ズートピア2のレビュー・感想・評価
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楽しめましたが、微妙…というところも
ディズニー映画はほぼ見たことがないのですが、前作「ズートピア」は評判を聞きテレビ等で視聴したものです。
バディ刑事ものやノワールサスペンスや社会風刺など、様々な要素がうまく絡み合いとても面白かったです。
ということで、「ズートピア2」も期待して観に行きました。
テンポよくコミカルなアクションはとても楽しめましたし、主人公たちの絆が深まる流れも好感が持てます。
理不尽に土地を奪いそこに住んでいる人々を追い出したというところは、先住民への抑圧や国境の争いといった過去から現在に至るまで現実で起こっていることを連想させ、そういう理不尽な行いに対して否定的な描写も良かったと思います。
ただ、主人公たちが仲直りする場面など、台詞で説明しすぎているように感じてしまいました。
事件の真っ最中のタイミングに悠長に喋っているのもどうかと。
また、ニックがジュディに対して恋愛感情を抱いているように見える描写(パーティーでジュディが御曹司と仲良く話す様子にやきもちを焼いているように見える)も、違和感というか。
個人的な好みかもしれませんが、まだ相棒や友人として大切な存在という段階のほうが良かったというか。
この流れでの仲直りの場面は、ニックがジュディに依存している、恋愛感情でジュディを独占したいのでは、というようにも感じてしまいますし。
ラストの「好き」というセリフの繰り返し再生も、うーん…と。
吹き替え版を観ましたが、もしかしたら英語では違うニュアンスがあるのかもしれませんが。
この辺はひねくれて考えすぎかもしれませんが…。
あと、事件としてはシンプル過ぎる、事件の真相も悪役も単純すぎるかなと。
前作と比べてしまうと、ストーリー的には微妙と感じてしまうところも…。
それでも、全体としてはアクションコメディとして楽しく観ることができました。
伝えたいメッセージはわかる
ニックめちゃくちゃかわい過ぎる。
時間の都合で字幕で鑑賞!ニックかわいすぎんか!どうなってんだ!
技術の進歩がえげつない、質感とか表情とか動きとか。
正直1よりも好きだな、子供向けにしては難しくなってるかもしれないけど、差別や偏見とか、人間関係構築とか、結構大事なテーマを捻らずにストレートに描いてて良かったよ。
笑えるシーンもあったり、有名映画のパロディも多々あって、思わず声出して笑ってしまったw羊全然沈黙してないよw
Loveの字幕が「大切」ってなってて、とても良かった。
声優、ゲイリーがキー・ホイ・クァンなのねー!めちゃしっくり来てた。そして意味深。シャキーラ、歌は良かったよね。
吹き替えどんな感じか気になるなぁ。no........problemの翻訳とかどうなってるのかなー。
水槽生物の扱いがちょっとBEASTARS思い出させたりして、ある意味取っ付きやすかったw
【パンフレット 990円 A4変形の正方形 表紙込み64P】
分厚いな。作品紹介、前作あらすじ、キャラ紹介10P!あらすじ。劇中カット5P、CVキャスト、スタッフ紹介。日本語版声優紹介とインタビュー、プロダクションノート7P、コンセプトアート24P!メインキャストスタッフ吹替声優のクレジットで本文はおしまい。あとは劇中カット。グッズ宣伝とかの広告4P。
読み応えよりも、見応えアリアリでした!wコンセプトアートめちゃくちゃ可愛い。
ニックかっこいい
平均的なディズニーアニメ
この映画は続編で2作目である。
ディズニーアニメの近作はほとんど2だ。
ディズニー傘下のピクサーとは分けて考える必要があって、ディズニーは基本子供向け、一方のピクサーは基本子供向けながら大人の方が楽しめるシニカルさがある。
それでもディズニーは近年までオリジナル作品を大切にしていたので劇場用作品では続編を作っていなかったが、5年ほど前からビジネス優先で続編の大量生産が始まり、アナ雪2がその先兵。だから近作は2ばかり。ピクサーは弱小スタジオだったので安全牌の続編は多くてトイ・ストーリーがその代表。
さてズートピア2
前作はディズニースタジオアニメでは一番好きで、アニメ映画でも生涯ベスト5に入るほどの傑作。
その続編は期待もあったが不安の方が8割くらいあった。それは予告編で見たヘビ。は、爬虫類?!
ズートピアの世界観は哺乳類の世界で魚や虫はその下に位置する存在。鳥類や哺乳類でもエイプとモンキーは避けている。
そこに爬虫類だ。
ズートピアの魅力は哺乳類でも肉食、菜食、雑食、そして生態系や寓話のイメージから哺乳類間の差別を現実の人種差別に当てはめて描いていた。それが奥深くズートピアの魅力になっていたのにそれを打ち破る設定。
ただそれはまだ我慢できるレベルだったが、この続編のジュディとニックは自己顕示と承認欲求で動く。前作における生のトラウマを克服するのとは真逆と言って良くて感情移入できないのだ。アクションは派手でキャラの特性を活かしたアクションは面白いが、それはディズニー暗黒期の続編=ビデオ作品時代の浅さと同レベル。映画向けではない。
今後は続編を観るとしてもあまり期待すると損するので、暇つぶし感覚で見るほうが良さそうです。
前作超えだけが評価ではない。それ以外の良さもある。
前作より色々パワーアップ
前作のコンビが帰ってきた。
更に予算がついたようで、映像はとにかく贅沢に。
話の筋も、キャラクター紹介がいらない分、少し複雑になって面白みが増しました。
作品世界に没入できるテンポ感と情報量、エンターテイメント作品としてパワーアップ。
ただ、やっぱりジュディの強引さが、キツイなぁと観ながら感じてしまった。ニックがひたすらにジュディを肯定する様は、異常にすら感じる。しかし、彼女が閉じられた世界からの解放者だからもう目的になるのは仕方ないか…などとも考えてみたが、なんだかしっくりこない。
ふと思ったのが、80年台の刑事バディムービー、主役の刑事が破天荒にルールを壊しながら、事件を解決に導き、バディはそれに連れ回されながらサポートする感じ。
まさにそのイメージで観ればいいのね。
ついつい、内面を描く作品が子供向けにも多くなってきているから、意味を求めてしまうけど、もっとストレートに、あの頃の感じて観ればいいんだよね。
とても面白かったです。
次作の匂わせもあって、今度はそっち側か。
トイストーリーみたいな長寿シリーズになりそうですねぇ。
字幕上映なかった
共生のその先にある景色
1. 哺乳類の枠を超えた!世界観の作り込みが凄まじい
前作で私たちは、熱帯雨林や極地など、多様な動物たちが暮らす「ズートピア」の緻密な設計に驚かされました。しかし、今作の「作り込み」はその比ではありません。
最大のトピックは、物語の鍵を握る新キャラクター、ヘビの「ゲイリー」の登場によって明らかになる**「哺乳類以外の世界」**の描写です。これまで「動物の楽園」と思われていたズートピアが、実はより広大な生態系の一部でしかなかったことが示唆されます。
特に、爬虫類たちが集う新エリア(「マーシュ・マーケット」周辺など)のビジュアルは圧巻です。毛並みのフワフワ感が売りだった前作とは対照的に、ウロコの質感、湿度を感じさせる空気感、哺乳類エリアとは全く異なる建築様式など、画面の隅々まで情報量が詰まっています。「この世界の地図はどうなっているんだ?」と、大人が思わず設定資料集を欲しくなるような、奥行きのある世界構築(ワールドビルディング)は、ディズニー・アニメーションの底力を見せつけられる出来栄えです。
2. 理屈抜きで笑える!子どもが喜ぶ直感的な面白さ
テーマは深遠ですが、映画としてのエンターテインメント性は前作以上にパワーアップしています。
ジュディとニックの凸凹バディによる漫才のような掛け合いは健在。今回はさらに、アクションシーンのスピード感が格段に増しています。複雑な伏線や社会風刺がわからなくても、画面の中でキャラクターが転がり、飛び跳ね、変顔をするだけで、劇場の子どもたちは大爆笑していました。
特に「ヘビ」という手足のないキャラクターをどうアニメーションで動かすか、という点における視覚的なギャグのセンスは秀逸です。スピーディーな展開と、カラフルで楽しい画面作りは、約2時間の上映時間を一瞬に感じさせるでしょう。「難しいことはいいから、とにかく楽しい!」という直感的な喜びが、本作の根底をしっかりと支えています。
3. 「わかり合えなくても、そこにいていい」――“違いを埋めなくていい”という救い
前作『ズートピア』は、「偏見を乗り越え、肉食動物と草食動物が手を取り合う」という、ある種理想的な統合を描きました。しかし、『2』が提示したメッセージは、さらに一歩踏み込んだ、より成熟したものでした。
それは、**「違いを無理に埋める必要はない」**という視点です。
今作で描かれる哺乳類と爬虫類(あるいはその他の生き物)の間には、前作の肉食・草食以上の、埋めがたい生物学的な断絶があります。言葉が通じにくい、生活習慣が全く違う、そもそも「わかり合う」ことが困難な存在。
しかし本作は、それを「努力して同じになる」ことや「無理に理解して統合する」ことで解決しようとはしませんでした。「理解できなくても、隣に住んでいていい」「違うままで、ただ共にある」という、**“断絶を認めた上での共存”**を描き出しています。
「みんな仲良く、ひとつになろう」というメッセージは時として、同調圧力のような息苦しさを生むことがあります。しかし『ズートピア2』は、「君は君、私は私。全然違うし、わかり合えない部分もあるけれど、この街で一緒に生きよう」という、適度な距離感を肯定してくれます。
このメッセージは、多様性が叫ばれる現代において、前作以上にリアルで、そして多くの人の肩の荷を下ろす優しい救いとして響くはずです。
総評:今観るべき、最高峰のアニメーション映画
映像美、コメディとしての質の高さ、そして現代社会に投げかける深いテーマ。『ズートピア2』はその全てが高い次元で融合した傑作です。
子どもたちは目の前のアクションに目を輝かせ、大人はその奥にある「他者との距離感」の哲学に静かに心を揺さぶられるでしょう。前作ファンはもちろん、今の時代を生きる全ての人におすすめしたい一作です。
さすがディズニー、されどディズニー
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