8番出口のレビュー・感想・評価
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スッキリしない。
8番出口を探してバタバタしている所はいいのだけれど...。
今回、公開2日目の土曜日に見に行った。満席に近かった。
隣に幼稚園くらいの可愛い男の子が座った。こんな小さい子でも見れる内容なら怖くないのかなって思った。
で、映画が始まったら...内容が暗い。
主人公の設定が子供に見せるような内容じゃない。(子供向けじゃないとはいえ、気分の悪い内容。閉塞感が欲しかったのか?)
なんで主人公をそんな設定にしたのか。二宮くんの演技は良かったけど、終わったあとにもっとスッキリしたかった。
途中から出てきた子供は一体何なのか。明らかに異変だろう。自分の子供?空間も歪んでいるってこと?だけどさ、【異変】じゃん!!
子供もどうなったのかも分からない。
おじさんのその後も分からず。
暗い設定いらないよ。
クリアしたんだからスッキリさせて!!!
観る前の最大の期待感は裏切られ、嫌な予感を裏切らない内容。実はカンヌって何でも出品できるの?覚悟できない男の見た間違い探しゲーム白日夢。
「8番出口」というキャッチーで象徴的なタイトル、本当に何でもない日常のようでも何かありそうな地下道、期待感を最大限に押し上げてくれる予告編、特におじさんと観る前の期待感が一番良かった。観る前までに本当に盛り上がって、待ってました。
それだけに、嫌な予感も最大限。
こういう予感は残念ながら的中するもので、良い意味で裏切られることは本当に少ない。
お膳立てとパッケージは満点でしたが、中身はひどかった。
想定範囲にも及ばず、本当に残念。
本当に面白そうなテーマなのに、ほんとうにもったいない。
これをIMAXに掛けるハッタリも凄い。
カンヌって何でも出品できるの?
映画の宣伝部は実に凄い仕事をした。
別れた直後の彼女から妊娠の事実を突きつけられ対応を迫られる男。
認知して育てる覚悟が持てないまま、混乱と焦りのあまり地下鉄通路で永遠に道に迷う白昼夢を見る。
地下道の異変、間違い探しをクリアしないと延々に出られない無限ループ。
途中、おじさん目線になりさらに子供、JKまで登場する。
子供を見捨てたおじさんは人ではなくなり、ゲームの背景となってしまう。
出会った子供は、彼女が身ごもった将来の自分の子と知る。
女子高生は日常もここと同じ繰り返し、ここから現実世界に戻る勇気はあるのかと問い詰める。
先ほど乗った地下鉄でスマホで見た、耳ネズミも襲ってくる。
お守りの貝殻の螺旋、エッシャーの騙し絵、ボレロの調べは、無限ループのメタファー。
夢の中で、将来の自分の子供に助けられ、人間性を取り戻した男は、親の自覚を決意し、夢から脱出する。
病院に向かうことを彼女に電話した男は、向かう途中の地下鉄で、赤子を抱いた若い母親を叱責する男を見る。
なぜか、さっきと同じ男であるため、本当に夢から抜け出せたのだろうか。
男はデイバッグを無くしたことも一切気にしない。
彼は覚悟した後だから、怒鳴る男に対してさっきとは違う行動をとる。
言ってしまえば、予告編まんまの本編で、内容、要素、物語が極端に少ない。
「異変」とかいうが、ほんの数メートルの地下道だけのただの間違い探しゲームの繰り返し。
うえに単調な繰り返で飽きる部分を、安い怪物や津波で変化を持たせているところが安易で、かえって不要。
おじさん河内大和、JK花瀬琴音の不気味さは良かった!
小松奈々は特別出演か友情出演かと思った。
つかみどころの無い退屈な映画
複数人で見たらIMAXも悪くなかった(と思う)
悪くない出来ですが…
元が売れたタイトルは内容から離れすぎても問題視されます。この映画は8番出口という狭い範囲で表現しきったといってもいいのではないでしょうか。また、個人的には津波で流されるシーンで主人公を子供に交代させるべきだったと考えます。意外性がもう少し欲しいと感じました。
色々と、惜しい映画
原作のゲームは実況動画をかじった程度です。
コンセプトやBGM、出演者の演技は申し分ないし、途中までの展開は良かった。
しかし、ゲームファンに応えるような凝った内容でもなければ、主人公の家族に関する描かれ方も中途半端に終わってしまった。
ゲーム原作の映画で、同じ系統の作品だと「マインクラフト」があげられる。素晴らしいマインクラフトの世界に、主人公のストーリーを載せていた。
本作は地下道が舞台なため、どうしても映像展開も地味になり、ストーリーも繋がりが乏しい感じだった。
主人公の気持ちと出口を重ねたのは良かったのだが、もう少し外の世界でストーリーを描いて欲しかったのと、途中の4番出口くらいの疾走感と緊迫感が続けられたら良かったと思う。
映画ならではの深さ
ゲームもせず小説も読まずに、単純に映画好き人間として観ました。かなり良かったです。
ハラハラした脱出ゲームだけを期待した人には、期待はずれだったかも知れないですが、ゲームを映画にするの?という難しさに、繊細な人間ドラマを混ぜ込んだ、巧みなアイデア、数々のメタファー、そして何より、未だに頭の中でラベルのボレロが鳴り続けている…残った感動、重さ、考えさせられる深さで、カンヌで喝采を浴びたことに納得です。エンタメ性の強いアメリカ映画より、ヨーロッパ映画に近い。ゲームを頭から取り去って、純粋に映画として入ってほしい、素晴らしく斬新な作品だと思いました。
二宮さんの特別なファンではないですが、彼の演技は素晴らしかった。音楽も秀逸。
純粋に映画好きな人には絶対に観てほしい。
クソつまらん映画だった
予告編を観て面白そうだったし最低でも変な家的な楽しみ方は出来るかなとかなりワクワクしながら鑑賞しに行ったのだが期待外れ退屈でつまらない映画だった
上映時間2時間未満なのに、かなり長く感じた
そもそも、主人公が無能でひ弱すぎでしょ
その割に途中から急に元気になるし序盤は何だったんよ
もっとマッチョで有能な人間でも解けない脱出ゲームにしてくれ
序盤からイライラしたわ
ホラーやミステリーならそこにフォーカスして欲しいのに肝心の謎解きも弱くてホラーも中途半端、バイオレンスもほぼなし
脱出もののキューブ的な面白さにできなかったんだろうか
そのかわりに謎のお涙頂戴人間ドラマストーリーがメインになっててそれも余計すぎ、説教臭すぎ、原作ゲームの脱出の楽しさを台無しにしてる
ゲームの設定は面白いからもっともっと面白くなったはずなのに勿体なさすぎる
俳優陣の皆さんの演技は良かったがそもそもそーゆーの求める原作設定じゃないよなあと思うとこもありそこも勿体なかった
てかよくこんな映画、映画祭に持ってけたな
「8番出口」は脱出ホラーじゃない、未来に“選ばれる”物語だった
正直ホラーとしては物足りなかったけど、設定を考察するとめちゃくちゃ奥深い作品でした。
表面的には「異変からの脱出ゲーム」だけど、8番出口そのものを“産道”のメタファーとして読むと一気に解像度が上がります。
パートナーは最初から「産む」ことを決めていて、主人公とおじさんは父親候補として試される存在なんですよね。
主人公が「産ませる」って決断すれば、たとえ遺伝子的におじさんの子でも“主人公の子”として少年は誕生する。
主人公が「産ませない」を選べば、おじさんの子として産まれる。
どちらも拒否すれば、少年は未誕生のまま、二人は永遠に8番出口から出られない。
つまり、あの空間は父親を選ぶゲームではなく、“未来を確定させる装置”だったってこと。
パートナーだけが電話や幻影で干渉できるのも、8番出口=母体の内部だからだと考えると納得できます。
出口に辿り着いた主人公は「父親になる覚悟を決めた」と思ってるけど、実際は未来に取り込まれただけなんですよね。
出口が正解なんて一言も言われていないし、「ゴール=救済」と信じる観客側の思い込み自体が罠になっている。
ホラーとしては淡白だけど、"未来に選ばれる恐怖"を描いた作品として見るとかなり面白いです。
ゲームでいいかな
「“生まれる”のではなく、“親になる”ために潜る映画」──8番出口が突きつける、責任と再誕の物語
正直、また“ゲーム原作の邦画”かと侮っていた自分を、恥じるしかない。
本作『8番出口』は、地下通路という閉ざされた空間を舞台に、人間の内面をえぐり出すような映像体験を用意していた。いや、それだけではない。これは一種の男性版「出産映画」であり、さらに言えば、父性という概念の“誕生”を描いた作品であると理解した。
作中、主人公(二宮和也)は、恋人との別れと妊娠という「逃れられない現実」と向き合うことになる。ループする地下通路は、明らかに胎内を模した構造であり、出口へ向かう彼の姿は「自分が生まれる」物語ではなく、「自分が父になる」通過儀礼のように描かれる。
注目すべきは終盤の濁流シーンだ。これは単なる演出ではない。破水のメタファーとして、父になることへの心理的限界突破=破綻を描いている。しかも、本来“上に向かうはずの”出口8が、まさかの「さらに地下へ続く階段」であるという構造的逆転。この瞬間、観客は気づく。
この物語において、「出口」とは救済ではなく、覚悟と引き受けの入口なのだと。
極めつけは、随所に現れる赤ん坊の存在。あれは「命の重さ」の具象でもあるが、同時に「見て見ぬふりできない未来」の象徴でもある。SNSのようにスワイプして消すこともできない、自分自身の“責任”としての赤ん坊。それを受け止めたとき、主人公は出口にたどり着く──この映画は、その一瞬の変化を、決して大仰にせず描き切っている。
川村元気の初監督作『百花』も親子の記憶と断絶を描いていたが、本作はよりプリミティブで身体的な“親子の起源”に迫った野心作だ。
一見ミニマルな設定に見せかけて、現代における「成熟」とは何か、「向き合う」とはどういうことかを問い直す、非常に豊かな作品ではなかろうか。
なんと言ったらよいのかね〜😌
音
面白かったのですが、BGMや効果音などが多く感じられ、もう少し少なめが良かったかなと個人的には思いました。
ゲーム版の地下道の中で異変を見つけたり、何もないのに何かあるかもしれない気持ち悪さは静寂により作られていた部分も大きいと思うので、それを映画観で体感したかった。
見たあとは色んな考えが巡った。
・あの地下道は色んな時間軸から人が集まる特殊な場所なのか
・主人公がこれから歩む未来の選択が変わったので、これから家族3人で生きていくのか
・あの男の子の生きてた世界はパラレルワールド的な別の世界線で、あの男の子の世界はあのまま(父がいないまま)なのか
原作読んだらまた視点も変わりそうなので、読んでみようかと思いました。
廉価版サイレント・ヒル
まさかあの男性にそんな過去があったとは…
最初見終わった時に感じたのは、「予算がなくて地下鉄で撮影されたサイレント・ヒル」でしょうか。
原作のゲームはプレイ済みです。ゲーム自体は単純で、神経衰弱に間違い探しを組み合わせたようなシステムです。主人公は映画と同じく、突然迷い込んだ無限ループする地下鉄連絡通路から脱出しようとします。
原作のゲームにはストーリーらしきものは存在しません。単に突然迷い込んだキャラを操作するプレイヤーがいるだけです。そこに登場人物に肉付けし、さらに様々な隠喩を加えたものが、映画オリジナルの部分でしょう。そこが、やもすれば単調になりがちな場面を、画面を目を凝らしてみてしまうような仕掛けとして機能しています。
惜しむらくは間違いがわかりやすく、観客に志村うしろー!の状態を作りやすいことでしょうか。また、観客も一緒に間違い探しを始めるわけですが、あっさりと音を上げる主人公にあまり感情移入できなくなる感を受けました。
やや粗が目立つものの、全体としてみれば良作の部類に含まれる作品だと思いました。
万民受けはしないでしょうが、コアな人気を得られそうな作品でしょう。
「試される場所」としての面白さ
ゲームは履修済み。
映画鑑賞後に小説版も読みました。
結論から言うと「大傑作!」…とかでは全然無いですが、
なかなかのクオリティのエンタメ映画として仕上がっていたと思います。
川村元気さんの携わる作品って、
「演出とか小ネタ要素によるファンサービスは結構良いんだけど、お話がなぁ…」みたいな印象の作品が多いんですが、
今作は原作ファンへのファンサービスはそこそこに、
面白かったけど「無限ループする間違い探し」以上のナニモノでもなかったゲームにうまーくストーリーを肉付けしていたと思います。
その上手い肉付け点をいくつか紹介します。
①「試される場所」としての8番出口
…上述したように原作となるゲームはストーリーは一切なく、
1〜2時間で終わる所謂「間違い探し」です。
その見せ方や日本の地下鉄のリアルな描写や「どの地下鉄も似たような景色」などを利用した間違い探しという点が評価されたゲームだと思っていますが、
このゲームに「人生の岐路に立っている人、過去に過ちを犯した人が時折迷い込む『試される場所』」というストーリー性を持たせて、
「主人公(プレーヤー)がなぜこの空間に迷い込んだのか」という考察に一つの回答を示しています。
②「歩く男」のバックストーリー
…ゲームでは色々考察のしがいがあった「歩く男」という"ギミック"ですが、
本作には彼(と彼が出会う人)にもバックストーリーを持たせて、「選択を間違えた結果この空間に取り込まれた人」という「主人公のあり得たかもしれない結末」を暗示させています。
③主人公の成長=脱出
…ここは小説版を読んだからより鮮明に見えるのですが、
主人公(や歩く男等)が相対する異変のいくつかは「主人公の過去・現在・未来への不安やトラウマのメタファー」になっています。
それらと「きちんと向き合えるかどうか」「乗り越えて成長できるかどうか」で脱出できるかどうかに結実します。
上手くストーリーをゲーム性に溶け込ませたなと思いますし、ここら辺は「さすが川村元気さん」といった所でしょうか。
④演者の好演
…ちょっと過剰に見える演出もありましたが、
二宮和也さんの「ごく普通で選択に迷う男」の演技は凄く説得力がありましたし、
河内大和さんの「歩く男」の切実さや小松菜奈さんの「ミステリアスな元カノ」の存在感でこの割とテンプレな物語をチープなものにならないようにしてると思います。
ただし、「小説版を読んだからこそ」気になる所もありました。
❶主人公の設定
…これは小説読んでなくても気になったと思うんですが、「主人公が喘息持ち」という設定があるのですが映画版だと後半空気になります。
これは小説版で「某ウィルスの後遺症」という説明がなされていたり、小説の後半で出逢う(映画には出てこない)人が「この空間から出られなかった世界線の未来の自分」を想起させる為に必要な設定だったのですが、
映画版だと丸々端折られてるのでいらなかったですね。
あと「3.11によって親友であり元カノの初恋相手を失ってる」という設定があったり、それがキッカケで「主人公と元カノの間に距離ができて別れてしまう」というバックストーリーがあって、それが物語後半の「津波が襲ってくる」異変に繋がっていて主人公はトラウマを刺激されているわけですが、そこら辺も端折られてるので小説読まないと原作のゲームにあった"床が水浸しになる"異変を派手にしただけにしか見えません。
ここら辺はもう少し上手くやれたんじゃないかなと思います。
❷チープなCG
…物語後半で出てきた「人の顔のパーツを持つネズミ」の演出はどうしてもチープに見えてしまいました。
「赤ん坊の泣き声」をやたら強調してるわりには前半のロッカーの異変以外はそんなに「主人公のトラウマを刺激する異変」にあんまり見えなかったのもマイナスポイントです。
❸「歩く男」の末路
…ここはもう少し説明が欲しかったですね。小説版だとかなり嫌な奴になっていてそこが映画版だとマイルドになってて良かったのですが、
一方で彼の「自分の粗暴さが原因で離婚して会えなくなってたけど久しぶりに息子に会いたい」「その為にここから早く出たい」という思いをもう少し説明すべきだったと思います。
彼の性格をマイルドにした反面「因果応報感」が薄れてしまったので、「優しく振る舞ってるけど最後の最後で昔の自分の性格が出てしまった」という流れの強調が欲しかったです。
こんな所かな?
小説版は小説版で色々ダラダラ説明が長かったりもするので映画化に際して演技や演出で見せて説明を大きく端折ったりもしてるので映画化するに当たって結構考えられてるとは思います。
繰り返しますが「大傑作」とかではないです。
でもエンタメ映画としてはかなり楽しめたので普通にオススメです。
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