映画でしたが、私は川村元気監督の
「百花」や「四月になれば彼女は」などのリリシズム溢れる映画とは
真逆のストレートなメッセージを感じたのでした。
こんな暗い、先行きに希望の持てない時代だし、
日本はかなり先細りの国家だし、
こんな時代に生まれてくる子供は幸せなのだろうか?
赤ちゃんの泣き声を騒音とみなすような不寛容な社会に、
子供を産んでいいのだろうか?
みんな思いますよね。
それでも【愛することを信じる】【より良い明日を築く】
そう言うポジティブなメッセージ・・・というより“願い“を感じたのです。
メインテーマ曲であるラヴェルの「ボレロ」は、
同じ旋律が微妙な変化を繰り返して行くのですが、
力強く明るさも感じる良い選曲でした。
(ゲームもこの曲ん使ってるのかな?)
★異変を見つけたら、すぐに引き返すこと。
★異変を見逃さたいこと。
★異変が見つからなかったら、引き返さないこと。
この三つはほとんどストーリーに関係なかったですね(笑)
それより「シャイニング」の血がドドーッと押し寄せる映像が、
泥水が溢れてくる映像とかと似ていて「シャイニング」の影響を感じました。
あと有名な映画ではないけれどトム・ハーディ主演の、
「オン・ザ・ハイウェイその夜、86分」にも、似てて、
トム・ハーディが車を運転しながら電話の会話だけで、
ラストには生まれてくる婚外子の父親になる決断をするまで・・・
と言う映画で、テイストは同じだと思いました。
ぜんぜん無機質な映画なのに観終わった後は、ラブストーリーを
見たような温かい気持ちになれました。
好きですね、この映画。
日常の「異変」から目を逸らさないこと
IMAXレーザーで鑑賞。
原作ゲームは未プレイ。小説版は読了済み。
IMAXで観て正解だった。大きなスクリーンに地下道の無限ループ…新しい視覚体験だ。音圧も凄まじく、終始不穏で心がざわついていた。ワンカットに見える編集も上手い。
ソリッドシチュエーション・スリラーとしての面白さも申し分無い。同じような画面ばかりで退屈が頭をもたげて来たタイミングでガツンと恐怖描写を入れて来るのが巧みである。
一部にスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」のオマージュが取り入れられているのではないかと思う。劇伴の使い方にはクリストファー・ノーラン監督味があった。
二宮和也の演技すごい。普段はイケメンな佇まいなのに、人生にくたびれた男感の醸し出しが巧みで素晴らしいのだ。
顔のアップ・カットが時折あるが、顔の皺や唇の色の無さがはっきり分かる。メイクの効果も相まっての演技だろう。
ストーリーが進むにつれて顔つきが凛々しくなっていくような気がした。人間的成長を表現する演技が見事であった。
小説には登場人物の背景説明や主人公たちの身に降りかかるものがなんなのかの解釈に関する記述があったが、映画ではそのような描写は一切無く、全て観客に委ねられている。
これは「映画」の文脈として正しいのではないだろうか。川村監督は「映画とは何か」を知っている。監督ならではの映画技法が「百花」よりもレベルアップしていたように思う。
よって、映画としての満足度がかなり高かった。原作ゲームをこのようなストーリーに発展させる発想も素晴らしい。日常の「異変」から目を逸らさないようにせねばと思った。
あの怪異は
ゲームが面白かったからこそ、
『どうやってあれを映画にするんだ!?』
という興味と期待を持って鑑賞。
あの地下通路自体に壮大な設定をつけるのとか陳腐な肉付けではなく、地下通路はただそのまま、訳の分からない現象だとして
主人公やおじさんにバックストーリーを付けて物語を進行するという選択は成功だったと思います
おかげで原作ゲームプレイ済みなら
登場人物が異変を見逃した時に『ああっ……!』
案内板が映るときに『ううっ……?』
案内板がゼロに戻っていたときに『あああっ!!』
と画面に感情移入出来ること請け合いですw
怪異も無理に全て再現、盛り込むのではなく取捨選択してるのも良かったです
(無理に実写再現したらギャグになりかねないのもありましたし……)
一つ気になったのが映画オリジナルの
『怪異:女子高生』ですが、あれはおそらくおじさん以前に地下通路に入り込んだ犠牲者なのでしょうが、
主人公とおじさんのバックストーリーに
『子供』の存在があることを考えると(おじさんが錯乱して暴れるシーンで「久々にガキに会えるのに!!」的な叫びがあります)
あの女子高生は……もしかして……たまにニュース番組で取り上げられる未成年女子と新生児の……な想像をして
ちょっとゾッとしました
最後に……もしあの事務所の力がまだ衰えてなくて、嵐が活動休止中でなかったら
テーマ曲はボレロではなくて嵐の曲が捩じ込まれてたんだろうなぁ……
それだったら世界観ぶち壊しだっただろうから、こればかりはボレロで大正解だったよなぁ……とふと思いました
ループのイライラと飽きるをギリギリで作った良作
ループしてループして、抜けられない!!って追い詰められ狂気に踏み込みそうになる人間心理を表すためには、ある程度の繰り返しが必要になるけど、見ている側は飽きてしまうという難しい課題があって。それをこの映画は、マンネリにならないよう、お化け屋敷的驚き、視点変更、新たな登場人物、ニノの心の変化を織り交ぜることで飽きさせないよううまく作った良作でした。
ラスト、少年が心配で戻ってしまい延々に彷徨うエンドとか、電車で怒り散らしてるおっさんを止めに入って刺されるエンドとか、出られたーと思ったらはじめの電車内からの広域ループにハマってしまったエンドとか、ゲームが元ということで、様々な鬱展開を想像してしまったのだが、人間として勇気とか家族とかに思いを致した(元々持ってたけど踏み出せてなかった)ニノの成長がチラ見えするエンドでホッ。
ラストもよくわからないくらいのチラ見せ、終始ニノがカッコ悪く、しょぼくれた青年というのも良きところ。少年に対しても、すんごい笑顔とかせずに、カッコよく見せない演出とニノの演技がリアルで良い。河内大和はぴったり
暑すぎて、帰りに外に出ず東京メトロの地下道をかなり歩いていたけど、出口表示見るたび、ぞくっとした〜
洗脳装置・・・2択を迫られる恐怖!
例えば読書家の方々には作品を楽しむ際に「行間を読め!」なんて理不尽極まりないことを言い出す輩が多数いらっしゃる印象ですが、この映画に関してもしかりで・・・なんだったら行間だらけで本筋があやふやで本末転倒といっても過言ではない、というのが第一印象でした。
そしてエンディングでとった主人公の行動がはおそらく非常にチープな正義感に囚われた結果を示唆すると当初、思い込んでいましたので・・・あまり良い評価つけないてレビューをしようと思いかれこれ一週間が経過してしまった次第です(笑)。
しかし・・・当初思い込んでいた「チープなベターエンド」が、「究極のワーストエンド」だったらと思索を巡らせた瞬間、この作品の真髄をみたような気がしました!まあ、私の勘違いな部分もあるかもですがね(笑)。
この「8番出口の迷宮」のルールや設定は単純ですが、気が遠くなるくらいの繰り返し作業の中で強く深層心理に刻まれると思われるのは、以下です。
・行くか戻るかの二択を強いられる。
・行動後、その正誤はすぐ結果として現れる。
・過去のトラウマが恐怖によって強調され、その出現に法則性はないので、常に緊張を強いられる。
主人公はおそらく「8番出口」からは抜け出せたものの、迷宮の巧みなギミックによって洗脳されてしまったのではないでしょうか。そして迷宮内のルールを背負い「人生という自分で作り上げた迷宮」を彷徨うことになった・・・というふうに考えると急にこの作品世界の深みが増すのですよね。
冷静にみたらラストシーンの主人公の目は、狂気のスイッチが入ってしまっていて、とてもじゃないが正常な判断が出来るとは思えない・・・という独自の結論を導くのに一週間かかりました(笑)。
では。
⭐︎2.5〜⭐︎4.5の振れ幅あり
終わり近くまでの評価は⭐︎2.5なんですが、見終わった瞬間に⭐︎4.5くらいに感じました。終わり方がかっこいい。
特別協力【東京メトロ】だったので映画の最後に「乳幼児をお連れのお客様を怒鳴りつけるなどの迷惑行為は絶対に容認致しません。このような迷惑行為を見かけた方はお近くの係員までご連絡下さい」とテロップを出して欲しかったです。
満員電車で泣いている赤ちゃんと親を怒鳴ってる男とそれを無視してる人たち、あれについては怒鳴ってるヤツが悪いしおかしい。あの男は怒鳴るのを止めるべきだし、周囲の人は子どもを守るためにあの男を止めるべき。
子どもを守るって難しい?
(ちなみにああいうシュチュエーションでは男の方でなくお母さんの方に声をかけると良いですよ。「どうしました?」くらいで良いので。男の方がウジャウジャ言ってくるけど無視して良い。駅員さんにも声かけてね)
赤ちゃんや彼女との会話や描写は無駄な要素ではなく、ゲームで感じた不条理や無力感を映画のストーリーに落とし込んだ結果なのだと思います。あのドラマ部分はまあやろうとしたことはわかならくもない。
謎のルールの中で地獄みたいな繰り返しを続けていて、その中で異変に気付いて引き返したり気付けなくて引き返せなかったりする。異変に気づかないように無視したり無視できないレベルの異変に襲われたりする。抜け出そうとしても抜け出せない、足掻くのも辛い。
とはいえ大人は頑張ろう。
子どもを守ろう頑張ろう。
二宮さんは40代くらいでしょうか?あの全体的にぱっとしない20代の雰囲気出せるのがすごいなと思いました。途中で奮い立って見た目が良くなったりするのかな?と思いましたが、変わらない。ぱっとしない雰囲気のままなのに最後に「かっこいい!」と感じたのですごい演技だなと思いました。
おじさんはみんなが見たかったおじさんのビジュを完全再現してくれてたのがおもしろかったです。笑顔がね。
少年は「二宮さんと小松さんの子ども」と言われれば微妙に納得できる顔だったのがおもしろかったです。目元とか表情とかね。
ちなみに、都内であの時間帯に赤ちゃん連れて満員電車に乗らざるを得ないお母さんなんて、怒鳴ってた男性の派遣先の会社の上の方の部署の人でフルタイムのバリキャリ女性管理職ですとか普通にあるからね。出社して顔見て「あっ」とかならないと良いね。お前の顔覚えたからな。通勤定期使ってる電車で赤ちゃん連れ怒鳴るとかようやるわあんなこと。
あれじゃ、世の中のお母さんが救われない
不条理の無限ループが最後まで不条理なままで、鑑賞しているこちらまで人ごととは思えない居心地の悪さが残る。
そんな展開を期待していたのですが、なんだか拍子抜け。
結局、
①迷い込んでしまった以上、ルールは守らないと「歩く男」のようになってしまう。
②相手が子どもであろうとも、ちゃんと信頼したうえでコミュニケーションを取らないと大事なものを見落としてしまう。
③二宮さん演じる「迷う男」はなんだかんだあっても、実直に人として正しい選択と判断をしたからこそ脱出できた。
ということで、ハッと思わせられる気づきのようなものは無かったように思います。
【気になること】
①乳幼児とそのお母さんについて
こどもの鳴き声に文句を言う男や見て見ぬフリをする周囲の大人たちに関して批判的に描いたように見えますが、この映画のような描き方だと、かえって子育て中のご両親やこれからお子さんを授かるかも知れない若い方々に不安や世の中への失望感を与える効果のほうが強くないでしょうか。
あの状況を救うのはひとりの男(ラストの迷う男)の勇気ではなく、何かのきっかけで表面化する周りの人たち(世の中)の善意。
という描き方をして欲しかったです。
②無表情なこどもについて
大した背景説明もなく、不必要に無表情、無口にして、人形系ホラー映画のように設定したのはなぜ?
迷う男の、どちらかというと〝浅い〟内面を描くために、母親やこどもの描き方がぞんざいというか雑というか、丁寧さが感じられず、不快とまではいかないけれど隔靴掻痒的な違和感が残りました。
全318件中、241~260件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。