「マクロからミクロへの相互理解とキャラ祭り!」ズートピア2 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
マクロからミクロへの相互理解とキャラ祭り!
前作がもうそんな昔だとは思わなかった。
肉食と草食、群れと群れとの相互理解がテーマだった前回に対し、あなたとわたしの相互理解がテーマの今回。そこへ「侵略」を連想される事件がサスペンス要素と展開されるジェットコースタームービー。
さすがにもう同じ手は使えないということで、テーマのポイントを種から個へスライドさせたのか。ならいくらも似た作品はあるわけで、しかしながらそうえいばの新種、爬虫類を登場が「ズートピア」らしさを保つ。
ともかく前作から本作までの間に世の中、激変し過ぎで、ある種がある種の住処を追いやるというくだりには少なからずそのメタファを感じて止まない。ゆえにシナリオも落ち着くまで紆余曲折があったのでは、と勝手に胸アツになってしまう。
昨今、混沌とその惨状が描写されることが多いアメリカ映画だが、変わらず「ズートピア」はそれ以前の雰囲気があり貴重に感じている。
過去キャラ全員登場というハットトリックには拍手。
中でも謎を追って行きつく水辺の生き物たちのシーンが印象に残った。なるほど、爬虫類との間と言えばそうで、魚類との接点でもあり、辺境のイメージが合う!
蛇の情報を教えてくれたトカゲやら、トレッキング中のヤギやら、水上タクシーのセイウチやら、ちょっとしか出ないキャラがどれもスゴイ存在感で見ていて本当に楽しかった。
違いを、でもそれほど違わないという親近感を持たせるには大成功だと思える。
吹き替えを見たので分からないのが残念なのは、
ニックは「love」と「like」のどちらを言ったんだろう。
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