「期待通りの楽しさ、視聴後感」ズートピア2 eigacom01さんの映画レビュー(感想・評価)
期待通りの楽しさ、視聴後感
本作初編は実は通しで見たことがありませんが、ジュディとニックのキャラクターが十分に魅力的だったので、2が上映されると耳にしてネタバレが世に蔓延する前に事前知識を入れずに見てみようと視聴。公開2日目の土曜日、地方都市のレイトショーにも関わらず結構人が入っていました。若いカップルが半数以上苦笑。
開始から矢継ぎ早の展開の速さで視聴に集中できました。前作のキャラクターも多く登場し、入り込みやすいと思います。警察官として成功をつかもうとする気持ちの象徴として序盤は『バディ』が挙げられていたかと思いますが、中終盤にかけてジュディの正義感、ニックの仲間(=ジュディ)を思う気持ちが溢れてきて、心が洗われました。ディズニーらしさが存分に発揮されていたように思います。
その他。味方のフリしたキャラが実は裏切り者であるという展開がちょっとディズニー作品で繰り返されすぎているきらいはあるかも。ビーバーは日本では図鑑で知るような、それほど馴染みがあるわけではない動物ですが、アメリカではとても身近なんでしょうね。主題歌Zooは何度聞いても心に染みます。
子供向けでもある(もちろん大人の視聴に耐える)作品なので、ギリギリのカーチェイス、ギリギリで人が助かる、ギリギリで・・・という描写の繰返しになります。映像のスピード感が申し分ないのでスムーズにステップが踏めていく感じですが、全体としてはやはり子供向けなのかな・・という感じは抱きます。ギリギリをクリアするのが描写として魅力的、という価値感がとにかくアメリカの感性なのかな、とも思いました。アメリカと言えば、警察官として成功するという序盤の描写、日米の職業観の違いみたいなのが見えた気がしましたが、見終わった今は何が気になっていたのか忘れてしまいました。この作品を通して、ジュディとニックの絆の確かめ合いに自分は非常に魅力を感じましたが、それだけが今作のテーマであるとするのはかなり読み込みが不足しているような気がするので、思い出したいところ。最近のディズニー作品(に限らず日本アニメもですが、)女性偏重が強い気がします。本作品はニックが十分魅力的で男女が平等に描かれてる気がするのが、視聴動機の結構な原動力になっているかも知れません。
ちなみに水道管をずっと流れていくシーンでは、なぜかドラえもん映画のSTAND BY MEが思い出されましたが、日本の漫画アニメ作品と共通するような感覚は、その他何カ所か感じましたが、ただの記憶の混乱のような気がします。
いろんな人が見て、いろんな感じ方をするとよい作品ではないかと思います。年の瀬にほっこりできました。
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