「平均的なディズニーアニメ」ズートピア2 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
平均的なディズニーアニメ
この映画は続編で2作目である。
ディズニーアニメの近作はほとんど2だ。
ディズニー傘下のピクサーとは分けて考える必要があって、ディズニーは基本子供向け、一方のピクサーは基本子供向けながら大人の方が楽しめるシニカルさがある。
それでもディズニーは近年までオリジナル作品を大切にしていたので劇場用作品では続編を作っていなかったが、5年ほど前からビジネス優先で続編の大量生産が始まり、アナ雪2がその先兵。だから近作は2ばかり。ピクサーは弱小スタジオだったので安全牌の続編は多くてトイ・ストーリーがその代表。
さてズートピア2
前作はディズニースタジオアニメでは一番好きで、アニメ映画でも生涯ベスト5に入るほどの傑作。
その続編は期待もあったが不安の方が8割くらいあった。それは予告編で見たヘビ。は、爬虫類?!
ズートピアの世界観は哺乳類の世界で魚や虫はその下に位置する存在。鳥類や哺乳類でもエイプとモンキーは避けている。
そこに爬虫類だ。
ズートピアの魅力は哺乳類でも肉食、菜食、雑食、そして生態系や寓話のイメージから哺乳類間の差別を現実の人種差別に当てはめて描いていた。それが奥深くズートピアの魅力になっていたのにそれを打ち破る設定。
ただそれはまだ我慢できるレベルだったが、この続編のジュディとニックは自己顕示と承認欲求で動く。前作における生のトラウマを克服するのとは真逆と言って良くて感情移入できないのだ。アクションは派手でキャラの特性を活かしたアクションは面白いが、それはディズニー暗黒期の続編=ビデオ作品時代の浅さと同レベル。映画向けではない。
今後は続編を観るとしてもあまり期待すると損するので、暇つぶし感覚で見るほうが良さそうです。
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